公務員保育士の仕事内容と働き方を紹介:私立保育士との違いとは?

記事の著者:toganoyuka

公務員保育士とは、公立の保育園、公立の児童福祉施設に勤務する保育士のことを指します。

厚生労働省の調査によると、保育士の平均年収は310万円で、これは日本の平均年収よりも100万円ほど低い金額になっていますが、これに対して公務員保育士の給料はおよそ336万円と25万円ほど多いため、保育士のなかでも、公務員保育士を目指す人は多くいます。そこで今回は、公務員保育士を目指す方法や、試験対策、年収などを紹介します。

公務員保育士とは

公務員保育士とは、公営施設に勤務する保育士のことです。

職種としては地方公務員に分類されるもので、公務員保育士になるためには、保育士資格の他に公務員試験への合格が必要となります。

私立の保育士との違い

公立保育園で働く保育士は、私立の保育園で働く保育士と違う点はあるのでしょうか。

私立保育園で働く保育士との違いを、詳しく紹介します。

運営者が違う

私立保育園と公立保育園は、運営する団体が異なる団体が違います。

私立は社会福祉法人が運営している園が多いです。最近では学校法人や民間企業、NPO法人の運営する園も増えてきていて、保育園の方針もそれぞれ違いが出てきました。

例えばキリスト教を信仰する団体が運営する私立保育園であれば、礼拝があったり、キリスト教の教えを学ぶこともあったりと、運営先の方針によって大きな差があります。園ごとの個性が出しやすいのも私立の特徴なので、職員の比較的意見が通りやすい環境といえます。

一方、公立は市区町村の自治体が運営しており、公立保育園で働く保育士は地方公務員となります。公立の保育園は自治体の運営になるため、同一自治体内であれば多少の違いはあっても大きく運営方針が異なることはありません。基本的に自治体の運営方針に従うことになります。

ただし、公営保育園に勤める保育士は、公務員。そのため保育園から児童福祉施設へ異動されられることもあります。そのため、異動により数年で園長も変わることも。園長が変わることで、運営に多少の違いが出てくる可能性もあります。

公立保育園は異動が多い

先ほど紹介したように、公立保育園では人事異動があります。

私立では運営先が複数の保育園を運営していなければ、異動はまずありません。保護者にとってもずっと同じ先生に見てもらえるという安心感があります。

それに対して公立保育園では一定期間で異動が実施されます。公務員には異動がつきものなので、公立で働く場合には自治体内に保育園が1ヶ所しかない場合を除き、おおよそ3~4年程度で異動となると考えておきましょう。

また、保育園への異動だけではなく、保育士の資格を活かして、子育て支援センターや児童福祉施設などでの活躍を期待される場合もあります。さまざまな場所で多くの経験を積むことができるのが公務員保育士の特徴です。

年収が違う

公立の保育士は公務員なので、正規の地方公務員と同等の給料を受け取ります。初任給では公立も私立もそれほど差がありませんが、公務員は確実に昇給があるため、毎年給料が上がり、年数が立つに連れてその差が大きくなってきます。長い目で見れば公立の保育士の方が年収が高いといえるでしょう。公務員保育士を志望する動機として年収を挙げる人も少なくありません。

出産をする場合も退職ではなく、産休・育休を取得して再度復帰する保育士が多いです。

公務員保育士は給料が安定し、妊娠してもいやすい環境にあるので、保育士の中でも人気の分野です。

給与が毎年上がる

公務員保育士は公務員なので、公務員同様、給料は毎年必ず上がります。このため年齢を重ねれば重ねるだけ高給取りになることができます。

4年制の大学を卒業し20年勤続すれば、年収800万を超えることも。公務員は自主的な辞職希望をしたり犯罪を犯したりしない限り、辞職させられることはあまりありません。年を取っても安泰で、一人で十分食べていくことができます。

