保育士をやめたい・転職したいと悩んだ時の対処法:円満退職の方法や効率的な転職方法についても紹介

記事の著者:toganoyuka

厚生労働省の調査データによると、保育士離職者は3万人前後。これは、保育士全体のうち10.3%が毎年離職していることになります。

福島県社会福祉協議会の調査によると、保育士資格を取得した理由に83.3%の人が「子どもと接することが好きであったから」と回答するなど、多くの人が子供と関わりたいと思って保育士を目指しているのですが、就業後の離職率は非常に高くなっています。これは一体なぜなのでしょうか。

今回は、多くの保育士がやめたいと思う瞬間や、悩みの解決方法、円満な退職方法、効率的な転職方法について紹介していきます。

保育士をやめたくなる理由

まず、保育士として働いている人はどのような時に仕事をやめたいと感じているのでしょうか。

その理由を紹介します。

低賃金

保育士の仕事は年数を追うごとに仕事量が増えていくのにもかかわらず、もともとの給料が安い上に昇給も殆どありません。

初任給は約10万円以下、2年目で約1万4,000円、6年目で約14万円といわれます。主任保育士でも、20万円以上をもらっている人は少ないです。

2014年の賃金構造基本統計調査では、保育士の平均年収は314万円。また、社会福祉法人全国社会福祉協議会が2018年6月に発表した調査結果では、保育士の平均賃金は、新任保育士・保育教諭で270万円、主任保育士・主幹保育教諭466万円、施設長600万円となっています。

それに対し、国税庁が2017年に実施した「民間給与実態統計調査結果」によると、日本人の平均年収は432万円でした。なんと、日本の平均からおよそ100万円も平収が低くなっているのです。

保育士とは、子どもの命を預かる仕事です。子どもというのは思いもよらない行動を起こして怪我をしたり、急に体調を崩すということも多々あるでしょう。責任は重く、精神的にも肉体的にもハードな仕事にも関わらず、休みは少なく、もらえる給与も少ないことに不満を感じている人は非常に多いです。求人情報では、正規職員で月給16~18万円、地方では13~15万円というところも珍しくありません。

また、薄給でも手厚い福利厚生があれば生きていけますが、残念ながらすべての保育園が福利厚生を付けてくれる訳ではありません。託児所などでは福利厚生がないのが当たり前のような風潮すらあります。

職場や保護者との人間関係

保育園という職場は、8割を女性が占めています。女性主体の職場には、陰険でイヤらしい陰口や妬み、表沙汰にならないいじめ、女性特有の人間関係の難しさに悩んで辞めてしまう保育士も多いです。

とくに新人はいじめられることが多く、見えない圧力に恐怖しながら働き続けることで、保育観や自尊心がボロボロになってしまうことも。

いじめをはじめ、先輩が何も教えてくれない、トラブルを全て自分のせいにさせられるなど、保育士間の問題はあとを絶ちません。園が助けてくれるわけでもなく、一人で戦うしかないのが実情です。

自分と園の教育方針が合わない

園の目指す教育方針が自分の考えと合わないという保育士もいます。旧時代的な教育方針をいつまでも変えることなく掲げている園に嫌気が差すと、働くモチベーションが上がりません。モヤモヤした勘定があると、園内で自分の存在意義も感じられなくなります。

また、教育方針があるならまだしも、昨日と今日の指示内容が違うというように、まったくビジョンを持っていない園長もいて、その理不尽さを感じた瞬間に仕事を辞めたくなる人もいます。

サービス残業が多い

保育士の仕事は朝が早く、夜も遅いです。運動会・発表会などの行事・イベント準備など、日常業務以外のタスクも多く、時間外勤務・休日出勤が多い仕事でもあります。

厚生労働省の統計では、私立保育園に勤める保育士の2017年の平均残業時間は1カ月約4時間となっています。しかしこれは記録に残っている分だけど、実際には月に40~60時間の残業をしている保育士が多いです。

保育士の仕事はとにかく仕事の拘束時間が長く、朝は子どもたちが来る前に保育ができる状態にしておく必要がありますし、子どもたちが帰ったあとには明日の準備が待っています。また子どもがいるときは、お世話をすることがメインになるため、事務作業はできません。

