男女の賃金格差の原因と解決法を紹介:昔からの風習によるもの?

記事の著者:三吉

女性が社会において活躍の場が多く与えられるようになってきたとはいえ、いまだ男性と女性の間には賃金格差があり、その差は埋まることがありません。

これは長い間続いてきた男性偏重型の社会が主な原因です。

社会が男性偏重型になるには古くからの男女に対する考え方や習わし、もっと踏み込んでいうと男女間の差別が根底にあることが考えられます。男女の賃金格差の原因を一つ一つ考え、それらを解決していくためには私たちは何をすれば良いのでしょうか。

男女の賃金格差の原因とは

男女が賃金格差になるには色々な原因があります。まずはその原因から考えてみましょう。

昔からの風習による

女性の社会進出が盛んになったとはいえ、「男性は外で働き、女性は家庭を守る」という意識は、世の中には未だ古くからの風習として根強く残っています。

この事は、幼い頃から男女を分け隔てようとする目に見えない力が作用していることが影響しています。

例えば幼い頃の教育においては、男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしくすることを、親をはじめ世間の大人たちは子供達に求めます。

そのことを無意識に感じ取る子供達は、やがて成長し大学などで専攻する学問を選択する際にも、男子学生の多くは数学や科学などの社会に出た時に即戦力となりうる理科系を専攻する学生が多い。

女子学生は人文科学や語学などの労働市場において活動の場が限られる学問を専攻するようになります。

希望する職業の違いによる

男性は仕事と家庭を天秤にかけた時には圧倒的に仕事の比重が大きく、家事や育児との両立を考えた職業選択をする事は、特別な事情がない限りそのような事はしません。

女性の場合はもともと家庭における家事や育児の責任を持ち合わせていると考えられているので、それらと両立しやすい職業や職場を選択し、結婚した際にも男性を女性に対してそのようなことを求めます。

雇う側の好みやイメージによる

企業側やその職場の責任者の好みやイメージが、女性が男性を同じ職種に就くことを制限したり、選り分けたりする傾向があります。例えば男性ならその部署の業績に関わる判断業務を任され、業績が上がれば給料や昇進に即反映されます。

一方女性においては男性をサポートする事務作業などを任せられる傾向があり、直接的に業績に反映する職種ではないので、昇進や昇給を与えられる機会が少ないことがあります。

男女間の差別意識による

特に大企業においては、男女間の差別意識が強いことが伺われます。

例えば女性は結婚したり妊娠したりすると、家庭において家事を任されたり育児に専念する理由で会社を退職せざるを得ないことなどが原因で、平均的に勤続年数は男性よりも女性の方が短くなる傾向があります。

その事は会社からの業務の与え方に男女の差が見られ、勤続年数が経過するごとに男女の処遇の差に開きが生じてきます。また、社員教育においても女性の教育を手控えたりすることがあります。

男性の賃金格差を解消するには

この問題を解決するためには多くの要素が複雑に絡み合っているため、現在働いている男女の賃金格差を是正するのはもちろんのこと、この先においても同じようなことを繰り返さないために、しっかりとした対策が必要になります。

現在の男女の賃金格差を解消するために

特に大企業においては、社内における一貫した報酬システムの導入を検討する必要があります。この事は男女間に公平感をもたらし、特に女性にとっては働く上でのモチベーションの向上につながります。

管理者が先頭に立って、人事担当者が差別的な人事配置や採用過程における女性差別をなくすことを、責任を持って教育する。このことは現在社内で活躍する女性はもちろん、これからこの企業を志望する女性就活生にも好影響を及ぼします。

これからの世代が男女の賃金格差に遭遇しないために

政府が男女の賃金格差をなくすための法律を強化することが迫られています。企業レベルでは難しいことは、法律の圧力により実現させる事はある程度必要です。

また家庭においては、親たちが幼い頃から男女を平等に扱うことを心がけ、自分たちもそのことを実践して子供に見せています。

高校や大学における教育についても、性差別をなくすためにディスカッションを積極的に取り入れ、男女の賃金格差をテーマに生徒たちに考える機会を与えていたりします。

これらのことをある一定期間繰り返し行い、社会に出る前から男女平等の意識を植え付ける事は、男女の賃金格差を解決するにはとても有効な手段になるでしょう。