公立保育園はベテラン保育士が多い

公立保育園の募集人数は少なく、採用も欠員が出た時にのみ行われるので、なかなかなることはできません。そのため、若い人が少なく、ベテランの先輩たちに指導されることが多いです。

私立の場合は、遅くまでの延長保育や休日保育をするためなど、園ごとの必要な時期に採用をしていることが多いです。パートの保育士など比較的若い保育士が多く、平均年齢は低めになります。

公務員保育士の受験について

公立保育園の保育士となるには、各自治体の採用試験に合格しなければなりません。

受験資格や採用試験の内容は自治体によって差があるため、働きたい地域の自治体の情報を調べておきましょう。30歳未満でないと受験自体できないこともあります。

試験は毎年必ず行われるわけではなく、採用が行われる年の6月〜9月頃に試験となることが多いです。

一般的に、一次試験が専門知識や一般教養などの選択式問題や小論文、二次試験が面接や適性試験、ピアノなどの実技試験となっています。

自治体によって体力測定や三次試験もあるので、事前に確認しておきましょう。

倍率が100倍を超えることも

地方公務員試験は、地方公共団体が、欠員等が出た場合におこなわれる試験です。そのため、毎年必ず開催されるわけではなく、募集が必要ない場合は試験自体がおこなわれない場合もあります。

公務員保育士は人気の職業なので椅子の取り合いが激しいです。自治体によっては倍率が100倍を超えることもあります。

一次試験の対策

一般教養は範囲がとても広く、中学から高校くらいで履修する科目からの出題となります。主に国語、数学、社会からで、英語や物理など幅広く出題されます。

範囲がとても広いため、過去問を参考にどのような傾向があるのかを把握した上で取り組んでいくといいでしょう。

公務員試験を専門とした短期の学校もありますので、時間や金銭的に余裕がある場合は、そういった学校に通うのもひとつの方法です。

専門知識のテストも、過去問を参考に勉強することがおすすめですが、保育士試験で勉強する分野と似通った問題が多くな流傾向があります。

最後に小論文では、保育に関する知識や内容が課題となることが多いです。小論文では、文章能力よりも保育士としての適性を判断されることになるので、自分の気持ちに素直になって書いていきましょう。ただし小論文にはコツがあるので、ぶっつけ本番ではなく、ある程度練習していくことをおすすめします。

二次試験の対策

二次試験からは自治体によって テスト内容はさまざま。実技試験と面接をおこなう場合や、実技試験の合格者のみ三次試験で面接をおこなう場合もあります。正確な情報はそれぞれの自治体のHPや募集要項で確認してみましょう。

実技試験はピアノの弾き語りや、絵本の読み聞かせなどになるケースが多いです。面接では公務員としての自覚や覚悟について問われることが多いので、その辺りはしっかり考えておきましょう。

公立保育園で働くまで

公立保育士採用試験に合格しても、すぐに保育士として公立保育園で働けるというわけではありません。場合によっては、どの保育園でも働けないこともあります。

採用試験に合格すると、採用候補者名簿に登録されますが、それだけでは就職することはできません。保育園から採用したいと通知があって初めて就職することができるのです。

また採用候補者名簿の有効期限は1年で、その間に保育園からの採用希望がなければ登録が抹消されるので、再度保育士採用試験を受けて合格しな畔はいけなくなります。

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公務員保育士を目指すほとんどの理由は、福利厚生のよさや、給与の高さです。現在多くの保育士が給与面で悩みを抱えている現状なので、当然といえます。

ただし公務員保育士は試験に合格しても、必ず働けるとは限りません。もし給与や福利厚生費を良くしたいと思っているのであれば、マイナビ保育士で新しく求人を探してみましょう。

保育士の給与は、勤務地や勤務先の規模によって大きく変動します。あるデータでは、企業の規模で90万円ほどの差があることがわかっています。マイナビ保育士で職を探してみたら、よりあなたの条件に合った職場を見つけることができるかもしれません。

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