保育士から転職したい。手取りは平均17.18万…将来に不安を感じる人は多い

記事の著者:saitotakuma

厚生労働省の調査データによると、2013年の保育士離職者は3万3,000人。これは、保育士全体のうち10.3%が毎年離職していることになります。

待機児童問題など、保育士不足は社会問題となっています。しかし実際保育士として働くと、子どもを預かるという責任感、終わらない業務への精神的負担、年収の低さ、体力的な問題などから、転職を考える保育士は非常に多いです。

「子どもに関われる仕事をしたい」と保育士を目指したとしても、理想と現実のギャップに身体的・精神的に疲労を感じてしまう保育士もいます。

そこで今回は、保育士から転職したいと思ったきっかけ、おすすめの職業などを紹介します。

保育士から転職をしたいと思ったきっかけ

給与面から将来への不安

厚生労働省の調査によると、保育士の平均年収は310万円。それに対し、国税庁が2017年に実施した、「民間給与実態統計調査結果」によると、日本人の平均年収は432万円。保育士の年収は平均年収よりも100万円程度低い結果になっています。

子どもの命を守るという責任が重い仕事にも関わらず、給与はかなり低いのです。月収にするとおよそ21万円となり、手取りは17~18万円程度になります。この給与では、一人暮らしするのもなかなか大変でしょう。

このように労働時間と業務内容、給与が見合ってないと感じる保育士はとても多くいます。また、経験を重ねても給与はなかなか上がらず、将来の生活に不安を感じ、転職を考える保育士は非常に多いです。

残業が多く労務環境が過酷

厚生労働省の統計では、私立保育園に勤める保育士の2017年の平均残業時間は1カ月約4時間となっています。しかし実際口コミなどを見ていると、40~60時間の残業をしている保育士は非常に多いようです。

日中の子どものお世話以外にも、育児記録などの事務作業、行事の作り物などの業務もあります。またこのような事務作業は、どうしても子どもが帰宅した後に作業することになるため、どうしてもサービス残業が増えてしまうのです。

体力面からの懸念

子どもを抱きかかえ、ときには子どもと走り回りといった生活を送っている保育士。腰痛や肩の慢性的な痛みは、保育士の職業病ともいわれています。若い保育士であるならまだしも、年齢とともに、保育士として働くのはしんどくなっていくでしょう。

退職の申告は3ヶ月前が妥当

どこの保育園でも、保育士は不足しています。辞めるのも一筋縄ではいかないことが多いでしょう。

基本的に退職申告は3ヶ月前、最低でも1ヶ月前におこなうのがベストです。退職届を提出する前に、まずは園長や直属の上司に伝え、今後どうするか話合いをしましょう。また退職や時期が決定したあとは、子どもや親への説明も必要になります。

退職申告はそれらを考慮し時期を見計らうことがベストといえます。そのため基本的には、年度末である3月で退職をするのが、1番綺麗な辞め方でしょう。

まずは、ほかの施設への転職がおすすめ

保育士になるためには、保育士試験を受けて合格するか、卒業と同時に資格を取得できる大学や専門学校の卒業が必須です。

保育士になるまでの道のりは決して楽なものではなかったはず。保育士をやめたい場合でも、働く施設を変えれば、悩みが大きく改善されることもあります。

そんなときにおすすめなのが保育士専門の転職サイトを利用すること。ほいく畑は、厚生労働大臣認可の保育士就職支援センターです。保育園の求人はもちろん、豊富な保育求人が掲載されています。

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時間外保育士

一般の保育園の時間帯で働くのではなく、早朝保育や延長保育の時間帯に働く人を時間外保育士と言います。仕事の時間は早朝や6時以降のため、お昼の時間は自分の好きなことにあてることができます。

また、自分のクラスを担当することもないため、気軽に働くことができます。アルバイトやパートがほとんどですが、時給換算すれば一般保育士より時間外保育士の方が多少高めに設定されていることが多くあります。

「主婦として扶養内で働きたい」「未経験だけど子どもと関わる仕事がしたい」そんな人におすすめな時間外保育士。勤務時間や日数を自分で選べるパートやアルバイトで保育関連の仕事を探している人におすすめなのはマイナビ保育士。

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企業内保育所

企業内保育所とは、企業が用意した従業員の子育てを支援するための保育所のことです。

いわゆる「働き方改革」という号令のもと、働きながら子育てという概念が非常に広まってきました。社内に保育所を設置する企業も増えてきています。

楽天、GMOインターネット、ドワンゴなど、古い体質にこだわらないIT系企業が多い傾向にあるんだとか。両親共働きは当たり前の時代ですので、企業内保育所の保育士の需要は高まっています。

