保育園がうるさい!近隣住民から寄せられる苦情・騒音問題

記事の著者:sagiri

2015年、厚生労働省がおこなった調査では、保育所の子どもの声が騒音になっているか?という質問に対し、「とても同感できる」は5.4%、「ある程度同感できる」29.7%にも登っています。

この調査結果が表すように、子どもの声による騒音問題は大きな社会現象といえます。保育園は全国で2万4,000。幼稚園は1万3,000にもなっており、早急に解決をしなくてはいけない問題でもあるのです。

子どもが数人でキャッキャしている分には可愛いかもしれませんが、100人、200人にもなると確かに騒音と感じてしまう人もいるのでしょう。そして保育園は、住宅街にあることが多いという問題もあり、これによりさらに騒音問題は激化してしまっているといえます。

保育園側からすれば、子どもたちには毎日笑顔で楽しく遊んでもらいたいもの。どのような対策をしていけばいいのでしょうか?

保育園に寄せられる騒音の苦情

「夜勤明けで帰って来たのにうるさくて眠れない」、「親のしつけがなっていない」、「近所の保育園がうるさい」、「耐えられないなら地域から出ていけばいいの?」などの騒音による苦情は大変多いです。

「私たちは持ち家で、死ぬまで騒音公害を受けっぱなし」というような深刻な問題までありました。

1日のうちお昼頃から暗くなるまでの、15時~16時までくらいは、外遊びをしている園児は非常に多いです。体を動かしたい時期でもあり、どうしてもうるさくなってしまうこともあるでしょう。

「静かに遊びなさい」というのも難しく、頭を抱えている保育園は少なくありません。

また子どもの声だけにとどまらず、近くにある幼稚園に対し幼稚園の送り迎えの親の車のアイドリングであったり、雨の日に通路が駐車のために狭くなっているのに知らん顔ををする親だったりと、マナーが悪い親の所為に対しても苦情がきています。

逮捕者まで出てしまう騒ぎになることも…

2014年9月には、保育園の子どもの声がうるさいという理由で、園児を迎えにきた保護者に、手おのを見せて脅迫したとして43歳の男が、暴力行為等処罰法違反容疑で逮捕されています。

逮捕された男は犯行前日、同市保育課に「園児の声がうるさい。対応しないなら、園児の首を切るぞ」などと電話をしていました。しかし1日で対策できるわけもなく、犯行に及んでしまったらしいです。

報道後、「年金も医療も子どもがいなければ成り立たないことがわからないのか」という20代、30代の声が上がったものの、5年前から同市保育課に苦情を入れていた逮捕者に対し「市ももっと早く対応すべきなのでは?」という意見も上がっていました。

保育園の騒音トラブルの原因

騒音トラブルは保育園によってさまざまです。

保育園は子どもがいる場所なので、この問題は最近出てきたものではないはず。しかも、昔は今より騒音対策などはされていなかったでしょう。その状況にも関わらず騒音トラブルは現代のように大きくありませんでした。なにが変わったのでしょう?

それは地域と保育園の関係性。昔は、保育園と近隣地域とのつながりが少なくなり許せていたものも、理解できなくなってきているのです。「子どもはみんなで育てる」という意識が徐々に薄れていっているのでしょう。

保育園側としては、どうしたら昔のように保育園を受け入れてもらえるようになるのか、考える必要があるでしょう。

保育園としてできる騒音対策

少しでも騒音による近隣トラブルを防ぐために、騒音対策は実施されています。防音壁を設置したり、窓を二重ガラスにしたりするなどの防音対策は、もはや一般的。

また2014年の東京都調査では、住民からのクレームを受け、公立保育所に「新たに防音壁を設置した」「遊具位置を変更した」という自治体は6団体にのぼります。「子供の遊戯時間の短縮や変更をおこなった」のは15団体にも登りました。

しかし子どもの動きに制限をすることだけが対策ではありません。ほかの対策としては園の周囲の環境によりさまざまですが、1番大切なのは上記でも述べたように、近隣住民とも関わりです。開園前であれば近隣住民に説明会などを介して、十分に状況を伝えることも大切です。

すでにある保育園などは、行事などに参加してもらったり、近隣住民の方が得意とするようなこと(園芸、昔のあそびなど)を実際に保育園に来てもらい、園児におしえてもらうということも関係を深めるうえでよう機会になります。

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