環境計量士になるには?国家試験合格も実務経験を積まないと資格は付与されない

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現代の我が国における環境問題に対応できる資格として、最近注目が集まっているのが環境測量士です。環境測量士は環境に関する有害物質等などの濃度の測定をおこないます。

その環境測量士になるにはどういった資格が必要で、どういう流れでなれるのか解説していきます。

今後ますます重要となる地球温暖化現象に対する対応も含めて、環境計量士に求められる役割は大きく、需要も今後より一層高まっています。

 

環境計量士のなり方

環境計量士はそもそも2つの種類に分かれています。1つは大気中の有害物質等の濃度について、もう1つは工場等の騒音・振動についてとなります。

環境計量士になるには、この2つの分野のどちらかを選択する必要があります。

そして、実際に環境計量士として登録ができて業務ができるようになるまでの流れも2つの道があるのです。

国家試験コース

国家試験を受けて環境計量士になる方法です。試験の主催者は一般社団法人日本環境測定分析協会となっています。毎年1回開催される筆記試験をクリアすることで資格が付与されます。

しかし、国家試験合格だけでは環境計量士として仕事をすることができません。あくまで、経済産業大臣による登録が必須です。登録には規定の条件があり、それを満たさねば登録はできません。

規定の条件とは、実務経験1年以上であり、環境計量特別教習や職業能力開発校の修了ならびに薬剤師資格等のいずれかを有していることになっています。

資格認定コース

国立研究開発法人産業技術総合研究所で決められた教習課程を修了し、実務経験2年以上等の諸条件を満たす必要があります。そのうえで、計量行政審議会の認定を受けることで登録が可能となります。

国家試験コースとの大きな違いは実務経験年数の差です。少しでも早く環境計量士になりたい場合は、国家試験コースの選択が早くなれることになります。

環境計量士の就職先

環境計量士の資格を取得後、どういった企業に入れば環境計量士としての業務ができるかについて解説します。

環境に関する計量・分析をおこなうことから、主に需要がある企業は調査系コンサル会社、中小の計量証明事業所や製造業の子会社などがあります。

このような会社で、まずは助手というような形で、実務経験を数年積む必要があります。

 

環境計量士に必要な資格

次に環境計量士になるために必要な資格についてです。

環境計量士として登録するためには、必要となる資格がいくつかあり、そのいずれかの資格を有していることが必須となります。

国家試験コース

環境計量士(濃度)・・・次のいずれかに該当する者
・実務経験1年以上
・環境計量特別教習(濃度関係)修了
・薬剤師資格
・職業訓練指導員免許(化学分析科)
・職業能力開発校(化学系化学分析科)修了
・技能検定のうち検定職種が化学分析(1級・2級)または産業洗浄(実技試験科目:化学洗浄作業)合格
・技術士(衛生工学部門)登録

環境計量士(騒音・振動)・・・次のいずれかに該当する者
・実務経験1年以上
・環境計量特別教習(振動・騒音関係)修了
・職業訓練指導員免許(公害検査科)
・職業能力開発校(化学系公害検査科)修了
・技術士(物理および化学を選択科目とする応用理学部門に係る本試験に合格した者)登録

資格認定コース

環境計量士(濃度)・・・次のいずれかに該当する者
・実務経験2年以上
・環境計量特別教習(濃度関係)修了
・薬剤師資格
・職業訓練指導員免許(化学分析科)
・職業能力開発校(化学系化学分析科)修了
・技能検定のうち検定職種が化学分析(1級・2級)または産業洗浄(実技試験科目:化学洗浄作業)合格

環境計量士(騒音・振動)・・・次のいずれかに該当する者
・実務経験2年以上
・環境計量特別教習(振動・騒音関係)修了
・職業訓練指導員免許(公害検査科)
・職業能力開発校(化学系公害検査科)修了

 

環境計量士で活躍するために必要な能力

資格の名前通り環境に関する数値計測を細かくおこなう仕事のため、正確に数値を分析して、内容を詳細にかつ理論的に判断する能力が必要です。そして、環境に関する様々な計量をするので、状況に応じた豊かな発想や対応能力が求められます。

また、常に環境問題に対して深く知識を学び続ける意欲が必要ですし、根気よく継続して取り組む姿勢を要求されます。

環境計量士は決してデスクワークだけの仕事ではありません。屋外での地道なデータ測定を行うだけの体力も必要となります。