保育士の実技試験で実施されるテスト内容は?合格8割だが試験内容はレベルが高い

記事の著者:saitotakuma

2016年より、保育士を増やす施策として厚生労働省は、保育士国家試験の実施を年1回から2回に変更しています。国家試験は大学・短大など2年制以上の学校を卒業していれば、たとえ保育関係の学部を卒業していなくても、試験を受験することができます。

厚生労働省のデータによると試験の合格率は、2013年度17.4%、2014年19.3%、2015年度22.8%。

試験は一次試験の筆記テスト、二次試験の実技テストになります。ただし、実技試験の合格率はおよそ8割ともいわれています。そのため一次試験に合格できれば問題と思う人も多いかもしれません。

ただし油断は禁物。いつもと違った場所で実技をおこなうのは、思った以上に緊張するものです。そのため実技試験にもしっかり備える必要があります。そこで保育士の実技試験で気をつけるべきポイントを紹介します。

保育士の実技試験

保育士の実技試験は、音楽・造形・言語の分野から自分の得意な分野を2つ選択し、受験をすることになります。音楽、言葉表現においては、事前に課題が発表されますが、造形に関しては当日発表され、その場で対応する必要があります。

そしてテスト内容は毎年変更されます。どの分野にするか決めてしまったら、あとから変更はできないので、自分の得意なことを見極めて慎重に決めるようにしましょう。各課題に対し詳しく紹介していきます。

音楽表現

保育士は、必ず子どもと歌たり、踊ったりすることがあります。そのとき、ある程度の音楽技術が求められます。音楽表現では、ふさわしい歌・伴奏・リズムなど総合的な表現力を審査される試験。

あらかじめ発表される課題曲2曲を弾きながら歌うというテストです。使える楽器は、ピアノ・ギター・アコーディオンのいずれか。ピアノは試験会場に用意されていますが、そのほかの楽器を使用する場合は持ち込む必要があります。

事前に楽譜が配布されますが、アレンジして問題ありません。自分のレベルに合わせて、演奏をしましょう。

受かるためには、間違えず、大きな声で、楽しく歌えるかが重要です。高度な演奏テクニックを求められているわけではありません。子どもたちがいかにリズムにノリやすく、楽しく歌えるかが重要なのです。子どもはリズムやテンポに敏感です。子どもたちが受け入れやすい演奏を心がけてください。

また2018年度の音楽の課題曲は『おかあさん』、『アイ アイ』でした。

造形表現

学芸会や音楽会、運動会、お泊まり会など、保育園のイベント時には、園内をめいっぱい飾りつけます。また小さい子どもはお絵かきが大好きです。そのとき保育士にまったく絵心がないのは問題。

造形表現では、保育士として必要な画力があるか試される試験です。課題は当日発表され、45分以内に規定の用紙に仕上げます。過去、「おゆうぎ会の絵」「むかし遊びの絵」などが出題されています。

そして試験では、子どもは何人で、遠近法を使って、ブランコを描くのは必須など、条件があります。自由に絵を描ける訳ではないことを頭にいれていきましょう。使えるのは、えんぴつかシャープペンシルです。毎年色鉛筆で色をつけることが必須事項となっています。クレヨンや絵の具は使えません。

この試験では、色使いや、人物の表情を見られることが多いです。子どもが親近感を持てるような絵になっているかが重要です。

言語表現

保育士は定期的に、子どもに読み聞かせをすることになります。この試験ではそのさい必要となる、基本的な発声・表現力・子どもに対する話し方が問われる試験になっています。

この試験は、3分間で子どもたちに物語を話すテストになります。ただし、絵本や道具を使うのは禁止。そのため子どもたちに話が伝わるよう、わかりやすいストーリー構成を考える必要があります。子どもたちへの言葉がけ、シナリオ、表情、などが採点基準になります。

過去お題になったお話は、「おむすびころりん」、「3びきのこぶた」、「3びきやぎのがらがらどん」、「てぶくろ」でした。

いかに本の内容を理解し、どこまでアレンジできるかが大切です。身近で起こりそうなことや、幼稚園での中の話に置き換えると子どもも興味を持ってもらえるのでいいでしょう。

また棒読みにならないよう、キャラクターごとの表現力などが求められます。ただし当日目の前に子どもがいるわけではありません。大人相手に、そして本番という緊張したなかで、どれだけ自分を表現できるかが重要です。

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