子どもが帰ってから、イベントの準備や連絡帳記入、保育記録を記入するなどの仕事が待っています。保育園の空いている時間は、時代に合わせどんどん長くなっており、最近では7:00~21:00まで空いていることが一般的。

そんな長時間労働に加えて、サービス残業は当たり前になっています。保育士一人がおこなう業務はとても多く、持ち帰りの仕事もあるとなるとプライベートな時間もかなり削られてきます。残業手当が出ないまま、サービス残業をおこなうことが、当たり前の保育園も多いようです。

保育士等確保対策検討会が2015年に調査した結果では、保育士一人の一日当たりの主な業務を下記のように発表しています。

  • 室内遊び
  • 会議・記録・報告(施設内の活動)
  • 表現活動への支援
  • 愛着・スキンシップ
  • 食事摂取の援助
  • 挨拶・日常会話
  • 就寝の援助
  • 着替え
  • 連絡帳
  • おやつ(食間食等)
  • 児童の行動への指導・関係調整
  • 掃除
  • 保育の計画・準備・調整
  • ミルク・離乳食等
  • 職員の行動
  • 登降園時のコミュニケーション
  • 降園時の送り出し
  • 保育の記録
  • 排泄の対応

これは基本的に児童一名にかかる仕事量。これだけを見てもどれだけ仕事が多いのか一目瞭然でしょう。

最近では、持ち帰りの仕事をしないようにという指示を出す園も出てきていますが、未だに行事の準備をするにも園児が帰ったあとの時間を使ったり、家に持ち帰って作業している保育士も少なくはありません。

ほかの状況が変わらないのに、残業や持ち帰りの仕事だけを減らしなさいといわれても無理難題というもの。行事の前ともなればさらに忙しくなり、負担は増します。

また、運動会・発表会などの行事やイベント前になると、日常業務以外のタスクも多く、時間外勤務や休日出勤などが多い仕事でもあります。家で教室に飾るお花を一人で何個も作ったり、子どもたちの簡単な衣装作成をしたりと、時間外労働も増えます。

これを毎年やっているとつらくて辞めたいと思ってしまうのは仕方ないのかもしれません。

休みが取れない

保育園では、完全週休2日制か、週休2日制のどちらかが採用されています。

完全週休2日制は、一般的な休み方で、毎週2日は必ず休めるといったものになります。週休2日制は、1か月のうち最低1週は週2日休みが取れることを指します。しかしどの園でも、シフト制で勤務するため、欠員が出た場合は、出勤をしなくてはいけません。そのため、必ず休みが取れるとは限りません。

有給取得率も他の職業と比べると低くなっています。

保護者との関わり方が難しい

保育士の仕事をしていると厄介なのが、保護者との関わり方です。子どもと接することが好きでも、大人と接することに対して苦手意識を抱く保育士は多いです。

保護者も大切な我が子を預けているので、担任である保育士に対する目は厳しくなるもの。理不尽な要求をしてくる親もおり、この対応に疲れを感じる保育士も多いです。

なかには、無理難題を押し付けてくるモンスターペアレンツもいます。子どもは好きでも保護者との関係性を築けないことが理由で退職をする人は少なくありません。

責任感で押しつぶされる

子どもの命を預かっている保育園では、何よりも子どもの安全が第一。

子どもの行動は予測不能で、突然怪我をしたり、さっきまで元気に遊んでいた子が急に体調を崩したりすることがあります。年齢に関係なく常に目を配る必要があり、気が休まる時間はありません。

最近ではお昼寝の時間中、乳幼児突然死症候群を防ぐために、5分に一度呼吸の確認が必要です。一日中子どもと向き合い一緒に遊んだり、抱っこやおんぶをしたりと、肉体的な負担が大きく、体を壊してしまう保育士もいます。

子どもと上手く接することができない

保育士を目指す理由として、昔から子どもと接するのが好きで保育士の仕事に興味を持った、という人が多いです。

しかし保育士としていざ子どもと接してみると、可愛いところだけではなく、嫌な部分が見えてしまう場合もあります。子どもの意図が読み取れず、戸惑うこともしばしば。なかには保育士に心を開いてくれない子もたくさんいます。話しかけても反応がない、自分だけをとても嫌っている、言うことを聞いてくれないなどの悩みが出てきます。

