保育士が不足している原因とは?毎年約3万人の保育士が離職している

記事の著者:saitotakuma

厚生労働省がおこなった職業安定業務統計データによると、保育士の有効求人倍率は、2014年1月で全国平均で1.74倍。2015年には、9割の都道府県において有効求人倍率1倍を超えており、人手不足感が広がっています。

また、指定保育士養成施設卒業者のうち、約半数は保育所に就職していません。保育士職への就業を希望しない理由として、賃金が希望と合わない48%、自身の健康・体力への不安39%、休暇が少ない・休暇がとりにくい37%などが上がっています。

そして厚生労働省の調査データによると、2013年の保育士離職者は3万3,000人。これは、保育士全体のうち10.3%が毎年離職していることになります。

このように、働く職場の環境が大きく影響して、保育士になろうとしている人もやめる人も増えており、保育士数が不足していることが考えられます。

今回は、この保育士が不足している原因についてより詳しく紹介します。

保育士が不足している原因とは?

女性の社会進出や、核家族化により、待機児童数は増えています。厚生労働省の発表では、保育所等を利用する児童数は2017年には255万人。待機児童数は26,081人で、前年と比べると、2,528人増加しています。

保育士の数はなかなか増えていないのに対し、待機児童はどんどん増加。それに伴い、保育所数も増えており、保育士の需要は増していく一方となっているのが現状です。

それでは、保育士が不足している原因とは具体的に何があげられるのでしょうか?

労働条件が悪い

記事の冒頭でも話をしたように、保育士が不足している原因として労働条件の悪さがあげられます。保育士は労働時間が長く、1日9時間以上動きっ放しで働いています。園によってはそれ以上長く働いている人もいることでしょう。

また子ども達の安全を守るという大きな責任があり、厚生労働省より事故防止ガイドラインが配布され、防止策が細かく定めされています。毎日、すり傷1つ付けないよう、緊張感あふれる生活を送らなくてはいけないのです。

そしてようやく子どもが帰ったら、お遊戯会のために、舞台道具を作成したり、会場を飾り付けるお花を作ったり、保護者との連絡日記を記入したり、掃除をしたりと、やることはたくさんあります。

モンスターペアレンツへの対応が難しい

子どもとの関係だけではなく、保護者との関係も構築しなくてはいけません。なかには、モンスターペアレントもおり、「なぜお遊戯会で、私の子どもが主役ではないのか」「この擦り傷が治らなかったら、どう責任を取ってくれるの?」「◯◯ちゃんと一緒に遊ばせない」など、きつい言葉を言ってくる人もいます。

また保護者も、仕事で疲れているなか向かいに来てあげたにも関わらず「帰りたくない」と子どもに泣かれると、イライラしてしまうようです。とくに女性の場合、帰ったら何をしてと、計画的に行動をしなくては、時間がなくなってしまいます。

そんな限られた時間のなか、先生が好きだから帰りたくないと泣かれると、それはショックを感じるでしょう。子どもに好かれるあまり、保護者から冷たい態度をされてしまうことも少なくないようです。

給料の低さ

保育士の給料は、補助金と保護者から支払われている月謝を分配したものになります。

しかし児童に対する保育士数は、法律で定められており、国からの補助金も多くはありません。2014年の賃金構造基本統計調査では、保育士の平均年収は314万円。それに対し、国税庁が2017年に実施した、「民間給与実態統計調査結果」によると、日本人の平均年収は432万円。およそ100万円も平均年収より低くなっているのです。

それにも関わらず保育士の免許は国家資格のため取得には膨大な時間とお金がかかり、仕事も責任が問われる重い仕事になります。そのため、精神的にも肉体的にも限界を迎えてしまい、退職をしてしまう保育士は多いのです。

子どもがかわいそうで見ていられない

保育の現場はいつも余裕がなく、保育士はついつい言葉がきつくなってしまったり、子どもが望んでいるかも分からない保育を押し付けてしまう事があります。

保育をするにはお金がかかりますが、国からは殆ど援助金が出ないため満足な準備をしてあげられず、子どもが置かれた劣悪な環境に胸を痛め、見ていられないと辞めていってしまう保育士も多いのです。

結婚したら続けられないから

保育士は残業や持ち帰りの仕事、休日を使っての園外保育の下見や保育室の装飾、ペットの世話などがありますから、自分の家庭を持つと家事や育児と並行してこの激務をこなさなければなりません。

そんなことは現実的に考えて無理ですので、結婚を機に保育士を退く人は後を絶ちません。結婚後も就業しやすい環境が求められます。

政府は、保育士を確保するための施策をいろいろ実施している

このような背景から政府は、保育士を確保するための施策をいろいろ実施しています。

まずは潜在保育士について紹介します。労働条件などが合わなかったり、事情によって保育士として働いていない潜在保育士は、現在約70万人もいるといわれています。それに対して現在保育士として働いている保育士は約40万人です。

何と働いている保育士よりも潜在保育士の数が圧倒的に上回っています。このことから、待遇を改善する必要があることが分かりますよね。保育士の数が足りなければ保育園も回りません。それは待機児童が増えることにも繋がります。

政府も保育士の人材不足の解消のために、保育士の給料を2017年4月より引き上げる方針を決めました。しかし、引き上げといっても月額2%とのことで、金額にすると給料15万程の人で約3,000円です。

給料の引き上げは必要なことですが、2%という数字の低さにネットでは不満の声が上がっています。

政府は緊急対策案とは?

保育士不足を解消するために、政府は緊急対策案を打ち出しています。

  • 朝夕の保育士の配置要件の弾力化
  • 保育園では保育士の数が2人を下回ってはならないと省令で定められています。これを子供の少ない朝夕の時間帯には保育士か1人いた上で、もう1人は無資格者でもいいとしたものです。

  • 保育補助者の雇用による勤務環境の改善
  • 保育士以外に保育施設で十分な経験を有する者、子育て支援員研修を修了した者、家庭的保育者であれば、保育に関わることが可能とされています。

  • 多様な担い手の確保
  • 保育士と似ている職種として幼稚園教諭や小学校教諭、養護教諭をどの時間帯でも保育士の代替として配置が可能とされています。但し、保育士の配置人数に対して3分の1を超えてはいけません。

  • 資格取得に向けた支援
  • 2016年より、これまで保育士国家試験は年1回しか開催されていなかったものが、2回になりました。

  • 離職した保育士の再就業支援
  • 2つは就業準備金の貸し付けで、2年程働くと返済義務が免除されます。もう1つは保育士の資格取得を目指す保育補助者を雇用した施設に対しての貸し付けです。

  • 事務の簡略化と業務の効率化の推進
  • 事務作業の効率化のために、機械やソフトなどの導入にかかる費用が一部補助されます。

  • 保育士の再就業支援
  • 働いている保育士の子どもが優先的に保育園に入園でき、さらに保育料も上限を決めてですが半額程免除されるというものです。

まずは転職サイトで、好条件な職探しを

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しかし保育士は、子どもたちの成長に関わる、大切な役割を果たしています。やりがいを感じながら、子どもたちの笑顔に直接触れ合うことができるのはとても魅力的です。

保育士の仕事にはうんざりしているけれど、辞めることに戸惑っている人は、ほかの園に転職してもいいかもしれません。大きな保育園に就職できれば、より高待遇で給与アップしてもらえる可能性もあります。

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