クラッシャー上司とは?自分は正しいと確信し、平気で心を攻撃してくる上司

記事の著者:787369

チューリッヒ生命が2018年の5月におこなったアンケートによると、職場でストレスになっている原因の第1位は「上司との人間関係」。近年働き方改革が叫ばれているなか、新たに人を採用したり、仕事方法の変化があり、上司も慌ただしく、上司との関係性をうまく保てていない部下が多いのでしょう。

また最近ではビジネスマンのうつ病発症率も増えており、うつ病患者は年間でおよそ500万人。そのうつ病を発症する原因の1つが、クラッシャー上司の存在だといわれています。

書籍化やTVで報道されるようになり、クラッシャー上司という言葉の認知度は上がってきました。そこで今回は、そんなクラッシャー上司の特徴・対処法を紹介します。

クラッシャー上司とは

クラッシャー上司とは、自分の行動は絶対に正しいと信じ込み、部下のミスや目標の未達成を執拗に責め立て、うつ病や自律神経失調症などの精神疾患に追い込む上司のこと。クラッシャー上司は例え自分に非がある部分があっても認めず、部下のせいにすることが多いです。

しかしクラッシャー上司は、100%悪というわけではありません。なぜなら、ただ怒鳴ったりしているのではなく、本人は会社をよくするために、部下を叱っているケースが多いためです。基本的には、完璧主義で、真面目、目標達成思考が強く、面倒見のいい人に引き起こりやすいといわれています。

クラッシャー上司の特徴

クラッシャー上司の大半は、過去に実績を出している人や、大きな取引先とパイプがあったり、仕事だけで見ると優秀な人材、企業としては失いたくない人材といえるケースが多いです。だからこそ企業側としてもてを出しずらい問題でもあり、深刻化する原因の1つです。

部下のミスを尻拭いできない

クラッシャー上司は基本的に優秀であるという特徴があります。失敗をしてきた経験自体少ないのです。そのため部下がミスしても、なぜミスしたのか理解ができません。またクライアントや、自社の社長などに頭を下げる行為が自分のプライドとして許せないため、部下のミスを尻拭いできず、全責任を後輩に押し付けようとします。

自分は正しいと思っている

今まで成果を出してきたクラッシャー上司は、マネジメントに関しても自信を持っています。そのため部下が苦しんでいても、今までの行動も、これからの計画も間違っているとは思わないのです。自分の考えたやり方で、後輩をとにかく育てようとします。部下との相性がよければ問題はありませんが、ミスマッチを起こすと、後輩は精神的に大きなストレスを抱えることになります。

またクラッシャー上司は、自分の能力を会社に認めさせることで立場を保っているため、自分のミスを指摘されることを嫌います。クラッシャー上司のミスを指摘すると、逆ギレされることも少なくありません。

相手への共感性が異常に低い

クラッシャー上司は、論理的思考な持ち主が多いため、行動決定の材料も、自分の経験や知識になります。そのため、自分に理解できないような相手、関わったことのないような相手に対しては「自分はこういう時、こう感じていたから、こう思っているであろう」とあくまでも、自分の経験則から判断をしてしまいます。

結果、部下がどれだけ辛い思いをしているかを認識する能力が低くなってしまうのです。

全てを決めつける

クラッシャー上司は、自分の意見が正しいと思っているので人の話を全て聞いていません。

そのため、わずかに得た情報から、その人の人間性まで全て決めつけてしまいます。たとえば、部下が何気なく発言した一言に対して冷静に捉えることができす、これが原因で理不尽に怒ったりしてしまうのです。

クラッシャー上司は、思い込みが強く人への感受性に乏しい性格だといえるでしょう。

感情の起伏が激しい

クラッシャー上司は、いきなり怒り出すなど感情の起伏が激しい人が多いです。さっきまで普通だったのに、ちょっとしたことが原因で怒り出すことがあります。またプライドが高い人が多いともいわれています。

コロコロと態度が変わる上司に部下はいつも気を張ることになり、結果として精神をすり減らしていってしまうのです。

叱るのではなく罵倒する

クラッシャー上司は、部下がミスをしたさい、注意や反省を促す言葉ではなく、言葉で罵倒することが多いです。身体的な暴力はなく、言葉の暴力を振るうことが多いです。また部下の過去のミスまで引き出し、繰り返し罵倒することも特徴的です。

クラッシャー上司の心理とは?クラッシャー上司が生まれる理由とは?

クラッシャー上司は、基本的に「仕事ができる」のが特徴です。そのため上司になる前は、成果を上げ続ける優秀な社員であることが多いです。結果、クラッシャー上司は社内からの信用が高く、異常的な行動に周囲も気づかず、どんどんと出世していくパターンが多いのです。

それではなぜ能力が高く仕事もできるのに、人の気持ちを理解することができないのでしょうか?