保育士がそんな不安を抱えていても、素直な子ども達は構うことなく時にきつい言葉を発することがあります。

本心ではなかったり、自分を守るために出た言葉だったりするものとは分かっていても、保育士自身に余裕がないと悲しくなり、自分は保育士に向いていないと落ち込んでしまうのです。

子どもも大人と同じように、一人ひとり様々な性格をしているので、すべての子どもといい関係を築くのはとても大変なことです。お気に入りの子とそうではない子の差が自然と生まれてきてしまい、自己嫌悪に陥ることも。自信喪失により退職を選択する保育士もいます。

重労働に耐えられない

保育士の仕事はかなり重労働。とくに保育士になって一年目は体調を崩しやすく、悩む人も多いようです。

子どもとの身長差ゆえに、常に中腰姿勢で過ごさなければなりません。長時間、中腰姿勢をキープするのは想像以上にきついものです。腰痛や肩の慢性的な痛みは、保育士の職業病ともいわれています。

仕事柄、抱っこや膝立ちもよくするので、腰や膝に負担がかかり、人によっては膝や腰を痛めで保育士を続けられなくなってしまうこともあります。若い保育士であるならまだしも、年齢とともに、保育士として働くのはしんどくなっていくでしょう。

子どもが病気や怪我をした時には、自ら抱え込んで病院へ連れていかなければなりません。子ども達の風邪がうつってしまって体調を崩すこともあります。

周りの目を気にして、休みを取ることも気が引けるからと無理して出勤を続けているうちに、倒れてしまう保育士もいます。

子どもがけがをした時には、ひどい怪我でなくても、保護者が納得してくれたとしても、命の重さを改めて感じ、子どもを預かる責任の重圧に耐えられなくなります。

プライベートとの両立ができない

保育士はここまで述べてきたようにとても忙しいです。残業はもちろん、家まで仕事を持ち帰ることも多々あります。そのため、せっかくの休日も仕事の続きでつぶれることもしばしば起こるのだとか。

プライベートの時間を取れずにいると、気分転換がしたくてもできません。さらに辞めたいという気持ちが大きくなるばかりです。仕事とプライベートの両立が上手くできないという理由で辞めている人もいます。

保育士をやめたいと思ったときの対処法

上記のような問題を解決するには以下のような方法が効果的です。

  • 資格取得や転職でキャリアアップを目指す
  • パソコンを駆使して仕事を効率化する
  • 人間関係の問題にはかかわらない

スキルを磨いて給与アップを狙ったり、パソコンで非効率な仕事を自動化してしまったりすると、上記のような悩みは解決されるでしょう。

休職という手段も考える

しかし、そうは言っても一介の保育士では、仕事が忙しくて勉強する時間がなかったり、このような手段を実行する権限がなかったりするもの。

そのような時は休職という手段も視野に入れましょう。仕事で無理をして体を壊してしまっては本末転倒です。周囲に迷惑をかけてしまうという心配もあるかもしれませんが、子どもの命を預かる重要な職業なので、中途半端に悩んで勤務していると事故を引き起こしてしまう可能性もあります。

続けられない自分がおかしいと責めるのではなく、自分自身の体調を優先して、再び保育士をしたいと思える日までお休みしましょう。

それでもやはりやめたいという気持ちが変わらなければ、退職や転職まで視野に入れて検討するとよいでしょう。

保育園から円満退職する方法

いくら休んでも保育士に戻りたいと思わない場合は、転職をしてしまうのも一つの方法です。しかし、急に仕事を辞めると、同僚に迷惑がかかったり、自分自身の収入やキャリアが断絶してしまったりする危険性もあります。

まずは現在の職場を円満に退職して、その後に転職について考えていきましょう。

職場環境や待遇面への不満や女性社会特有の人間関係に疲れを感じて保育士を辞めたい人がいても、慢性的な人手不足に悩む保育園で、保育士が一人辞めるということは保育園としての運営そのものに関わる死活問題になります。

そのため、保育士を辞める場合には、園長をはじめとする職場のスタッフからの引き留めが強く、簡単にやめることができないというのが一般的となっています。そこでどうしたらスムースに辞めることができるのか、保育士の辞め方についてポイントを紹介します。

