国際公務員になるには?募集ポスト分野での、博士号取得が必須の可能性が高い

記事の著者:1150122

国際公務員とは、国際連合やその専門機関など、国際機関の事務局に務める人のこと。

具体的な組織名としては、たとえば、国連事務局・国連児童基金(UNICEF:ユニセフ)、国連開発計画(UNDP:ユーエヌディーピー)、国際通貨基金(IMF:アイエムエフ)、世界保健機構(WHO:ダブリューエイチオー)などが有名です。

世界を舞台に働きたいという人、国際平和のために働きたいという人には、おすすめの職業といえるでしょう。

現在約850人の日本人が、専門職員として世界各地の国連関連機関で仕事をしています。貧困・紛争問題・教育問題・難民の保護・女性の独立・差別問題など、さまざまな問題を日本の立場ではなくあくまでも、中立的な立場で解決していくことが仕事になります。

そんな世界に欠かせない存在である、国際公務員にはどうしたらなれるのでしょうか?

国際公務員のなり方

国際公務員になるためには、原則として国連事務局・各組織から募集されたポストに応募しなければなりません。空きポストが無い場合は、そもそも申し込みすることができず、国際公務員になることはできません。

またポストの募集内容はさまざま。募集されているポストに就くためには、学歴・職務経験などの専門性が募集内容と合致していなければなりません。そしてどのポストであっても、原則として募集分野に関する博士号取得が必須となっている場合が多いです。ほかにも、専門性と合致した職歴として2年以上の経験が必要になる場合もあります。

さらに応募要件をクリアしたあとも、国連事務局YPP(Young Professional Program)試験を受験し合格しなければなりません。

そのため新卒から国際公務員を目指すことは非常に難しく、厚生労働省・外務省・国際協力機構などに就職をし、空きポストを待つ人が非常に多いです。UNDP・UNICEF・UNFPA・UNOPS・FAO・ILO・IMF・UNESCOなど、自分の行きたい機関のウェブサイトに採用情報が掲載されるので、こまめにチェックをしましょう。

アソシエート・エキスパート選考試験から目指す

空きポストを待つ以外にも、アソシエート・エキスパート(AE)選考試験を受け合格できれば、国際公務員になれる可能性もあります。この試験は、外務省が経費を負担し、正規国際公務員を目指す人に対し、一定期間(およそ2年間)国際機関に派遣する制度のことです。

最近では、ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(JPO)と呼ばれることもあります。

35歳以下で、国際機関の業務に関連する分野において修士号を取得しているか、取得見込みであれば試験を受けることができます。年に一度試験がおこなわれており、書類審査・筆記試験・面接を経て合格となります。

ちなみに行政・人口学・経済・情報処理・財務・法務・図書館学・政務・社会・統計・医療・農業・工業などが、国際機関が募集する分野になっています。この制度経験者の約半数が、のちに国際公務員となっています。

国連職員採用競争試験を受けるのも1つの手段

さらに上記の2つ以外にも、国連職員採用競争試験を受けることで、国際公務員になれる可能性もあります。

これは、国連事務局の若手職員を採用するための試験になっており、国連事務局ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)と呼ばれています。試験は基本的には年に1度実施され、書類審査・筆記試験・面接の3項目で評価がされます。ほとんどの人が書類審査で落とされるといわれています。

またもし合格できても、国際公務員になれるわけではなく、まず合格者名簿に掲載されます。その後、ポストの空き状況に応じて採用されることになります。採用も2年契約になることが多く、優秀である場合は、引き続き雇用が継続されます。

また合格者名簿への掲載期間は3年間。期限が切れたら、再度試験を受け直すことになります。

応募資格は、日本国籍を有している32歳以下。英語または、フランス語で職務遂行が可能であること。さらに、募集分野に関連する学士号以上の学位を有することが必須になります。

そのため、合格までの道のみは、かなり狭き門といえるでしょう。

国際公務員に必要な資格

国際公務員となるためには、条件があります。まず博士号以上の学歴を有していなければならないことが多いです。そのため、大学を卒業したあと大学院に進学し、前期博士課程(修士課程)を修了していなければなりません。

そして国際公務員はさまざまな機関で働く可能性があるため、その機関に応じた修士号が求められます。また応募要件には「受験分野での職歴・著作物があればより望ましい」と記載されていることも多いです。

さらに上記でも紹介したように、英語またはフランス語で職務の遂行が可能でなければなりません。国際公務員として働く場合、国連公用語の中でも頻繁に使われる英語もしくはフランス語において職務遂行が必要です。

ほかにも、応募するポストと関連した分野で2年以上の実務経験を積んでいることが必須になる場合もあります。国際機関は即戦力となる人材として専門家が求められています。アカデミックの世界で学んだことと職務が一貫していることが重要となります。

募集ポストなどによって、条件は異なります。しっかり確認をおこないましょう。

国際公務員として活躍するために必要な能力

国際公務員は、出身国や特定の国歌の利益のためではなく、国際社会の共通の利益のために中立の立場で働かなければなりません。

そのため、高い専門性と語学力が必要となります。国際公務員に必要とされる能力としての専門性は修士号取得レベルです。修士号は学部とは異なり、論文の提出が基本的に必要となるので、自分で研究を遂行するだけの能力が求められます。同時に、高い倫理性も求められます。

そして、国際公務員として活躍するためには、高い語学力が必要とされます。なぜなら、基本的なコミュニケーションはすべて英語でおこなわれるからです。日本以外の国々の人々と一緒に働き、ときには議論をおこなったりします。そのため、国際公務員として活躍するためには、高い語学力が必要となるのです。

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