モンテッソーリ教育の保育園で働くメリット・デメリットまとめ。ほかの保育とどう違う?

記事の著者:saitotakuma

モンテッソーリ教育は、20世紀初頭にマリア・モンテッソーリによって考案された教育法です。子どもたちが安心して自由に遊び、作業のできる環境整備が重視されます。

保育園や幼稚園においてモンテッソーリ教育を取り入れた施設も多くあります。保育士として、そのような施設で働くということは、普通の保育園の保育士と比べて、保育内容などにどのような違いがあるのでしょうか。

モンテッソーリ教育の保育園で働くメリットとデメリットについて、まとめてみました。

モンテッソーリ教育とは?

モンテッソーリ教育の目的は「責任感と思いやりをもった自立的な人間、一生を通じて学び続ける姿勢をもった人間を育てること」です。

そのために、モンテッソーリ教育を取り入れた保育園では、子どもの自立性や責任感・思いやりを養うための「整えられた環境」が整備されています。

「整えられた環境」とは具体的に教育環境や教具が以下の4つの要素を満たしている状態のことです。

  • 子どもが自由に教具を選べること
  • 「やってみたい!」と思える教具があること
  • 社会性や協調性を促進する、年齢縦断型のクラス編成であること
  • 1人ひとりの発達段階に応じた環境を整備し、子どもの自己形成を助ける教師がいること。

モンテッソーリ教育保育園の保育内容とは?

具体的にモンテッソーリ教育を取り入れた保育園の保育内容とはどのようなものなのでしょうか。

縦割りクラス編成であること

通常の年齢別のクラス編成の保育園と異なり、2歳半~6歳の年齢の異なる児童が同じクラスで活動します。

年上の子どもが年下の子どものお世話をしたり、反対に年下の子どもが年上の子どもを真似することで社会性・協調性を養うことが目的です。

お仕事の時間があること

モンテッソーリ独特の教具を使った活動のことを、「お仕事」と呼びます。

一般のおもちゃを使った特に目的の定まっていない遊びとは区別され、自己形成の目的をもって教具に自由に取り組む時間が設けられていることが特徴です。

保育園の行事は控えめ

遠足・運動会・夏祭り・クリスマス会といった季節のさまざまな行事が行われますが、一般の保育園や幼稚園と比較して控えめな傾向にあります。

これは、特別な行事よりも、子どもの日常生活を大切にしているためです。

モンテッソーリ保育園で働くメリットとデメリットとは?

モンテッソーリ教育の内容は上記のとおりですが、保育士として働く立場でモンテッソーリ保育園に関わる場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

主なメリットとデメリットをまとめました。

モンテッソーリ保育園で働くメリット

いじめが起きにくい

モンテッソーリ教育では、子どもの個性を伸ばすことを重要視します。個人の意見を尊重することによって出る杭が打たれない環境になるため、一般的な日本の教育環境よりも、モンテッソーリ教育を採用している教育現場のほうが陰湿ないじめが起きにくいです。

子どもなので正面からぶつかるケンカは起きますが、いじめの問題について頭を悩ませる必要が少ないのは魅力的です。

労働環境がいい

モンテッソーリ教育を子どもに受けさせる親は、収入が多く、教育熱心である場合が多いです。子どもの教育にお金をかけてくれるので、保育園の収入も多くなり、ひいてはそこで働く職員の給与も高くなります。給与が高ければストレスレベルが低いのでむやみに周囲を攻撃する人が減って、人間関係も良好になるでしょう。保育施設の設備にもお金をかけられるので、快適かつ効率的に仕事を進めることができます。

その分だけ保育に要求されるレベルは高いですが、いい条件と整った環境で仕事をすることができる点がメリットです。

モンテッソーリ保育園で働くデメリット

モンテッソーリ教育についてしっかりと勉強する必要がある

モンテッソーリ保育園で働くには、当然のことながらモンテッソーリ教育の考え方や教育内容についてしっかりと理解する必要があります。

決められた通りのことをこなすだけでなく、しっかりと理解した上で保育活動に活かさないと効果的ではありません。

モンテッソーリには多くの教具があり、その一つひとつに目的があります。

保育士がしっかりと理解した上で、子どものサポートをしなくてはいけません。

モンテッソーリ教育専門の資格も存在しており、資格の取得が必須かどうかは保育施設によりますが、勉強することは必要になってきます。

縦割りクラスの運営が難しい

前述のとおり、モンテッソーリ保育園では、年齢別ではなく縦割り保育の形をとっています。

そのため、同じ内容の説明をしても理解できる子ども・まだ理解できない子どもがおり、年齢別に指示の出し方や活動の教え方について工夫することが必要です。

ただし、これは教え方の面ではデメリットではありますが、慣れていく中で年上の子どもが年下の子どもの面倒をみるようになる場面も多くみられるようになるので、その点では保育士の負担は少し軽減され、メリットともいえます。

教具の取り扱いに注意が必要

一般的に、子ども用のおもちゃは安全性を重視して本物に似せて作られています。

しかし、モンテッソーリ教育における教具はそのままの本物であることが多いです。

例えば、アイロンや針など大人と同じものであったり、ガラスや陶器など割れてしまう素材を使った教具が多くあります。

そのため、教具を使う際には子どもの自主性を大切にしながらも、危険のないように見守ることが必要です。

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