辞めるという覚悟を決める

まず大切になるのが、何があっても絶対に辞めるという強い決意です。保育士を辞めるということを園長などに伝えると必ず言われることに以下のようなことがあります。

  • 今辞められると保育園の存続に関わって非常に困る
  • 担任をしていた園児たちが悲しむ
  • 保護者達に不安を与える

上記のような感情的な言葉によって引き留められることは多いです。

このような返事をされることを理解をしたうえで、それでも自分の人生やキャリアプランを考えたときに保育士を辞めて、新しい道を進みたいと考えた場合、このような言葉には耳を貸さないことが大切です。

何より、このような言葉で気持ちが変わるようであれば、退職に対する決意が弱い証拠でもあるので、周囲はどうあれ絶対に辞めたいという決意がない限りには、保育士を辞めるということを口にすることは避けましょう。

職場を離れるには辞めるという固い決意が大切です。

転職先を決めてしまう

自分自身の決意を固め、周囲にも納得せざるを得ない状況を作り出すのに効果的なのが、退職後の転職先を早々に決めてしまうということです。

次にやるべきことが決まっていると保育士を辞めざるを得なくなり、自分自身の決意をより強固なものにすることができます。また次にやることがすでに決まっていることを伝えられると、周りの人たちも引き留めることをあきらめざるを得なくなります。

その際に具体的な転職先から内定などをもらっていればベストな状況ですが、内定がない場合でも、明確な転職先やスケジュールが確定していれば、保育士を辞めることに対する説得力は十分にアップします。

保育園や幼稚園など別の職場を探したり、他の業種に転職する場合は、前もって計画的に行いましょう。また周囲の人に転職活動がバレないように気をつけることも大切です。

正規の手段で退職手続きを進める

どうしても辞めることを納得してもらえない場合の最後の手段となりますが、周囲の状況などに関係なく、粛々と退職の手続きを進めてしまうというのも有効な手段となります。

保育士と言えども労働者としての基本的な権利は保障されているので、退職日の一4日前までに必要な記載事項を明記した退職届を提出さえしてしまえば保育士を辞めることを無理やり止めるということは誰にもできません。

やるべきことをやりつくしたうえで、それでも退職を認めてもらうことができず、退職の決意が固い場合には、法律や就業規則に適した手段をもって退職の手続きを進めてしまうことも選択肢に入れておきましょう。

辞めるまでの計画を立てる

辞める間近から辞める当日までのことについて見ていきましょう。退職の1ヶ月から退職までにやるべきことは多いですが、TO DO LISTのようにまとめてみると抜けもなく、わかりやすいのでおすすめです。

  • 退職を認められた場合または職場から提出を求められた時に退職届を提出しましょう
  • 退職が近づいてきたら、保護者や子ども達に挨拶をしましょう
  • 退職する時には職場からの支給品や借りたもの、保険証などを返却しましょう
  • 子ども達の名前など個人情報が書かれた物も整理して置いておきましょう

これらのやるべきことを終えたらいよいよ退職です。お世話になった先輩や同僚、後輩に挨拶をしましょう。先生方や子供達に感謝を込めてプチギフトなどを用意してもいいかもしれませんね。最後に連絡先や離職票などの送付確認などもしておくと後で便利です。

保育士を辞めるときに気を付けるべき点

周囲の説得などを振り切って実際に保育士を辞めるとき、どのようなことに気を付けるべきかを解説します。いくら辞めてしまうからといって、引継ぎや配慮もなしに出ていくわけにはいきません。注意すべき点をかんたんにまとめたので、ぜひチェックしてみてください。

辞めるタイミングを気を付ける

保育士を辞めるときに配慮が必要なのがタイミング、つまり退職をする時期です。

とりわけクラス担当などを受け持っている場合には、年度の途中での退職となると、受け持つクラスを放り出して辞めてしまうこととなり、職場への迷惑をかけるだけでなく、受け持っていた園児とその保護者に対して不安を残して退職することになってしまいます。

