刑務官になるには?法務省に所属する国家公務員。刑務官採用試験の合格を目指そう

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刑務官は刑務所・少年刑務所・拘置所・鑑別書などの法務省管轄の刑事施設に勤務し、受刑者の管理をするのが仕事です。法務省矯正局に所属する国家公務員になります。

主な仕事内容は、受刑者が更生し社会復帰をできるように、生活指導、社会人としてのマナー講座開講、カウンセリング、麻薬飲酒に関する勉強会、房の点検、収容者の健康状態のチェック、施設の備品や機器の確認などになります。

このように刑務官は、事務作業から肉体的な仕事まで、さまざまな業務をこなす必要があります。また2016年度の刑務所収容者数は57,369人。それに対し、刑務官はおよそ17,000人。単純に計算をおこなっても、1人の刑務官が3.3人の受刑者を見ることになります。常に監視をおこなう必要があるため、ハードに感じる部分もあるでしょう。

しかし一般的な行政職員よりも12%程度多く給与をもらえたり、各種手当や福利更生もしっかりしていたりと、経済的な面では恵まれている職業ともいえます。そこで今回は、刑務官になる方法を紹介します。

刑務官になるためには?

刑務官になるためには、刑務官採用試験に合格する方法が一般的な方法です。

人事院の発表によると、2018年11月に実施された刑務官採用試験では、採用予定者数814人に対し、申込者数5,027人、合格者数1,009人で、倍率が5.0倍。このうち女性の合格者数は222人で、合格者に占める割合が22.0%となっています。

刑務官採用試験の内容は?

刑務官採用試験は、18歳から29歳頃までの男女が対象となる試験で、筆記と実技で適正判断をされます。

第一試験は選択式の教養試験と作文試験。作文試験では表現力や理解力が試されます。第二次試験が面接による人物判定、身体測定、運動能力や体力の測定がおこなわれます。公安職務になるため、思想や過去の犯罪歴などで問題がないかなどの調査もおこなわれ、全てを加味したうえ合否がでます。

試験に合格すると候補者となり、その中から内定者が決定します。教養試験の難易度は、高校卒業程度とされています。

また通常の採用試験とは別に、欠員が出たには中途採用の採用選考があります。中途の場合、50歳程度までという年齢制限になります。応募の幅が広がるので、倍率が高くなる傾向があります。

武道拝命という採用枠もある

刑務官採用試験とは別に、武道拝命という採用方法もあります。これは過去、柔道や剣道に熱心に従事した有段者等の募集を募り、その中から採用者を決める試験になります。

基本的には、柔道や剣道でインターハイ出場経験があるレベルの人たちが受ける試験です。当然試験には武道の実技が必須となります。この採用方式で合格した人は、警備隊所属となるケースが多いです。

合格したあとは8ヶ月研修を受けることになる

刑務官に合格したあとは、8ヶ月初等科研修があります。この研修がかなり厳しく、多数の脱落者が出ます。基本的に官舎に泊まり込みで、刑務官に必要な知識と実技の両方を身につけていきます。研修が終了すると、ようやく刑務官としての仕事が開始します。

刑務官として、活躍するために必要な能力

刑務官として活躍するためには、真面目で、自分に厳しくあること、そして受刑者に対しても素直な気持ちを持てることが大切です。

刑務官の仕事は、基本縦社会。受刑者の手本になるよう、刑務官にも細かく規律が決められています。そのため自分の強い心を持って、毎日仕事に望む必要があります。

また受刑者であっても人間です。2001年刑務官数人が消防用ホースで、43歳の男性受刑者の肛門に水を放水して死亡させるなどのニュースもありますが、受刑者に対しても素直な気持ちで接することが大切です。

周りの手本になるような行為をおこなった人がいたら褒める。嬉しいことがあったら一緒に喜ぶなど、ほかの人と接するのと同じようにコミュニケーションをとる必要があります。

受刑者のなかには暴言を吐く人や自虐行為をおこなう人、全く話してくれない人などさまざまです。しかしどのような相手であっても、同じように接することが大切なのです。精神的なタフは求められるでしょう。

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