ブランクのある看護師が復職するコツ:再就職のために使える研修制度も紹介

記事の著者:shuta

看護師の経験はあれど、ずっと病院勤務から離れていた人で、また復職したいと思っている人の中には、ブランクを理由に二の足を踏んでいる方もいるでしょう。

今回は、ブランクを経験した看護師が復職をする際の不安を解消するためのポイントや、活用したい研修制度などについてお伝えします。

ブランクのあるナースの増加

実は今、看護師資格を持っている・看護経験があるけれども、現在は病院の現場を離れているという、いわゆる「潜在看護師」と呼ばれる人が多く居ます。その人数は70万人に及ぶと言われるほど。(厚生労働省調べ

現在、医療現場は常に人手不足なため、看護師資格を持っている人は、それだけで再就職はかなり有利になります。

また、看護師はそれなりの給料が約束されていて、そのキツさの中でも達成感や使命感は非常に大きな喜びになるでしょう。女性として手に職をつけるという意味でも、看護師というのはとても心強い仕事と言えます。

看護師に復職する際の不安点

現在の医療技術や制度についていけるか?

確かに、現代の医療技術は驚くスピードで進歩しますし、医療に関する制度も情勢によってどんどん変化します。

しかし、これは意外にすぐ慣れることができるものなのです。というのも、基本的に医療技術は「使用者が簡単に扱うことができる」という観点に基づいて進化します。ですから、昔苦労していた手技が今ではラクに確実に行えるようになっているという場合も多数。

そして何より、かつて看護師として働いていた経験があります。はじめは戸惑っても、1、2ヶ月もすれば感覚を取り戻し、スムーズに業務ができるようになるでしょう。

子育てや家事と両立できるか?

こちらも復職する看護師の悩みの代表格ですね。ただでさえ看護師の仕事はハードで、職場によっては時間も不規則で…と考えると、難しく感じるかもしれません。

しかし、逆転の発想で家庭との両立ができる職場を選ぶという考え方に切り替えてください。「子育てがしやすい職場」を基準に探せば、必ず見つかります。

きちんとフォローしてくれる体制が整っているか?

前述したとおり、看護師不足は医療業界にとって深刻な問題です。

それを解決すべく、医療機関側としてはブランク明けの看護師に安心して復職してもらうため様々な取り組みを行っています。手技や制度を学べる研修をはじめ、先輩看護師が指導してくれるプリセプター制度などが代表的なものです。

また夜勤の時に1人にならないよう配慮されているなど、勤務体制がしっかり考慮されている病院が増えています。ただし、すべての医療機関でこれらの体制が整っているわけではありません。求職活動の際にフォロー体制について見極める必要があります。

ブランクに悩む看護師のための制度

看護師不足を踏まえて、上記のような不安を解消するべく、国や医療機関はブランクのある看護師を補助する制度を設立しています。

下記のような制度を活用してみましょう。

知識や技術を得られるセミナー

ブランクを経て現場に戻っても、その間に技術の進歩があり、現役看護師だった頃の知識がほとんど役に立たないというケースもあります。検査のやり方、医療用語さえまったく違っていることも。

そんな状態で現場に戻っても、仕事がこなせるか心配ですよね。研修やセミナーを受けて、知識も技術もある程度追いついてから働きたいところ。

近年は看護師不足解消のため、潜在看護師の復職を支援する体制が整ってきており、ブランクのある看護師のための研修を充実させている病院も多くあります。

お目当ての病院に研修制度がなければ、転職サイトからセミナーを申し込むのも一つの方法。研修で知識と技術を取り戻してから、自信を持って現場復帰を目指しましょう。

研修を受けてから現場へ

看護師として復職するにあたって、研修を受けるのはとても大切です。日々目まぐるしく進歩する医療の現場では、薬の処方や予防接種が変わっていたり、以前使っていた略語が通用しないことも。まずは研修を受けて、今の知識に追いつくことが重要です。

研修を受ける手段としては、ナースセンターやナースプラザで行われている講習に参加する方法・ブランクOKの看護師職業紹介サイトを利用する方法、全国の復職支援プログラムを整備してある病院に出向く方法がおすすめ。

看護師は引く手あまたでそれぞれの病院が人を欲しているため、ブランク明けの看護師を歓迎する準備がある病院も増えています。復帰するにあたって、希望の病院に適切なプログラムが設けてあるかを確認しましょう。

一方で、即戦力が欲しいのであまりブランクのある看護師は採用しない傾向があるという病院もあります。それぞれの病院がどういう求人を出しているか、転職サイトなどから確認して、必要であれば問い合わせなどをしてみましょう。

ブランク明けに看護師として復職するために準備しておきたいこと

一方で、看護師として復職するためには自分の方でも準備を進めておきたいもの。

復職前には、以下のような時以降について検討しておくとよいでしょう。

研修を受ける

では、看護師として復職する前に考えたいことはどんな点でしょうか。まずは、勤務の時間や形態などを確認して、自分の生活と照らし合わせてみましょう。どんな仕事でも、ライフワークバランスはとても大切です。

そして、長いブランクになればなるほど業務内容の確認も重要。以前は無かった技術や法改正、そして以前はあったけれどもすでに忘れてしまった技術や知識など、キャッチアップすべきことは非常に多いです。