望ましい退職のタイミングは年度末となる3月末です。11月前後に新卒者の採用があるのが一般的なので、10月ごろだと園としては助かるでしょう。そして1月ごろから業務の引継ぎなどをおこなうスケジュールとなります。

ただし身体的・精神的に我慢ができないような状態の時は、自分の体を最優先させる勇気も必要です。

辞める理由を気を付ける

保育士の退職をきっかけに、保育園とは全く別の地域に転居をしてしまう場合には関係ありませんが、保育園がある地域で退職後も引き続き生活をしていく場合には、街中などで受け持った園児や保護者の方と顔を合わせる機会などもあるでしょう。

そのため、いつ誰に聞かれても差支えのない退職理由を用意しておきましょう。

給料が安いとか人間関係がきつかったなど、園児などに聞かせられない理由ではなく、結婚や育児、別の目標への挑戦など前向きな退職理由を対外的にもっておくことをおすすめします。

同じ保育業界の中での転職であれば、キャリアプランや自分の方針をしっかりと説明できるように準備しておくといいでしょう。

失業保険に気を付ける

保育士を退職してすぐに転職をせず、失業保険を収入源として検討している場合には注意が必要となります。

公立の保育園で公務員として働いていた保育士の方については、失業保険の支給対象とはなりません。

その分、退職金が民間保育園よりも高い設定となっているため損をするというわけではありませんが、失業保険という形で収入を検討している場合には気を付けて確認をするようにしましょう。

転園するか異業種への転職かも転職のポイント

無事に退職手続きが終わったら、次は転職活動について考えましょう。

ここでのポイントは、再び保育園に同業種転職(転園)をするか、異業種転職をするかです。どちらを選ぶべきか、以下を参考に考えてみてください。

まずは、別の保育園に転職するのがおすすめ

保育士になるためには、保育士試験を受けて合格するか、卒業と同時に資格を取得できる大学や専門学校の卒業が必須です。

保育士になるまでの道のりは決して楽なものではなかったはず。保育士をやめたい場合でも、働く施設を変えれば、悩みが大きく改善されることもあります。他施設を見ることによって、保育士としての視野が広がり、転職先にとっても経験者が来てくれると即戦力になります。大きな園に移ることができれば給与アップできる可能性もあります。

また待機児童問題や、保育士確保は国としても大きな課題になっています。そのため今後国が、保育士援助をおこなう可能性は非常に高いです。実際政府は、2017年4月より、中堅保育士約10万人を対象に、「副主任保育士」「専門リーダー」の役職を新設し、月給に4万円を上乗せすると発表をしています。

そのほかにも保育所等で働く全職種の給与も2%(月額6千円程度)上げるという予算案を確定させています。このように今後より保育士は働きやすい職種になっていく可能性もあります。

保育士としてのキャリアを断絶させないためにも、まずは子供と関われる仕事につくことを目指したほうが無難でしょう。

転園先を探す時の注意点

求人情報を探すときは給料や場所、勤務時間など様々な条件を確認する必要がありますが、特に重要になるのは、福利厚生と保育園の運営方針をしっかりと確認すること。

女性の場合、妊娠・出産で職場を一時的に離れなければならない可能性が出てきます。その後の職場復帰や支援体制が十分に整っている職場を探すことが大切です。

産休などの前例があるか、事前に面接などで聞いてみましょう。男性の比率が多い職場では、今まで産休や育休の前例がないこともままあります。

複数の保育園を経営していたり、介護のような他の事業を行っている大きな組織が運営している保育園なら、福利厚生面でも期待できるでしょう。

理想と現実のギャップを埋める

立派な保育理念を掲げていても、実際の保育を見学してみないと分からないこともたくさんあるはず。自分の目で見て、しっかり内容を確認する必要があります。

保育士の子どもに対する態度が自分とあまりに違う職場では、逆にストレスが溜まり、自分らしい保育が出来ないと苦痛に感じる場合も。そうなると転職しても結局長続きしません。

