盲導犬訓練士になるには?合格率10%以下の、狭き門を勝ち抜く必要がある

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日本では現在多くの盲導犬が、視覚障がい者の方のサポートをしています。日本には現在、約1,000頭の盲導犬がいると言われていますが、視覚障害者は約32万人です。

視覚障がい者の方々が安心して暮らすためには、盲導犬へのしっかりとした訓練が必要不可欠です。しかし、年間育てられる盲導犬の数はおよそ100頭程度と、盲導犬の数が足りないのが現状になっています。

そんな盲導犬を育てる盲導犬訓練士は今、とても需要のある大切な職業です。どうすればなれるのでしょうか?

盲導犬訓練士のなり方

国家公安委員会で指定された全国に11団体、14施設ある盲導犬育成団体で研修を受け、盲導犬訓練士として必要な知識・資質を認められた場合、「盲導犬訓練士」に認定されます。

認定に関しては、認定NPO法人全国盲導犬施設連合会加盟の8団体から、それぞれ資格審査員を出し適性試験をおこなったうえで、合格者を盲導犬訓練士、盲導犬歩行指導員としています。

そのためまずは、盲導犬育成団体に入団することを目指しましょう。全国に11団体ありますが、どの団体も、定期的な新規採用はあまり多くなく、希望者は多いのが現状です。

平成22年度の合格率は約7%となっており、かなりハードな試験に合格する必要があります。

職員となるための要件は、詳細は各団体のホームページを随時チェックして確認してください。基本的な選考・試験内容は、書類審査(願書・小論文・一般常識問題など)、面接がメインになっていることが多いです。

盲導犬訓練士に必要な資格

盲導犬訓練士になるには必要な資格はありません。

ただ、入団するためには倍率の高い選考を突破する必要があるので、下記のような勉強や経験を積んでいくことをオススメします。

まずは、視覚障がいに関する専門知識や技能の習得です。日本ライトハウス、国立障害者リハビリテーションセンター学院の研修では、白杖歩行、点字や音声パソコンの使用などの指導方法を学べます。白杖とは、視覚障がい者の方が移動時に利用する杖です。最も利用される道具ですが、適切に使わないと安全に繋がりません。白杖歩行指導員になっておけば、入団試験のさい、アピールになるでしょう。

またボランティアとして、団体の活動に参加することも勉強に繋がります。訓練士のような活動はできませんが、犬舎の掃除などをおこなうなかで、訓練士や歩行指導員の仕事をイメージとして捉えることができるようになり、面接時により将来目指したい盲導犬訓練士について話すことができるでしょう。

盲導犬訓練士で活躍するために必要な能力

盲導犬訓練士になるためには、「コミュニケーション力」や「創意工夫する力」が必要です。

視覚障がい者の方をサポートするわけですから、盲導犬は訓練時より、言葉だけでの意思疎通をおこなわなければなりません。どのような伝え方が理解につながるかを考え、訓練していく必要があります。また、視覚障がい者の方々は老若男女とさまざまであるため、盲導犬のコミュニケーションの幅を広げることも重要です。

盲導犬訓練士が1頭と関われる期間は約1年。この期間に立派な盲導犬として育てあげるのは容易ではありません。そのため、1才まで育てて下さったパピーウォーカーさんからその犬の特長をいかに聞き出し、どのように訓練していくが大事なポイントとなります。そして、ただ厳しく指導をおこなうだけでは上手くいかず、盲導犬のモチベーションを維持する必要もあります。

希望者も多い盲導犬訓練士になるためには、入団試験前から団体と接触を持ち、熱意をアピールしましょう。