看護師に必要な資格。現役看護師におすすめの資格も紹介

記事の著者:haruki hatano

厚生労働省が衛生行政報告例によると、2014年末時点の看護師数は108万6779人。この数字は過去最多となっています。ただし総務省統計局の2017年の調査では、総人口に占める高齢者人口の割合は27.7%と、こちらの数字も過去最高。

今後病院を利用する人数は増えることが見込まれており、どの病院でも積極的に採用をおこなっています。そんな看護師になるためには、国家資格を受験し、合格する必要があります。

2018年の看護師試験の合格者は5万8,682人。受験者のうち96.3%が合格をしています。そこで今回は、看護師に必要な資格を紹介します。また現役看護師が取得しておくべきおすすめの資格も紹介します。

看護師になるための資格

看護師の資格は、「保健師助産師看護師法」によって定めらており、厚生労働省がその国家試験を施行しています。この資格を保持することで、看護師として患者の生活ケアや診療補助をおこなうことが可能になります。

看護師国家試験の受験資格

看護師学校・短期大学に3年間通うことで、看護師国家試験の受験資格を得ることができます。大学や4年制専門学校の中には、看護師と保健師のカリキュラムを統合して学べるところもあり、卒業時に保健師の国家試験受験資格も得られる学校もあります。

学校では、母性看護学・小児看護学・成人看護学・老年看護学・精神看護学などを学ぶことになります。

国家試験の内容

試験問題は、厚生労働省によって取りまとめられた、「保健師助産師看護師国家試験出題基準」に沿って出題されます。試験は筆記テストのみで、人体の構造と機能・疾病の成り立ちと回復の促進・健康支援と社会保障制度・基礎看護学・成人看護学・老年看護学・小児看護学・母性看護学・精神看護学・在宅看護論・看護の統合と実践の11分野から出題されます。

出題総数は240題。大きく、必修問題(50題)一般問題(130題)状況設定問題(60題)の3つに分けられています。必修問題は1問1点(50点満点)、一般問題1問1点(130点満点)、状況設定問題1問2点(120点満点)になっています。

合格ラインは、必修問題で40点以上取ること(必修問題は80%を満たすことが条件)にプラス、一般問題・状況設定問題で163点以上/250点の点数を取らなくてはいけません。

全問題マークシート形式で答えることになります。ただし、状況設定問題では、看護過程を理解したうえで判断する力・課題解決力が問われます。必修問題や一般問題はあくまでも基本問題ですが、状況設定問題はいわゆる応用問題で、設問文もかなり長い傾向にあります。

国家試験は、午前・午後合わせて5時間20分

そして100回看護師国家試験では、9時50分~12時30分の午前の部、14時20分~17時00分の午後の部に分かれており、試験時間は合計で5時間20分となっています。

テスト時間は5時間になるとはいえ、単純計算で1問1分程度で解いていかないと間に合いません。そのため、状況設定問題を含め、スピーディーに解いていくことが大切になります。

ただしこれはあくまでも過去の傾向であり、今後予告なく新傾向で出題となる可能性もあります。第106回看護師国家試験がおこなわれた2017年には、これまでと問題傾向が変わり、看護師を目指す若者の批判がツイッターで続々と投稿され、当時はニュースにもなりました。

国家試験の対策は?

基本的には、過去問題を解きまくり、覚えていくのが手っとり早い方法です。しかしここで大切なのは、問題の難易度別に取り組み方を変えること。まずは、難易度が低く基礎的な問題集から始めましょう。難易度が高い問題は優先的に取り組むべきではありません。

まずは、絶対に間違えてはいけない問題で点を落とさないよう、基礎を固めていくことが大切です。

そして本番直前には、本番と同じ状況で一度問題を解いておくことをおすすめします。本番は限られた時間内で、問題を解いていくことになります。緊張した空間でもいつもの力が発揮できるよう対策をしておきましょう。

国家試験の勉強はいつから始めるべきなの?

多くの学生は3年生になると、試験対策を始めます。しかし3年性は実習が始まる時期でもあります。実習で勉強したことを、覚えていくのはこう散る的な方法ではありますが、実習に試験勉強にと、いっぱいいっぱいになってしまう学生も少なくないでしょう。

必ず出題される必修問題は、50点分ある上に、基本中の基礎問題です。2年生のうちからこの必修問題などの勉強をはじめておいても損はないでしょう。

現役看護師が取得するのに、おすすめの資格

今看護師として勤務していて、働いている病院内で待遇を良くしたい人も、これから別の病院や別の施設に転職を考えている人も、資格があると断然有利になります。

また転職先として、病院以外の普通の企業や保育園、医療器具メーカーやデイサービスなどに自分を売り込むときにも、看護師資格に加えてなにか専門性がある資格が持っていると周囲と差をつけることができるでしょう。

資格の種類は呼吸器科の消化器内視鏡技師や、循環器科の消化器内視鏡技師、栄養管理の栄養サポートチーム専門療法士(NST看護師)、透析ケアの透析技術認定士など、資格の数は実に70以上。今回はその中でも、とくに看護師として持っておきたい資格について紹介します。

認定看護師の資格

認定看護師とは、日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することを認められた看護師のことです。

水準の高い看護実践を通して看護師に対する指導・相談活動をおこなうことができます。試験に通る程度の知識や技術があり、その専門分野でよりよい看護が出来ると証明された看護師になります。

この資格を取るためには、看護師としての実務経験が5年以上であり、そのうち3年以上は認定看護分野の経験があることが必要になります。認定看護師の教育過程を6ヵ月受け、認定審査(筆記試験)に合格することで、認定看護師の資格が手に入ります。

2010年3月現在で認定されている看護師の数は日本全国に17分野で5,762名です。

専門看護師の資格

専門看護師とは、解決困難な健康問題を持つ個人や家族に対して、より質の高い看護ケアを提供するための、深い知識と技術を持った看護師のこと。特定の専門分野ごとに認定される資格で、日本看護協会が行う専門看護師認定試験の合格者に与えられます。

この資格を取るためには、看護師としての実務経験が5年以上であり、そのうち3年以上は認定看護分野の経験があることが必要になります。

看護系大学大学院の修士課程を修了し、認定審査(書類審査・筆記試験)に合格することで、専門看護師の資格が手に入ります。スキルアップのための資格取得は、看護師としての人生で必ず役に立ちますから、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

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