理想も大切ですが、理想ばかりを追い求めていては、なかなか新しい職場は見つかりません。

園の保育理念と、自分の考えている理想の保育をすり合わせていく努力も必要です。

希望する条件を全て満たす職場を探すのは不可能に近いので、妥協できるポイントと譲れないポイントを自分の中で明確にしておきましょう。

おすすめの転園先

転園する場合、一般の保育園以外にも子供と関われるということであれば保育関連施設も選択肢に入ってくるでしょう。以下におすすめの子供と関われる仕事をご紹介します。

時間外保育士

一般の保育園の時間帯で働くのではなく、早朝保育や延長保育の時間帯に働く人を時間外保育士と言います。仕事の時間は早朝や6時以降のため、お昼の時間は自分の好きなことにあてることができます。

また、自分のクラスを担当することもないため、気軽に働くことができます。アルバイトやパートがほとんどですが、時給換算すれば一般保育士より時間外保育士の方が多少高めに設定されていることが多くあります。

「主婦として扶養内で働きたい」「未経験だけど子どもと関わる仕事がしたい」そんな人におすすめな時間外保育士。勤務時間や日数を自分で選べるパートやアルバイトで保育関連の仕事を探している人におすすめなのはマイナビ保育士。

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企業内保育所

企業内保育所とは、企業が用意した従業員の子育てを支援するための保育所のことです。

いわゆる「働き方改革」という号令のもと、働きながら子育てという概念が非常に広まってきました。社内に保育所を設置する企業も増えてきています。

楽天、GMOインターネット、ドワンゴなど、古い体質にこだわらないIT系企業が多い傾向にあるんだとか。両親共働きは当たり前の時代ですので、企業内保育所の保育士の需要は高まっています。

企業によって給料は大きく異なりますが、保育士の平均年収よりは基本的に高いと考えていいでしょう。福利厚生もしっかりしているので、人気の職業の一つです。

保育士の資格を持っていなくても従事できる場合もあるので、資格を持っていれば採用される可能性はぐんと上がります。

病院内の保育施設

医師や看護師は普通の仕事とは違い、緊急患者が運び込まれた場合など必ず対応をしなければならない時があります。

そんな病院で働く医師や看護師のために、病院内に保育施設を設けている病院が増えており、保育士の需要が高まっています。病院内の保育施設は24時間体制が多いため、自分の働きたい時間に合わせて働くことができます。

病院付属ということもあり、給料は割高です。保育士の平均月収が15万円ほどであるのに対し、院内保育の職員は18万〜22万円と言われています。

ボーナスや福利厚生もしっかりしているので、保育士資格を持っているのであればかなりおすすめの職業です。

保育とは異なる業種に転職する場合

頑張って取った保育士の資格は無駄にはしたくないけど、保育士として働かずに、他の職業に従事したいと考える方も少なくはないのでは?

実は保育士は保育園だけが職場ではありません。保育園以外にも、保育士の資格を活かせる仕事場はたくさんあります。ここでは保育士からの転職にオススメの仕事を紹介します。

児童養護施設

児童養護施設という言葉は、一度は耳にしたことがあると思います。何らかの理由で、家族と一緒に生活できない18歳までの子どもが入る施設です。

児童養護施設で施設保育士として働くのであれば、保育士資格を持っていれば従事することができますが、児童指導員として働くには改めて養成学校へ通い卒業しなくてはなりません。

また、親と普段接することのできない子たちなので、保育園などの施設以上に指導員の影響力が強く、メンタル面のケアなども必要になります。

つまり、普通の保育園よりも責任が大きく、親の代わりとして子どもたちを育てる覚悟がいるので、やりがいのある仕事ではありますが、ハードな職業であることに間違いはありません。

児童養護施設での給料は、公立の施設か民間の施設かどうかで大きく異なります。公立の施設の場合、基本的に地方公務員などと同じ給料になるため、平均年収が700万円ほどになる人もいます。しかし、民間の施設の場合は平均年収350万ほどで、保育士の給料とさほど変わらないんだとか。職場によって大きく異なるので、しっかりとした見極めが必要です。

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重症心身障がい児施設

児童養護施設と同じ児童福祉施設に、重症心身障がい児施設というものもあり、重度の知的障がいと肢体不自由を併せ持つ子どもの保育をします。

障がい程度が重いため、一般の子供の保育と比べると精神的にも体力的にも負担のかかる仕事ではあります。

自分で立つことすら困難な子どもが多く、日常生活全般に渡って面倒をみることになります。一般的な保育に関する知識以外にも、医療や障がいに対する知識が身に付くようになります。

