保育士が子どものケガを防ぐためにできること・ケガをした時の対処法まとめ

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保育園は保護者から、子どもの保育を委託されている立場。その間は園児の安全についてありとあらゆる責任が発生してきます。

家庭であっても事故・ケガは起こるため、保育園でもケガの発生率を0%にすることは、かなり難しい話ではあります。しかし、保育園・保育士には園内での事故の発生をできる限り減らす義務があります。

園児の安全を守るためには、ケガが起きる原因を把握してそれを未然に防ぐことと、事故が起きた際の適切な対応を知っておくことです。

保育園で起こりやすい、子供のケガと、その対処方法を以下に紹介します。

保育園で起こりやすい子供のケガとは?

子どもは、興味をもったものに近づいていきます。何かに熱中してしまうと、危険察知をすることができなくなることが多く、ケガにつながることがあります。

また、何をしたらケガをするのか理解していないことも多いです。経験を積み重ねていきながら、危険回避する方法を身につけていきます。

とは言え、保育士として子どもがケガをしないようにするのは、義務でもあります。さらに、大人が考え付かない突飛な行動をとる子供も多く、ときには骨折などの大きな事故に繋がってしまうこともあります。

保育園での多い、事故発生場所・ケガの種類は?

名古屋市小児科医会が、名古屋市の幼稚園・保育園を対象に、子供のケガに関するアンケートをおこなっています。

ケガをした場所の多くは、園庭で80%、次いで教室の75%となりました。そして子供がよくする、ケガの種類は次の通りです。

  • 擦り傷(約80%)
  • 鼻血(約70%)
  • 打撲(約65%)
  • 切り傷(約55%)
  • 骨折(約20%)

よく遊んでいるときに、転んだり、ぶつかったりすることで、擦り傷・鼻血などのケガをする子が多いよう。

また自己表現のために、おもちゃで友達を叩いてしまうことで引き起こる、打撲のケガも少なくはありません。

保育士がおこなうべき安全管理

日本保育協会が実施した「保育所における乳幼児の事故防止対策に関する調査研究」の中では、保育士がおこなうべき安全管理について、多く明記されています。

あくまでも保育士が、安全管理を主体的におこなう

雨天・降雪時の湿度が高いとき、玄関・廊下・階段の床面が濡れていたり、水滴が点在していると、転倒事故が起きやすくなります。転倒防止のために、床面をこまめに拭いたり、布製マットを敷いて水滴を吸収させるなどの対応をとるべきです。

「廊下を走らないように。雨傘は所定の場所に」などといった注意を促すことのほか、子供を行かせないなど、できる範囲での対策をおこなってみるだけでも、ケガの発生件数は減少します。

基本的には、どのケガも保育士が事前に察知し、対策することで、ある程度は発生を減らすことができるでしょう。

固定遊具の安全点検を徹底する

園庭の固定遊具は、事故発生率が高い場所。固定遊具に使われている材質や、使用状況、劣化状態などにより、起こる事故はさまざまです。

ボルト・ナットの緩み、金属部の磨滅、木製部の腐食、亀裂等は、大きな事故につながりやすいため、定期的にチェックをする必要があります。

事故が起こりやすそうな状態・状況を一早く察知するのも、保育士の役目になります。子どもと遊びながら、固定遊具の安全点検をするなど、常に子ども目線で物事を考えられるのは、保育士にとって、重要な素質と言えます。

もし子どもがケガをしてしまったら?

万が一子どもがケガをしてしまった場合、まず応急手当は必ずおこないましょう。大きなケガの場合は、直ちに嘱託医への連絡・救急要請をしましょう。このような緊急時には、保護者への連絡も必須となります。

そして、どれだけ小さなケガであっても、保護者へ詳細報告をするようにしましょう。ごく簡単な処置で済んだ擦り傷などは、連絡帳などで連絡しても構わない場合もありますが、のちのち問題にならないためにも、必ず報告はするようにしましょう。

特に子ども同士のケンカなどによって起きたケガや、保育園が責任を負わざるを得ないケガである場合は、慎重に話をする必要があります。ケガをしてしまったとき、対処法を誤ると保護者との関係悪化に繋がります。

保育士には、迅速・適切な対処が求められる

保育園でのケガをゼロにするのは難しいです。しかしできるだけケガを減らすことは可能ですし、応急処置の方法によって、治る時間や痛みを軽減してあげることもできます。何事にも、迅速に対処することを心がけましょう。

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