自分ができることは他人もできると思っている

自分は仕事ができるため、部下にも自分と同じ程度の仕事を求めてしまいます。できないという気持ちがわからないため、なぜこんなこともできないのだと部下を怒ります。

その反面教えることが下手で、質問しても自分で勉強しろ、見て学べなどと教えてくれないことも多いでしょう。プレイヤーとしては優秀でも、マネジメント面はとても苦手な人といえます。

自覚がない

クラッシャー上司の大きな特徴は、自分は会社にとって正しいことをしていると本気で思っている点です。そのため、自分がやっていることに対して罪悪感がないため、批判されたとしても何が悪いのかということに気づきません。

また部下に厳しくすることが教育だと考えており、会社側が指摘をしても自分の非を認めようとしません。
 
パワハラ・モラハラ上司とは違い、仕事ができるので、会社からも必要とされている人が多く、会社に相談しても注意すらしてもらえないかもしれません。そのためクラッシャー上司が変わることはないといえるでしょう。

売上・成果第一

クラッシャー上司は実力を認めてもらいたいという気持ちが強く、自分のチームの売り上げを一番に考えていることが多いです。

成果を重視するあまり、部下の仕事の内容や効率にばかり目が行き、気持ちや働きがいなどの面まで気を配ることができないのです。

クラッシャー上司への対処法

クラッシャー上司から与えられる苦痛は、精神的にも身体的にも及んできます。ミスを何度も罵倒されれば、仕事のモチベーションは下がります。しかし、クラッシャー上司は社内での信頼度は高いため、部下も必死に食らいつこうと頑張ってしまうケースが多いです。

その結果部下は、精神的・身体的にストレスを感じてしまい、うつ病や自律神経失調症などの精神疾患に陥り、休職や退職をしてしまう人が増えているのです。

クラッシャー上司に気に入られる

クラッシャー上司と上手くやっていくには、自分を知ってもらうしかありません。そのためには、気に入られることが1番有効な手段でしょう。

クラッシャー上司の共通点として、プライドが高い、負けず嫌いなところがあります。こういう人は、褒められると喜びます。そのため「この間頂いた助言で仕事がうまくいきました」、「さすが〇〇さんですね」など、業務で取らざるおえないコミュニケーションの中で、わざとらしくならない程度に褒めていきましょう。

そうすることでお互いの距離が近づき、コミュニケーションも徐々にマイルドになっていくはずです。

何がわからなくて、なぜできないのか、具体的に伝える

クラッシャー上司は、部下がなぜできないのか、そこすら理解できていません。そのため部下にとって、理解しがたいアドバイスであったり、今は不要な話をし始めることがあるのです。

まずは、なぜわからなくて、なぜできないのかをクラッシャー上司に理解してもらう必要があります。

言われたことをとりあえず肯定する

うまくやっていくには、言われたことをとりあえず肯定することが大切な場合もあります。

クラッシャー上司は自分の非を認めないため、上司に言い返すことは無意味です。心では納得がいかなくても、クラッシャー上司から言われたことを全肯定しましょう。

理不尽だと思っても言い返せないのは大変ストレスですが、そこで反論したとしても、余計にあちらの怒りを増幅してしまうだけです。自分と相手を同じ土俵で考えず、「この人はこういう人なんだ」と諦めてしまったほうが楽です。

怒られている間、言い返さずに無心で耐えることで罵倒される時間が短くなる可能性があります。

職場に味方を作る

いきなり怒り出すクラッシャー上司に、「いつ怒鳴られるだろう」と恐怖心を抱き萎縮してしまうことで、パフォーマンスが全く出せなくなってしまう人もいます。

そんなときには、職場の人に相談してみましょう。会社の上層部は、クラッシャー上司の実力を考慮してそういった訴えを聞いてくれないかもしれないので、まずは味方になってくれる可能性の高い、クラッシャー上司の部下から話しかけることをおすすめします。

また会社に設置されているコンプライアンス相談窓口に相談することも有効です。職場に味方を作ることが難しい場合は、弁護士などの力を借りて法的手段に訴えましょう。

クラッシャー上司の行いが極めて悪質だとされた場合、被告は損害賠償を求めることができます。また、現在刑法では「名誉毀損罪」「脅迫罪」「侮辱罪」が定められており、罪が重い場合はこれらの規定で裁くことができます。

クラッシャー上司から離れる

最も効果的で安全な方法は、クラッシャー上司のいる職場・部署から離れることです。仕事を辞め転職することが、クラッシャー上司から身を守る上では一番懸命かもしれません。

クラッシャー上司がいる会社は、基本的にそういった人物を放置する会社といえるので、改善の見込みは企業であることが多いです。先ほども述べたように、クラッシャー上司自身が、変わることもほとんどありません。

転職が難しくても、精神的な苦痛をクラッシャー上司から受けている場合は、休職や部署移動という形でもクラッシャー上司から距離を置いたほうが懸命です。休職する場合には、まず心療内科に行って診断書を書いてもらいましょう。健康保険の加入者であれば、休職期間中も「傷病手当金」として給与の2/3の額を最長で1年6ヶ月受け取ることもできます。

耐えられないときは、転職の検討を

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