幼稚園教諭

保育園は福祉施設ですが、幼稚園は学校という区分です。そのため、幼稚園教諭は学校で生徒に「教育」をすることが仕事となります。

運動やリトミックなどを通じて、小学校に上がる前の集団教育を身に付けるお手伝いをするのが幼稚園教諭です。

幼稚園教諭資格を有していない場合には、取得が必要となりますが、保育士資格を取得していれば、幼稚園教諭資格取得条件が緩和されることもあります。

平均年収は300万〜350万と保育士とあまり変わらないので、収入を理由に転職する方には向かないかもしれません。

しかし、子どもたちと一緒に勉強をして、彼らの成長に携われるという点では保育士よりもやりがいのある職業なので、興味のある方は目指してみてはいかがでしょうか。

学童保育士

学校が終わった後、家に帰らずに「学童」という場所に行く同級生がいた方もいるのではないでしょうか。

2015年に、「放課後児童支援員」という新しい資格が導入され、保育士の資格を持っていれば研修を受けるだけで取得が可能です。

まさに保育士資格が役に立つ仕事だといえるでしょう。

給料は正規の雇用と非正規雇用で異なりますが、正規の場合はほとんど保育士と同等の給料だと言われています。

仕事内容としてはいくらか学童のほうが負担は少ないため、同じ給料が手に入るということであれば魅力的な職業ではないでしょうか。

特別支援学級の介助員

小学校の中に、特別支援学級というクラスが設けられており、発達障がいなどの子どもが学ぶ場所となっています。

一般的な授業についていけない子どもが勉強するクラスのため、授業だけではなく保育士としての子どもたちのお世話という力が発揮できる場所でもあります。

特別な資格が必要ないため、子どもたちとのコミュニケーションを保証する役割もある保育士の資格を持っていると、採用に有利になります。

場合によっては体力が必要になることもありますが、保護者の方も協力的なので保育園での保護者関係とはまた違った気持ちで従事できる職業です。

ベビーシッター

ベビーシッターは基本的に子供とシッターの一対一での仕事になりますので、同僚とのしがらみがなく働くことができます。

ベビーシッター専門の派遣会社に登録することで、フルタイムではなくても週1日からといったように自分の好きな時間に仕事ができます。

また、ベビーシッターと両親をマッチングするサイトもありますが、そういうサイトでは不特定多数の方が登録しているので、保育士資格という武器があるだけで信頼されやすくなります。

給料は雇用形態や地域によっても異なりますが、時給が2000円を超える場合もあり、働き方によっては保育士のときよりも高収入を狙えるかもしれません。

まずは自分の条件にあった求人を探してみてはいかがでしょうか?

保育ママ

保育ママはベビーシッターと似ていますが、個人事業主として子どもを預かる仕事です。

共働きの両親に代わり、自宅で子どもを預かるため、細心の注意が必要となりますが、ベビーシッター同様に同僚がいないため、気軽に働けます。

異業種へ転職する

もう保育士自体を続けていることがつらいという人もいるでしょう。そういった人は保育士とは別の職種に転職することになりますが、保育士のスキルを活かせる仕事はいろいろあります。

最近は保護者側のライフスタイルも多様化しているので、いろいろな動き方ができる保育士免許保持者は需要があります。児童養護施設・知的障害児通所施設・情緒障害児短期療養施設・母子生活支援施設・児童厚生施設・自立支援施設・ベビーシッターなどは保育士の資格を活かしながら、働くことができるでしょう。

以下に、保育士経験を活かせる異業種のおすすめ転職先を紹介します。

事務職

保育園での事務作業や手作業でのスキルが活かされる仕事です。

土曜日と日曜日が休みであることや、9時から15時までの時間で働くことができる等、今までサービス残業や土日出勤が退職理由につながっていた人には嬉しい条件がいっぱいです。

