保育士と幼稚園教諭の違いとは?保持しなくてはいけない資格や給与も異なる

記事の著者:haruki hatano

保育士も幼稚園教諭は、実は同じ職業ではありません。必要な免許も異なります。子ども達を預かり日中を一緒に過ごし、子どもの成長を見届けるところは同じですが、仕事の内容は全く同じというわけではありません。

そこで今回は、保育士と幼稚園教諭の違いを紹介していきます。

もし子どもと関わった仕事をしていきたいと思っているのであれば、どちらの道を選択するかで、今後のキャリアプランが大きく変わります。違いをしっかり理解したうえで、自分の道を選びましょう。

保育士と幼稚園教諭の違い

保育士と幼稚園教諭の違いは、管轄する省庁・仕事内容・給料・資格などなど異なる点はたくさんあります。

保育士と幼稚園教諭は世間的には同じと考えられている場合もありますが、お給料や境遇、子どもに対する接し方まで、全く違います。違いを知らずに、どちらでもいいなどと適当に選んでしまっては大問題です。保育園と幼稚園教諭の違う点を詳しくみていきましょう。

資格の違い

保育士と幼稚園教諭では、必要になる資格が異なります。保育士になるためには保育士資格が、幼稚園教諭になるためには幼稚園教諭免許状が必要です。

保育士資格は、保育士資格を取得できる教育過程がある大学や短期大学で学んで単位を取得するか、年に二度行われる保育士資格試験という国家試験に合格するかの、どちらかの過程を経ることで取得できます。

これに対して、幼稚園免許状を取得する方法は、幼稚園教諭免許を取得できる教育過程がある大学や短期大学で単位を獲得するというもののみです。ただし、保育士資格を保有していて、保育士として3年以上の実務経験がある人は、幼稚園教員資格認定試験に合格するか、大学で指定された8単位を取得すると、幼稚園教諭免許を得ることができます。

管轄する省庁の違い

保育園は児童養護施設や老人福祉施設と同じ厚生労働省の管轄であり、保護者の仕事など何らかの理由によって日中保育することが困難な子供を預ける場所です。子どもを預かる目的は、園児の日常生活の手助けや保育が主で、幼稚園と比べると福祉施設という側面が強くなっています。

一方で幼稚園は小学校や中学校と同じ文部科学省の管轄であり、教育機関としての性格が強いです。立場としては学校に近く、そのため、幼稚園”教諭”と教諭のついた免許が必要です。

仕事内容の違い

保育士は保護者の代わりとなって、食事や着替え、トイレトレーニングなど基本的生活習慣が身につくように指導をしていきます。

預かる時間は早朝や延長保育を利用すると、12時間ほどになることもあります。保護者の仕事の時間によって、子供一人一人登園やお迎えの時間が異なるのも特徴です。

幼稚園教諭は保育士とは違い、学校教諭としての役割を持ちます。教師として、幼児に教育することが主な仕事です。園児を預かる時間は大体9時〜14時の約5時間ほど。幼稚園によっては延長保育を行っている園もあるため、その場合は19時まで預かることもあります。

保育園が給食であることが多いですが、幼稚園では保護者がお弁当を持たせることが多いです。さらに保育園は夏休みなどの長期休暇はほとんどありませんが、幼稚園は春・夏・冬休みなどがあります。

給料の違い

保育士、幼稚園教諭の施設どちらにも共通して言えることは、私立や公立、施設のある地域によって給料に差があるということです。一般的に保育園で働く保育士の方が、幼稚園で働く幼稚園教諭よりも給料が若干高い傾向があるようです。

理由としては、拘束時間が長いことや早番遅番などの変則勤務があるからでしょう。それに対して手当がつくため、高い傾向にあるとされています。ただし、時給換算にすると幼稚園教諭に劣ることが多いです。

幼稚園教諭の場合、公立の場合は教職員の給料体系となるため、公務員として昇給もあり安定はしていますが、その分試験は狭き門となります。

私立はその園によって差がかなりあるため、求人を見て比較してみるのもいいでしょう。一般的には園児の多い園の方が給料が高い傾向にあるようです。また、ポイントとして年金が厚生年金ではなく、私立学校共済組合に加入するため、25年以上の勤続で年金が手厚くなります。高い能力を求められる代わりに給料も高かったりと、その園の特性によってピンからきりまでです。

保育士のメリット

複数担任だから助けてもらえる

保育園はどのクラスも大体が複数担任で配置されているので、何か困った時や、緊急事態が発生した時でも一人で孤独に対応する必要がなく、担任同士で連携を取って解決できます。

助けてもらいながら指導を受けて成長していくので、初めての就職や保育士にブランクがある人は働きやすいでしょう。

子どもの年齢が幅広い

保育園は0歳から5歳までの子どもを預かる場所です。例えば最初に乳児クラスに配属されたけれど、なかなか難しく自分には乳児は向いていない…そう思った時、様々な兼ね合いはありますが幼児クラスに移動することも可能です。

様々な年齢の子どもの保育を経験し、トラブルや成長過程をしっかりと目の当たりに出来るのが保育士の強みでもあります。

保育士のデメリット

給与が安い

保育士は国家資格ながら非常に給料が安いです。給料が2ケタ行かない保育士もザラに存在し、ボーナスなんて貰ったことがないという人がほとんどです。

夢があって保育園で働くつもりならば、給料は低いことを覚悟しておくしかありません。給料がいい職場を望む場合には、施設職員や企業付きなどの保育士になるといいでしょう。

人間関係が複雑

保育士は複数担任で助かることが多い反面、人数が多いのでその分人間関係にトラブルが起きやすく、大人数の中でも愛想よく振る舞い、良好な人間関係を築くことができるスキルが求められます。

保育園を離職する理由の第一位は人間関係であることからも、なかなか深刻な問題となっています。

幼稚園教諭のメリット

一人担任で気が楽

幼稚園教諭は基本的に子ども35人以下につき幼稚園教諭一人の配置になっています。年齢も幼稚園は3、4、5歳児の分別ある年齢の子どもしか居ませんので、気が楽と言えば楽です。

お迎えも14時には来ますから、保育士と違い1日の大半子どもを保育するという事はあまりありません。子どもが帰った後に掃除や雑務をこなすので、教育と雑務は半々といった所です。

幼稚園教諭のデメリット

何をするにも一人

幼稚園教諭は確かに気が楽ですが、逆に言うと突発的なトラブルが起きた時は全て自分で解決し、指示を出さなければなりません。例えば嘔吐が起きたときも、近付かないように子どもに指示をして、他クラスの応援の先生を子どもに呼びに行かせたりと、冷静な判断力と高い問題解決能力が求められます。

またクラス内での把握も全て一人でおこなわなければなりませんから、少し目を離して大事故が起きた場合、責任を一人で追うことになるのです。

求められるレベルが高度

幼稚園は保育園とは異なり教育の場なので、小学校に入って勉強に躓かないように文字や計算を教えなければいけません。

求められるスキルは幼稚園によって違いますが、小学校受験を前提に教育に力を入れている幼稚園や、英語教育を実践している幼稚園など、その幼稚園が特化している分野に対して高いレベルでのスキルが求められます。

幼稚園教諭になるならば勉強はもちろん、運動も怠ってはいけません。常に園児の手本としての役割を果たすことを求められます。

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