企業によって給料は大きく異なりますが、保育士の平均年収よりは基本的に高いと考えていいでしょう。福利厚生もしっかりしているので、人気の職業の一つです。

保育士の資格を持っていなくても従事できる場合もあるので、資格を持っていれば採用される可能性はぐんと上がります。

病院内の保育施設

医師や看護師は普通の仕事とは違い、緊急患者が運び込まれた場合など必ず対応をしなければならない時があります。

そんな病院で働く医師や看護師のために、病院内に保育施設を設けている病院が増えており、保育士の需要が高まっています。病院内の保育施設は24時間体制が多いため、自分の働きたい時間に合わせて働くことができます。

病院付属ということもあり、給料は割高です。保育士の平均月収が15万円ほどであるのに対し、院内保育の職員は18万〜22万円と言われています。

ボーナスや福利厚生もしっかりしているので、保育士資格を持っているのであればかなりおすすめの職業です。

保育士におすすめする異業種の転職先

頑張って取った保育士の資格は無駄にはしたくないけど、保育士として働かずに、他の職業に従事したいと考える方も少なくはないのでは?

実は保育士は保育園だけが職場ではありません。保育園以外にも、保育士の資格を活かせる仕事場はたくさんあります。ここでは保育士からの転職にオススメの仕事を紹介します。

児童養護施設

児童養護施設という言葉は、一度は耳にしたことがあると思います。何らかの理由で、家族と一緒に生活できない18歳までの子どもが入る施設です。

児童養護施設で施設保育士として働くのであれば、保育士資格を持っていれば従事することができますが、児童指導員として働くには改めて養成学校へ通い卒業しなくてはなりません。

また、親と普段接することのできない子たちなので、保育園などの施設以上に指導員の影響力が強く、メンタル面のケアなども必要になります。

つまり、普通の保育園よりも責任が大きく、親の代わりとして子どもたちを育てる覚悟がいるので、やりがいのある仕事ではありますが、ハードな職業であることに間違いはありません。

児童養護施設での給料は、公立の施設か民間の施設かどうかで大きく異なります。公立の施設の場合、基本的に地方公務員などと同じ給料になるため、平均年収が700万円ほどになる人もいます。しかし、民間の施設の場合は平均年収350万ほどで、保育士の給料とさほど変わらないんだとか。職場によって大きく異なるので、しっかりとした見極めが必要です。

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重症心身障がい児施設

児童養護施設と同じ児童福祉施設に、重症心身障がい児施設というものもあり、重度の知的障がいと肢体不自由を併せ持つ子どもの保育をします。

障がい程度が重いため、一般の子供の保育と比べると精神的にも体力的にも負担のかかる仕事ではあります。

自分で立つことすら困難な子どもが多く、日常生活全般に渡って面倒をみることになります。一般的な保育に関する知識以外にも、医療や障がいに対する知識が身に付くようになります。

幼稚園教諭

保育園は福祉施設ですが、幼稚園は学校という区分です。そのため、幼稚園教諭は学校で生徒に「教育」をすることが仕事となります。

運動やリトミックなどを通じて、小学校に上がる前の集団教育を身に付けるお手伝いをするのが幼稚園教諭です。

幼稚園教諭資格を有していない場合には、取得が必要となりますが、保育士資格を取得していれば、幼稚園教諭資格取得条件が緩和されることもあります。

平均年収は300万〜350万と保育士とあまり変わらないので、収入を理由に転職する方には向かないかもしれません。

しかし、子どもたちと一緒に勉強をして、彼らの成長に携われるという点では保育士よりもやりがいのある職業なので、興味のある方は目指してみてはいかがでしょうか。

学童保育士

学校が終わった後、家に帰らずに「学童」という場所に行く同級生がいた方もいるのではないでしょうか。

2015年に、「放課後児童支援員」という新しい資格が導入され、保育士の資格を持っていれば研修を受けるだけで取得が可能です。

まさに保育士資格が役に立つ仕事だといえるでしょう。

給料は正規の雇用と非正規雇用で異なりますが、正規の場合はほとんど保育士と同等の給料だと言われています。

仕事内容としてはいくらか学童のほうが負担は少ないため、同じ給料が手に入るということであれば魅力的な職業ではないでしょうか。

特別支援学級の介助員

小学校の中に、特別支援学級というクラスが設けられており、発達障がいなどの子どもが学ぶ場所となっています。

一般的な授業についていけない子どもが勉強するクラスのため、授業だけではなく保育士としての子どもたちのお世話という力が発揮できる場所でもあります。

特別な資格が必要ないため、子どもたちとのコミュニケーションを保証する役割もある保育士の資格を持っていると、採用に有利になります。

場合によっては体力が必要になることもありますが、保護者の方も協力的なので保育園での保護者関係とはまた違った気持ちで従事できる職業です。

ベビーシッター

ベビーシッターは基本的に子供とシッターの一対一での仕事になりますので、同僚とのしがらみがなく働くことができます。

ベビーシッター専門の派遣会社に登録することで、フルタイムではなくても週1日からといったように自分の好きな時間に仕事ができます。

また、ベビーシッターと両親をマッチングするサイトもありますが、そういうサイトでは不特定多数の方が登録しているので、保育士資格という武器があるだけで信頼されやすくなります。

給料は雇用形態や地域によっても異なりますが、時給が2000円を超える場合もあり、働き方によっては保育士のときよりも高収入を狙えるかもしれません。

まずは自分の条件にあった求人を探してみてはいかがでしょうか?

