ビジネスの場における「存じております」の意味・使い方・注意点

記事の著者:shuta

「存じております」という言葉は、日常生活ではあまり使う言葉ではありませんが、ビジネスではよく使われる言葉です。

ただ、社会人になったばかりの人は「どのような場面で使うのか」「どういった意味があるのか」あまりピンとこないはず。そこで今回は、「存じております」の意味や使い方などを紹介します。

「存じております」の意味とは?

「存じております」は「知っている」の謙譲語です。何かを「知っている」ことを相手に伝えたいときに使いますが、「存ずる」「いる」のそれぞれが謙譲表現となりますので、かなりへりくだった表現だとされています。

「存じております」の使い方

「存じております」は上司や目上の人に使える

「存じております」は「知っている」の謙譲語のため、上司や目上の人に使っても失礼にあたりません。逆に「知っている」という表現は幼稚で、尊敬の念が薄れますので、「存じております」を上手く使いましょう。

クッション言葉としての「存じております」

「存じております」は「お忙しいとは存じますが」というようにクッション言葉としても使われることもあります。

「お忙しいとは存じますがお越しいただけませんか?」「ご面倒だとは存じますがご連絡をお願いいたします」など、相手に何かを依頼するときは「存じております」が持つ謙譲的な意味合いもあって、ビジネスの場でよく使われている表現です。

「存じております」の使用例

ビジネスで「存じております」を使う場合は、「存じております=知っています」ということを頭に入れておきましょう。

たとえば、上司や目上の人から「来週、会議があるのを知っているか?」と聞かれた場合は、「はい、存じております」というように使うのが正しい使い方です。

「存じております」の間違った使い方

例えば「来週、会議があるのを存じていますか?」という使い方は間違いだといえます。「存じております」は尊敬語ではなく謙譲語ですので、このような場合は「知る」の尊敬語である「ご存知」を使うようにしましょう。

「存じております」の類語とは?

「存じております」の類語としては「承知しております」があげられます。「承知しております」も「知っている」の謙譲語ですが「承る」という物事を受け取る意味合いの言葉が含まれているため「知っている」だけでなく、あとに何らかの行動を取る意味合いが強い表現だといえます。

「存じております」と「存し上げております」違い

「存じております」に似た表現として「存じ上げております」という言葉があります。この2つの使い分け方としては、「存じ上げております」の対象が「人」であるのに対して、「存じております」は「物」に対して用いるという形になります。

「存じます」との違いは?

「存じております」も「存じます」も「存じる」いう言葉を丁寧にした表現です。

ちなみ「存じる」の意味は「思う」「知る」となりますが、それに丁寧語である「ます」をつけたものが「存じます」となります。

「存じております」が「知る」という意味合いが強いのに対し、「存じます」は「思う」という意味合いが強い言葉だといえます。