小説家になるには?新人賞を獲得するか、持ち込みでデビューをするのが一般的な道

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文章を書いたり、物語を考えたり、いろいろ想像することが好きな人は、自分が書いたものを多くの人に読んで欲しいと思います。

小説家として売れるには、出版社や読者に認めてもらうことが必要だと思われがちですが、自分自身が努力することで、売れっ子小説家になる道をひらけます。

小説家のなり方

小説家としてデビューする方法には大きく分けると、新人賞の獲得、もしくは、持ち込みの2種類があります。

出版社への持ち込みで、デビューをする

新人賞は自分の作品を公式な形で編集者やベテラン作家へ公式の形で見てもらい、デビューのチャンスを掴むことができます。しかしその勝負はかなり険しい道です。ライトノベル新人賞や大賞にもよりますが、その倍率は100倍~700倍。

しかし持ち込みは、自分の書いた作品を編集者へ文字通り持ち込み読んでもらう方法になります。こちらも大変であることに代わりはありませんが、担当者に気に入ってもらえればデビューのきっかけを掴めることもあります。

新人賞はいうなれば100%実力の世界ですが、持ち込みは書いた側の熱意と情熱を作品と一緒に売り込むことができる交渉の世界となります。たとえば、当時無名だった京極夏彦は『姑獲鳥の夏』を持ち込み、ベストセラーとなりました。

そのため、プレゼン力に自信のある作家志望者はこのような持ち込みでデビューのきっかけを掴む人も多いです。

文学賞の受賞を目指す

文学賞に作品を応募して受賞することが、小説家デビューのきっかけとなります。芥川賞や直木賞は、単行本化された本のなかから選ばれるので、新人には少し敷居が高いですが、太宰治賞や江戸川乱歩賞は、新しい作家を発掘することが目的の賞なので、小説家を目指すのであれば、まずこちらに応募してみましょう。

賞を受賞することで、出版社とのつながりができたり、作家の勉強会に参加できるようになります。

学校の勉強を一生懸命取り組む

文学賞の受賞を目指すには、幼い頃からの勉学が欠かせません。小説家はただ文章がうまく書ければ言い訳ではなく、小説内の舞台にしている内容に関しては、誰よりも詳しくなっている必要があります。

また近年の小説家は若くしてデビューする傾向があり、2016年に第29回小説すばる新人賞を受賞し『星に願いを、そして手を。』という作品でデビューした青羽悠は現役の高校生であったことが大きな話題になりました。

今の時代、現役高校生が作家デビューすることは決して珍しい事ではないのですが想像以上に狭き門なのは間違いありません。

いくら小説の才能があったとしても、国語や現代文など基礎的な勉強を疎かにしていたらすぐに小説は書けなくなります。そのため新人賞入選を目指すとともにいつも以上に学校の勉強を頑張る必要があるでしょう。

社会人としての経験を生かすのもあり

近年は現役高校生の小説家デビューは珍しくないことは先ほど紹介しましたが、それと同時に社会人を経て小説家デビューする人も多くなりました。

例えば『半沢直樹シリーズ』や『下町ロケット』などで知られる池井戸潤は32歳まで銀行に勤務し35歳で小説家としてデビューしました。

池井戸作品にはこれまでのエンタメ小説には見られなかったリアルなビジネス世界の裏側が事細かに描かれており、世のサラリーマン読者から多くの支持を得ました。この描写の細かさは言うまでもなく池井戸潤の元銀行マンとしてのキャリアが活かされています。

このことから、ほかの人にはない特殊な職業の経験は、小説家として成功する際の大きな武器となりデビューのチャンスに繋がるといえます。また社会人にならなくても男性と結婚し専業主婦になりながら空いた時間を使って小説家デビューを果たした作家も多くいます。

2013年に『薔薇とビスケット』でデビューした桐衣朝子はデビュー前は専業主婦でしたが、小説を新人賞へ応募したことで60歳を超えてデビューするなど「新人作家」の年齢はかなり多様化しています。

大学時代で新人賞入選を目指す

大学は、文学部に進学するのがおすすめです。専門的に文章の勉強ができる文学部は、小説家を目指すには非常に効率のよい場所といえます。

多くのプロ作家は、大学在学中に小説を書き上げ新人賞に応募してデビュー、というケースが多いです。その例として、2009年に『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、デビューした朝井リョウがいます。

小説家志望の大学生は学生時代にどんな小さな規模でもいいので最低一本の新人賞入選は目指してみましょう。

また卒業後に小説家として食べていく目処が無くても、大学の成績が優秀であれば、出版社や書店など本にまつわる仕事へ就き知識を深めていくことも可能です。

小説投稿サイトに投稿する

小説家デビューの方法のなかでも主流になってきているものです。

小説投稿サイトでよく見かけるのが、出版社と新人賞のコラボレーションです。小説投稿サイトに原稿を投稿することでデビューのチャンスが広がります。

また、人気ランキングも表示されているので、投稿した原稿が、編集者の目に留まることで小説家デビューに近づけます。インターネットで話題になると単行本化される可能性があります。

作家スクールに通う

作家スクールでは、物語の構成や登場人物の作り方やセリフの書き方など物語の基本的なことを学ぶことができます。

また、カリキュラムの中には出版社とコラボしているものがあるので、編集者と面識を持つチャンスが広がります。

自費出版する

最近は、自費出版専門の出版社もあります。

その出版社では、原稿を持ち込むと、担当の編集者が着き、的確なアドバイスをしてくれるので、スムーズに書籍の自費出版ができます。

小説家に必要な資格

小説家になるためには学歴や資格は必要ありません。ただ努力をしないといけません。

様々なジャンルの小説を、表現の仕方や言い回しや構成などを考えながら読むことで自分のセンスも磨かれます。

また、情報を多く持っていることは小説家として強みになります。ニュースや新聞などを隅から隅まで読むことも大切です。

自分と違う意見を受け入れることで、小説の中の登場人物に反映させることができます。

作家本人が体験していると感じる文章は、読者の想像力を高めるので、読者を引きつけることができます。書こうとしている内容を取材したり、自ら体験してみることは物語を深めることにとても効果的です。

小説家として活躍するために必要な能力

小説家になるには、言葉や単語をどれだけ知っているかで、表現力などに違いがでてきます。語彙力が高いと作品に深みが出ます。

小説は、想像力も必要ですが、それだけでは良い文章は書けません。

普段から多くの知識を得ることを意識し、いろいろな経験をすることが大切です。