公務員保育士とは?年収は普通の保育士と倍差がある

記事の著者:toganoyuka

公務員保育士とは、公立の保育園、公立の児童福祉施設に勤務する保育士のことを指します。総務省が2016年4月に実施した地方公務員給与実態調査では、地方公務員保育士数は全国で8万2,726人。

厚生労働省の調査によると、保育士の平均年収は310万円。これは日本の平均年収よりも100万円ほど低い金額になります。

これに対し公務員保育士の給料はおよそ645万円。通常の保育士よりも、倍以上の金額がもらえることになります。これは、公務員保育士が地方公務員と同等程度の給料が支払われるためです。

そのため保育士のなかでも、公務員保育士を目指す人は多くいます。そこで今回は、公務員保育士を目指す方法や、試験対策、年収などを紹介します。

公務員保育士とは

保育士とは、保育士免許を取得している人のことを指します。

そして公務員保育士とは、上記でも紹介をしたように、公営施設に勤務する保育士のことです。そのため、公務員保育士になるには、保育士免許の取得にプラスして、公務員試験に合格しなくてはいけないのです。

私立保育園で働く保育士と、どう違うの?

公立保育園で働く保育士は、公務員のため昇給が定期的にあり、待遇面でも安定した職業といえます。そのため結婚出産などで一度仕事を離れても、職場に復帰する保育士が非常に多いです。

私立保育園で働く保育士との違いを、詳しく紹介します。

運営者が違う

私立保育園と公立保育園は、運営する団体が異なるところが大きく違います。

公立は市区町村の自治体が運営しており、私立は社会福祉法人が運営している園が多いです。そのため公立保育園で働く保育士は地方公務員となります。

最近では学校法人や民間企業、NPO法人の運営する園も増えてきていて、保育園の方針もそれぞれ違いがあります。公立は自治体の運営になるため、保育園によって多少の違いはあっても、大きく運営方針が異なることはありません。

園の方針に個性があるのは、私立保育園

私立はキリスト教を信仰する運営先であれば、礼拝があったり、キリスト教の教えをおこなうこともあったりと、運営先の方針によって大きな差があります。

園ごとの個性が出しやすいのも私立の特徴なので、比較的意見が通りやすい環境といえます。

一方公立の保育園では、基本的に自治体の運営方針に従うことになります。そのため、園だけ特別違ったことをおこなったりすることはほとんどありません。ただし、公営保育園に勤める保育士は、公務員。そのため保育園から児童福祉施設へ異動されられることもあります。

そのため、異動により数年で園長も変わることも。園長が変わることで、運営に多少の違いが出てくる可能性もあります。

公立保育園は異動が多い

先ほど紹介したように、公立保育園では人事異動があります。

私立では運営先が複数の保育園を運営していなければ、異動はまずありません。保護者にとってもずっと同じ先生に見てもらえるという安心感があります。

それに対し公立保育園では一定期間で異動が実施されます。公務員には異動がつきものなので、公立で働く場合には自治体内に保育園が1箇所しかない場合を除き、おおよそ3~4年程度で異動となると考えておきましょう。

また、保育園への異動だけではなく、保育士の資格を活かして、子育て支援センターや児童福祉施設などでの活躍を期待される場合もあります。さまざまな場所で多くの経験を積むことができるのが公務員保育士の特徴です。

年収が違う

公立の保育士は公務員ですから、正規の地方公務員と同様のお給料となります。初任給では公立も私立もそれ程差がありませんが、公務員は確実に昇給があるため、毎年お給料は上がり、長く働けばその分お給料も上がっていきます。

そのため、出産をする場合も退職ではなく、産休・育休を取得して再度復帰する保育士がたくさんいるようです。

20代のうちは私立とあまり変わらないですが、40代くらいになれば年収に大きな差が出てきます。長い目で見れば公立の保育士の方が年収が高いといえるでしょう。公務員保育士を志望する動機として年収を挙げる人も少なくありません。

公務員保育士は給料が安定し、妊娠してもいやすい環境にあるので、保育士の中でも人気の分野です。保育士を辞めたい理由の1つに給与問題は出てくるので、私立保育園との違いが浮き彫りになってきます。