保育ママ

保育ママはベビーシッターと似ていますが、個人事業主として子どもを預かる仕事です。

共働きの両親に代わり、自宅で子どもを預かるため、細心の注意が必要となりますが、ベビーシッター同様に同僚がいないため、気軽に働けます。

児童向け商品販売営業

児童向け商品というのは、例えば玩具や教材など。保育士としての経験のある人は、子どもの気持ちや趣味・趣向に対して一般の営業マン、企画部の人たちよりもよくわかっているはずです。

子どもの好きなものがわかっていれば、より子ども向けの商品を作り出すことができるのではないでしょうか。

保育士での経験をどうやって活かすかによって、可能性は十分広がります。まずは保育士をして得た経験を整理して、自分に何が向いているかを考えてみましょう。

児童向けイベント企画

こちらも上記の商品販売営業と似通っていますが、子ども向けイベントの企画でも保育士としての資格や経験は役に立つはずです。

イベントの企画だけでなく、司会・進行役としても活躍できるでしょう。

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保育士以外の職について知らないことが多くても、転職のハウツーだけでなく、あなたの特性から導き出したおすすめの職業を紹介してくれます。かんたんに無料登録もできますので、ぜひ下のサイトからチェックしてみてください。

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家庭教師

国語、算数、理科、社会など勉強の知識があることが大前提ですが、保育士資格と子どもの面倒を見てきた経験が役に立つでしょう。

たとえば中学受験を受ける子どもなど、精神的に不安定になっている子どもに対し、小さい子どもの面倒を見てきた経験は大いに役立つはずです。

家庭教師の場合、給料は雇用先によって異なりますが、平均年収は22万円ほどなんだとか。家庭教師の派遣会社に登録するものが一番王道ですが、自分で契約をする生徒さんを見つける方法もあります。

習い事の先生

自宅で英語やピアノ、そろばんなどの習い事の先生をすることも保育士の資格を活かすことができるでしょう。

子どもたちの能力を引き出すことだけでなく、習い事を通じて他の生徒との関り方も身に付けさせることができる人が向いている仕事です。

給料は習い事の種類や教室の規模にもよりますが、個人で経営する場合は材料費などもかかってしまい副業レベルの稼ぎが精一杯なんだとか。

もし職業として成立させたいのであれば、大手の企業に登録して講師として働くことをおすすめします。

スポーツのインストラクター

児童向けに、運動を楽しむための企画や練習の仕方を教えるのは、子どもと関わってきた保育士さんにとって得意な分野でしょう。

スポーツなどが得意な保育士さんにはぴったりな仕事です。より活発なお子さんが多い現場だと思いますが、スポーツを通しての成長は大人として見ていて非常に嬉しいものです。

スポーツジムやクラブに所属する場合、給料は月収17万〜20万ほどで、年収は200万〜300万が相場だと言われています。

体を動かす職業なので、あまり長い期間働けないことがネックかもしれませんが、資格をとったり人気を得ることで、昇給の可能性も広がる職業です。

一般事務、医療事務

「労務環境を整えたい」と思っている人であれば、企業などの事務の仕事に就くのがおすすめです。事務職は基本的に残業などはありません。その日の業務量もある程度把握できるので、自分のペースで仕事を進めていくことができます。

また一般企業であれば、未経験でも応募可能な求人も多く、主にデスクワークが中心となるため、長期的にも就労可能な環境が整っているといえます。

ショップ店員やアパレル販売員

保育士から、ショップの店員やアパレル関係の販売員として活躍される人も多いです。子どもの思いを汲み取ることを日常的におこなってきた保育士は、コミュニケーションスキルが高く、お客さんの要望を汲み取る・要望に答える能力は高いです。

そのため、ショップ店員やアパレル販売員のように、コミュニケーションが求められる職務内容には、とても向いています。

保育士が転職する前に考えておくこと

保育士は国家資格です。これまで長い時間かけて資格を取って働いてきたのに、本当に保育士を辞めてもいいのでしょうか?

また待機児童問題や、保育士確保は国としても大きな課題になっています。そのため今後国が、保育士援助をおこなう可能性は非常に高いです。実際政府は、2017年4月より、中堅保育士約10万人を対象に、「副主任保育士」「専門リーダー」の役職を新設し、月給に4万円を上乗せすると発表をしています。

そのほかにも保育所等で働く全職種の給与も2%(月額6千円程度)上げるという予算案を確定させています。このように今後より保育士は働きやすい職種になっていく可能性もあります。

子どもと関われる仕事は保育士以外にもありますが、ここまで児童の成長に深く関われる職業はありません。そんな保育士を本当に辞めても、ほかの仕事をしたいのか改めて考えることが大切でしょう。

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