時計師になるには?独立時計師は、世界でわずか30数名しか存在しない

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アナログ腕時計は、デジタル化の波に押されて随分市場が縮小してきました。しかし、逆に高級腕時計の世界ではまだまだアナログ腕時計がほとんどです。

メーカーに所属せず自分の工房で独自に時計を作る仕事をする人は、独立時計師と呼ばれています。

そんな独立時計師になる方法を紹介します。

独立時計師のなり方

独立時計師として、世界で認められている人はほんの一握りで、人数が大変少なく貴重な存在です。独立時計師は、メーカーに所属せずに自分の工房を持って独自に時計を作るのが仕事。

そのため、かなり専門的な知識が求められる仕事になります。時計は精密機械であり、知識を習得することは時計づくりに関わる際に大変役に立つため、学校で電気関係や金属関係の勉強をしておくことが望ましいでしょう。

基本的に目指す方法としては、、時計メーカーや個人で時計技師をしている人のところへ就職や弟子入りし、高度な時計づくりの知識と経験を高めていく形になります。

腕時計の中に組み込まれる部品の一つひとつを細かく理解することや、わずかなスペースにきっちり部品を正確に入れていく繊細な技術を学んでいくのです。

そして独立時計師として欠かせないものは、オリジナリティ。自分にしか作り出せない、時計を作れることが大切なのです。

世界に認められる独立時計師になるには?

実際に独立時計師として認められた人は、世界でわずか30数名程度。世界に認められる独立時計師になるには、この人たちを束ねる組織である、独立時計師アカデミーに認めらる必要があります。

現在日本にも、独立時計師アカデミーに認められた独立時計師が2名います。

浅岡肇

浅岡氏は全ての時計製作の過程を自分の力のみでおこなう、完全マニファクチュールという工法で世界でも数名しかいない独立時計師です。

浅岡氏といえば、トゥールビヨンという大変難しい時計機構を用いた時計が代名詞となっています。浅岡氏の作る時計の価格はいうまでもなく大変高価です。世界の高級腕時計の価格と比べても変わらないものがあります。

また、企業とタイアップしたり一般的な市販品にも携わっています。

菊野昌宏

菊野氏はわずか30歳で独立時計アカデミーの正式な会員になったほどの実力を持っている独立時計師。

菊野氏の時計づくりの特徴としては、日本人ならではの「和」にこだわった作品づくりです。日本の伝統的なモノづくりの基本である手作業にとにかくこだわった作品製作に定評があります。

もちろん作品の価格は、1つが500万円以上するものが大半を占めている大変高級な腕時計です。

独立時計師に必要な資格

時計に関する知識を習得していることを証明するために、時計修理技能士の資格を取得しておくことものちに役に立ちます。

時計修理技能士資格は、1〜3級に分かれていてそれぞれ実務経験年数によって受験資格が決められています。1級は実務経験が7年以上必要ですのですが、これには大学や専門学校などの期間も実務経験年数に一部認められています。

試験内容は、1〜3級ともに筆記試験と実技試験の2種類から構成されています。

独立時計師に必要な能力とは?

独立時計師は、なることが難しい職業です。しかし、世界でわずか30数名の独立時計師のうち2名が日本人だという事実もあります。

もしかしたら日本人の持つ繊細さや手先の器用さがあれば、独立時計師になれる可能性があることは間違いなくあります。

そして資格や能力を問われるよりもむしろ、時計に対する情熱やものづくりへの飽くなき執念が大切でしょう。