給与が毎年上がる

公務員保育士は公務員なので、公務員同様、給料は毎年必ず上がります。このため年齢を重ねれば重ねるだけ高給取りになることができます。

4年制の大学を卒業し20年勤続すれば、年収800万を超えることも。公務員は自主的な辞職希望をしたり犯罪を犯したりしない限り、辞職させられることはあまりありません。年を取っても安泰で、一人で十分食べていくことができます。

公立保育園はベテラン保育士が多い

公立保育園の募集人数は少なく、採用も欠員が出たときだけととても狭き門です。そのため、若い人が少なく、ベテランの先輩たちに指導されることが多いでしょう。

私立の場合、遅くまでの延長保育や休日保育をするためなど、園ごとの必要な時期に採用をしていることが多いです。パートの保育士など比較的若い保育士が多く、平均年齢は低めになります。

公務員保育士の受験について

公立保育園の保育士となるには、各自治体の採用試験に合格しなければなりません。

受験資格や採用試験の内容は自治体によって差があるため、働きたい地域の自治体の情報を調べておきましょう。30歳未満でないと受験自体できないこともあります。

試験は毎年必ず行われるわけではなく、夏頃、6月〜9月頃の試験となることが多いようです。

一般的に一次試験が専門知識や一般教養などの選択式問題や小論文が出されることが多いようです。二次試験では面接や適性試験、ピアノなどの実技試験があります。

自治体によって体力測定がある場合も。また三次試験までおこなうところもあるようなので、事前に確認しておきましょう。

そして公務員保育士は1人辞めて1人補充というスタンスなので、椅子の取り合いが激しいです。場所によっては倍率が100倍を超えることもあります。

毎年実施されている試験ではない

そもそも地方公務員試験は、地方公共団体が、欠員等が出た場合におこなわれる試験です。そのため、毎年必ず開催されるわけではなく、募集が必要ない場合は試験自体がおこなわれない場合もあります。

そのため公務員試験に合格したからといって、公務員保育士になれるわけではないのです。前述したように、公務員保育士は1人辞めて1人補充という形を取っています。たまたま空きがあれば入れますが、空いていない場合は入ることすらできません。

一次試験の対策

一般教養は範囲がとても広く、中学から高校くらいで履修する科目からの出題となります。主に国語、数学、社会からで、英語や物理など幅広く出題されます。

範囲がとても広いため、過去問を参考にどのような傾向があるのかを把握した上で取り組んでいくといいでしょう。

公務員試験を専門とした短期の学校もありますので、時間や金銭的に余裕がある場合は、そういった学校に通うのも1つの方法です。

専門知識のテストも、過去問を参考に勉強することがおすすめですが、保育士試験で勉強する分野と似通った問題が多くな流傾向があります。

最後に小論文では、保育に関する知識や内容が課題となることが多いです。小論文では、文章能力よりも保育士としての適性を判断されることになるので、自分の気持ちに素直になって書いていきましょう。ただし小論文にはコツがあるので、ぶっつけ本番ではなく、ある程度練習していくことをおすすめします。

二次試験の対策

二次試験からは自治体によって テスト内容はさまざま。実技試験と面接をおこなう場合や、実技試験の合格者のみ三次試験で面接をおこなう場合もあります。正確な情報はそれぞれの自治体のHPや募集要項で確認してみましょう。

実技試験はピアノの弾き語りや、絵本の読み聞かせなどになるケースが多いです。面接では公務員としての自覚や覚悟について問われることが多いので、その辺りはしっかり考えておきましょう。

公立保育園で働くまで

公立保育士採用試験に合格しても、すぐに保育士として公立保育園で働けるというわけではありません。場合によっては、どの保育園でも働けないこともあります。

採用試験に合格すると、採用候補者名簿に登録されますが、それだけでは就職することはできません。保育園から採用したいと通知があって初めて就職することができるのです。

また採用候補者名簿の有効期限は1年で、その間に保育園からの採用希望がなければ登録が抹消されるので、再度保育士採用試験を受けて合格しな畔はいけなくなります。

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公務員保育士を目指すほとんどの理由は、福利厚生のよさや、給与の高さです。現在多くの保育士が給与面で悩みを抱えている現状なので、当然といえます。

ただし公務員保育士は試験に合格しても、必ず働けるとは限りません。もし給与や福利厚生費を良くしたいと思っているのであれば、ほいく畑で新しく求人を探してみるのも1つの方法です。

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