保育士の有給消化について。有給取得しにくい、と答えた人は58%

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保育士は、3K(キツイ・汚い・危険)といわれる仕事。最近では、帰れない・厳しい・給料が安いが追加された、6Kであるともいわれるようになってきています。

実際、40~60時間残業していたり、持ち帰り残業をしていたりする保育士は多く、東京都保育士実態調査によると、保育士の退職理由として「仕事量が多い」「労働時間が長い」が2位と3位を占めています。

入園・卒園シーズンなどのイベント時には、残業が増えてしまうこともあり、自分の勤務時間が終わっても、なかなか帰りづらいといった悩みも多発しているよう。そんな保育士は有給を取るのも一苦労しているようで、取得していない保育士も多くいます。

保育士の有給消化率は?

2016年に実施された全国保育協議会の実態調査報告書によると、私立に勤務している保育士の有休取得日数は、下記のようになっています。

  • 2日以内:2.6%
  • 3~6日:23.9%
  • 7~9日:27.2%
  • 10~15日:30.7%
  • 16~20日:9.6%
  • 21日以上:1.9%

株式会社ウェルクスの調査によると「有給取得しにくい」と答えた人は58%。さらに、有給取得の目的は「体調不良のため」と答えた人が71%に登っています。一方、自分や家族の遊びや趣味のために使えている人は43%と、有給をリフレッシュ目的で使用している人は半数にも満たない結果に。

有給取得をした人も、上記のデータから分かるように、長期間の有給は取得できていないのが現状となっています。

有給取得が難しい理由には、「人員不足」と答えた保育士が1番多くなっており69%を占めています。ただし「園が有給取得をさせてくれない」という回答も38%と、第2位になっています。

働き方改革で、有給が取りやすくなる

2018年5月には、働き方改革関連法案が可決され、2019年4月からは有給休暇5日の取得義務化が適用されます。これは厚労省の掲げる「2020年までに有給休暇取得率70%とする」との数値目標の達成のため。

働き方改革関連法案に違反した場合、30万円以下の罰金が課せられるので、今は全く有給が取得できてない人も、今後少し楽に働けるようになるでしょう。

ちなみに、株式会社Donutsが公表したデータによると、2018年の有給休暇取得率は35.0%といわれています。保育士のみならず、有給取得に悩みを抱えている人は多くいるようです。

保育士が上手に有給消化をする方法

保育士は年間を通して、さまざまな行事があります。入園式・保育参観・七夕・運動会・クリスマス会など、毎月行事をおこなっているのです。もちろん、行事準備や、遂行は保育士がおこなうため、忙しいタイミングで有給取得をするのは、他の保育士にとって大きな負担になります。

行事の合間を縫って、有給を取得していくのがベストな方法になってきます。そのためには、保育士同士で協力し合う必要もあり、自分の都合だけで有給消化しようとせず、周りの保育士への配慮が必要です。

また行事準備が早くできた場合も、取得チャンスになりますので、逃さないようにしましょう。

年間スケジュールの把握は必須

ベテラン保育士や、要領の良い保育士であれば年間スケジュールから、有給取得できそうな日を候補に挙げることができるでしょう。しかし経験が浅い場合、判断が難しく行事準備に忙殺されてしまい、有給休暇するのは難しいでしょう。

上手な有給消化をするには、年間スケジュールを把握し、有給休暇の申請や、予定を早めに立てておくことが大切。遅くとも3ヶ月前には、申請をしておきましょう。

転職するとき、有給休暇を消化する方法は?

有給休暇を1番したいタイミングは転職するときでしょう。

退職する場合、退職日を迎えてしまうと有給を消化することは、当然できません。ただし自己退職であっても有給休暇は取得できます。これは労働者の権利であるため、会社も拒否することはできません。

もし退職時に有休消化を拒否された場合は、労働基準監督署へ相談しましょう。

しかしいくら権利が認められているとはいえ、仕事の責任を果たしつつ、適切な時期に取得をしないと、園長はじめ同僚保育士に、大きな迷惑がかかることになります。円満退職をしたいのであれば、忙しい行事時期は避けるべきでしょう。あらかじめ園長と相談をおこない、取得することをおすすめします。

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