世間が保育士に持つイメージとは?子どもと遊んでいるだけで、仕事は楽そう

記事の著者:sagiri

世間一般的に保育士は、純粋で性格が良く、優しくて面倒見が良いという、ポジティブなイメージを持たれがちですが、実際には労働問題に関して厳しいイメージをもっている保育学生が多いようです。

平成25年から平成30年に実施された東京都保育士実態調査の結果によると、就業前にもっていた保育士イメージは、勤務時間が長い(90.2%)・安月給(95.3%)・体力面がきつい(92.6%)など、マイナスイメージが目立っています。

一方、やりがいがある(97.8%)という項目については100%近い数字になっており、モチベーションの高さがうかがえる結果となっています。

世間が持っている保育士のイメージと、実際の仕事内容には大きなギャップがありそうです。世間が保育士に持つイメージとは、どのようなものなのでしょうか?

保育士に対するイメージって?

「保育士は子どもと遊んでいるだけ」と思っている人も多く、「仕事が楽そう」と考えている保護者は多いそう。また女性社会特有のいじめなど、労働問題に関してはネガティブなイメージを持っている人も多くいます。

仕事が楽そう

保育士をしていると「子どもと遊んで昼寝してるだけでしょ?」などと言われることが少なくありません。

保育士は子どもがお昼寝中でも、活動の準備や書類の作成など、やる事がたくさんあります。また、子どもと遊ぶと言っても環境整備、体調管理、安全確認、社会性を育てるための活動をおこなうなど、遊んでいるだけではありません。

決して楽な仕事ではありませんが、大変な部分を知らない人達には楽なイメージがあるようです。

女性社会でいじめが多そう

「女性の世界で働くのは大変」「女性特有のイジメがありそう」というイメージがあるようです。

2014年に東京都福祉保健局が実施した保育士実態調査では、約2割が保育士をやめたいと回答しており、その理由として「職場の人間関係」と答えた人は、24.9%にものぼっています。

このように陰湿ないじめをする人も、実際いるのが現実なのです。

子育てがうまい

保育士は子どもと関わる仕事をしているので、「子どもの扱いが慣れている」「自分の子どもが産まれても子育てをうまくやりそう」というイメージがあるようです。

保護者の代わりに保育をおこなう保育士は、トイレトレーニング・着替えなど、子どもが自立するための援助は慣れていますが、保育園では子ども同士が刺激しあい成長していくところもあるので、子育てとはまた違います。

子育てがうまいというイメージに、プレッシャーを感じる保育士も多くいます。

絶対に怒らない、優しい人

保育士は、絶対に怒らない、優しい人とだと思っている保護者は非常に多いです。子どもが好きで保育士を目指す人は多いですが、怒らないわけではありません。

むしろ学生時代から女子校で生活してきたため、気が強く、なんでもストレートに話すようなサバサバ系女子のほうが多いかもしれません。

実際の保育士の仕事・労働環境とは?

基本的に保育士は、子どもと関わる時間が長くなりますが、会議・記録・報告や連絡帳、掃除、保育の計画・準備、保育の記録などの、事務作業も仕事の1つとしてあります。常に子どもと関わることだけが仕事ではないのです。

また平成29年賃金構造基本統計調査によると、2017年の保育士の平均残業時間は、1ヶ月で4時間と報告されています。

しかし実際は、40~60時間のサービス残業が強いられているようです。朝も早番の場合は、6時半や7時出勤となり、帰りも事務作業が残っていると深夜まで残っていることも少なくありません。

命を預かる責任の重い仕事

保育士は子どもの命を守っている仕事です。子どもと遊んでいればいいだけの楽な仕事とはいえません。また子どもに、自然や季節を感じさせてあげることは、想像力・発想力を鍛えるのに効果的であるため、イベント期はとくに忙しいです。

運動会やお遊戯会などのイベントも衣装や小道具の製作、企画書や保護者への案内で仕事量が普段の何倍にもなります。

事務作業が多い

連絡帳記入・会議資料作成・保護者向けの資料作成・育児記録など、子どもたちが帰ったあとは基本的に事務作業になります。

保育業界は手書き文化が根強く、パソコンでの資料作成などがタブーになっている場合もあり、資料1つ作るのに、長時間かかってしまうこともあります。そのため、残業時間や持ち帰り残業が増えているといわれています。

安月給

社会福祉法人全国社会福祉協議会が2018年6月に発表した調査結果では、保育士の平均賃金は、新任保育士・保育教諭で270万円、主任保育士・主幹保育教諭466万円、施設長600万円となっています。

国税庁が2017年に実施した、「民間給与実態統計調査結果」によると、日本人の平均年収は432万円。保育士の年収は決して高いとはいえないでしょう。

求人情報では、正規職員で月給16~18万円、地方では13~15万円というところも珍しくありません。月々の給与から厚生年金や健康保険等が天引きされ手取りは15万以下となることも。都内でひとり暮らしをするには、厳しい給与といえるかもしれません。

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