また、接客がない場合が多いことや一緒に働く同僚に主婦の方々が多いので、話しやすい環境で楽しく仕事が出来そうですよね。

大手転職サイト「リクルートエージェント」は求人数も転職者数も業界ナンバーワンで、日本中の企業からの求人を扱っているため自分の条件にぴったりの仕事が見つかります。

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接客の仕事

飲食店や小売業での接客など、人とのコミュニケーションについては保育士の経験を活かすことが可能です。

また電話の応対や、お客さんの対応、取り次ぎを行う受付のスタッフも人気のある業務です。クリニック系、フィットネス系、オフィス系など勤務先も豊富に選ぶことが出来ます。

この業務では、コミュニケーション能力と笑顔が重要です。保育士として子どものために培ってきたスキルを活かすことができる仕事でしょう。

児童向け商品販売営業

児童向け商品というのは、例えば玩具や教材など。保育士としての経験のある人は、子どもの気持ちや趣味・趣向に対して一般の営業マン、企画部の人たちよりもよくわかっているはずです。

子どもの好きなものがわかっていれば、より子ども向けの商品を作り出すことができるのではないでしょうか。

保育士での経験をどうやって活かすかによって、可能性は十分広がります。まずは保育士をして得た経験を整理して、自分に何が向いているかを考えてみましょう。

児童向けイベント企画

こちらも上記の商品販売営業と似通っていますが、子ども向けイベントの企画でも保育士としての資格や経験は役に立つはずです。

イベントの企画だけでなく、司会・進行役としても活躍できるでしょう。

一般企業への転職なら、リクルートエージェントを利用してみてください。リクルートエージェントでは、専属のキャリアアドバイザーがついてくれるので、はじめての転職でも心強いです。

保育士以外の職について知らないことが多くても、転職のハウツーだけでなく、あなたの特性から導き出したおすすめの職業を紹介してくれます。かんたんに無料登録もできますので、ぜひ下のサイトからチェックしてみてください。

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家庭教師

国語、算数、理科、社会など勉強の知識があることが大前提ですが、保育士資格と子どもの面倒を見てきた経験が役に立つでしょう。

たとえば中学受験を受ける子どもなど、精神的に不安定になっている子どもに対し、小さい子どもの面倒を見てきた経験は大いに役立つはずです。

家庭教師の場合、給料は雇用先によって異なりますが、平均年収は22万円ほどなんだとか。家庭教師の派遣会社に登録するものが一番王道ですが、自分で契約をする生徒さんを見つける方法もあります。

習い事の先生

自宅で英語やピアノ、そろばんなどの習い事の先生をすることも保育士の資格を活かすことができるでしょう。

子どもたちの能力を引き出すことだけでなく、習い事を通じて他の生徒との関り方も身に付けさせることができる人が向いている仕事です。

給料は習い事の種類や教室の規模にもよりますが、個人で経営する場合は材料費などもかかってしまい副業レベルの稼ぎが精一杯なんだとか。

もし職業として成立させたいのであれば、大手の企業に登録して講師として働くことをおすすめします。

スポーツのインストラクター

児童向けに、運動を楽しむための企画や練習の仕方を教えるのは、子どもと関わってきた保育士さんにとって得意な分野でしょう。

スポーツなどが得意な保育士さんにはぴったりな仕事です。より活発なお子さんが多い現場だと思いますが、スポーツを通しての成長は大人として見ていて非常に嬉しいものです。

スポーツジムやクラブに所属する場合、給料は月収17万〜20万ほどで、年収は200万〜300万が相場だと言われています。

体を動かす職業なので、あまり長い期間働けないことがネックかもしれませんが、資格をとったり人気を得ることで、昇給の可能性も広がる職業です。

一般事務、医療事務

「労務環境を整えたい」と思っている人であれば、企業などの事務の仕事に就くのがおすすめです。事務職は基本的に残業などはありません。その日の業務量もある程度把握できるので、自分のペースで仕事を進めていくことができます。

また一般企業であれば、未経験でも応募可能な求人も多く、主にデスクワークが中心となるため、長期的にも就労可能な環境が整っているといえます。

ショップ店員やアパレル販売員

保育士から、ショップの店員やアパレル関係の販売員として活躍される人も多いです。子どもの思いを汲み取ることを日常的におこなってきた保育士は、コミュニケーションスキルが高く、お客さんの要望を汲み取る・要望に答える能力は高いです。

そのため、ショップ店員やアパレル販売員のように、コミュニケーションが求められる職務内容には、とても向いています。

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