以前は採血も楽々できていたのに、ブランクを経て血が駄目になってしまったという人も。復帰して、できるだけ早く仕事を軌道に乗せるためにも、研修制度を使いこなし、謙虚な姿勢で学ぶことが大切です。

勉強し直す

現役時代は第一線でバリバリ働いていた看護師でも、何年かぶりに採血をするとなれば当然ながら緊張もするでしょう。当時はうまくいっていたのに、感覚が取り戻せないこともあるはず。

知識の面でもそうですが、一から覚え直すつもりで貪欲に挑むのがカギ。覚え直していくと充実感もあり、実際に患者を目の前にしたらやりがいも湧いてくるでしょう。

新人看護師だった頃のように、何でも吸収するつもりで臨むのがいち早くブランクを埋める秘訣です。

必要な技術力や忙しさを考慮して選ぶ

研修などで手技を学べるとは言っても、やはりブランクを埋められるか不安という看護師もいるでしょう。

そういう方は、比較的看護技術を使わずにすむ職場に復職する、という選択肢もあります。たとえば慢性期病棟や特別養護老人ホームなどです。また、療養型病院と急性期病院があるケアミックスの病院もおすすめです。

始めは療養型で働き、慣れてきたら急性期に異動させてもらうこともできます。また、元々「忙しく働きたくない」というスタンスを持っていたり、家庭の事情でバリバリ働くのが困難という方にとっても、こういった職場を選ぶことは意味のあることです。

転職支援サービスをうまく活用する

ブランクを経て復職したものの、「こんなつもりではなかった」となるのは避けたいところ。自分一人の問題ではなく、子供や家族をがっかりさせてしまう場合もあります。

子供優先で定時で帰宅したい、夜勤がない方がいい、といった希望の条件は、転職支援サービスに登録して相談するのがいいでしょう。希望に合ったあらゆる職場を紹介してもらえます。

彼らは数えきれないほどのブランク看護師を復職へと導いた経験がありますから、ブランク看護師の不安もすべて理解しています。

履歴書の書き方や面接のポイントなどアドバイスをもらえることもあり、働くこと自体にブランクがあっても自信を持って復職へ動き出せるので要チェック。

特にマイナビ看護師はハローワークなどに載っていないレアな求人も出ているのでおすすめです。

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家族とも一度は相談する

看護師として復職するとなると、日勤やパートだったとしてもそれなりにハードです。ブランクもあるので、最初は仕事に追いつくだけで、精一杯になることも多いでしょう。

子供は下校後に留守番でも大丈夫か、家事に手が回らないことがあっても旦那さんや同居の家族は理解してくれるかなど、自分の意思だけで復職を決めるのではなく、一度話し合ってみましょう。

復職してから家族でケンカになると、仕事にも支障が出ることもあります。仕事の質が下がったり、短期間で辞めることになったりして再就職先に迷惑がかかるのは避けたいところ。

子育てしやすい環境を選ぶ

上記と関連しますが、子育てをしながら働くというのは想像以上に大変なものです。子供が急に熱を出したり、保育園や学校のイベントでどうしても休まなくてはならなかったり…。

そんな時、気軽に休みを取れる職場を選ぶのは重要なこと。子育てに理解がない職場だと、休みを取るたびに周囲の目が厳しくなり、居心地が悪くなってすぐに辞めてしまった、という例もあります。

そうならないためのコツは、ママ看護師が多い職場を選ぶこと。すでにそういった先輩がいるのなら、職員全体が子育ての大変さについて理解している可能性が高く、子育て中の職員をフォローしよう!というムードがすでにできあがっていることが多いのです。

復職しやすい勤務形態を検討する

そして、研修制度の他にも押さえておきたいポイントが、その病院の勤務形態です。

たとえば、通常の三交代制で、いきなり夜勤に入っても大丈夫ですか。「子供が小さいから、保育園に預けている間だけ働きたい」「体力が衰えているので、日勤だけにしたい」など要望があると思います。

復帰の前に、勤務の規定や利用できる制度などについてよく調べ、自分に合った働き方・家族に負担をかけない働き方をパートナーや家族とも相談しながら選びましょう。

理解のある人や似たような立場の人が多ければ、それぞれ助け合って業務をこなしていける可能性が高くなり、有意義な意見交換にもつながるはず。転職支援サービスも活用して、安心して働けそうな雰囲気にまでこだわって探してください。

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復職先別のメリット・デメリット

復職の準備ができたら、具体的に復職する先の病院を選定しましょう。

病院の形態別にメリット・デメリットがあるので、自分に合った勤務先を探してみてください。

短時間のパートに復帰

ブランクがあると、まず体力的にも不安要素が大きいはずです。

看護師の仕事は体力を使う仕事ですので、いきなり週5日勤務で復帰すると思ったより体力が追い付かずに辞めざるをえないことも多いようです。

そんな時は1日3時間程度のパート勤務から様子を見て復帰するといいでしょう。身体が慣れてきたら徐々にシフトを増やすことで、無理なく続けることが可能です。

ただ、生活リズムに慣らしやすいというメリットがある反面、あまりに短時間希望だと雇ってくれないというデメリットもありますので注意しましょう。

日勤のみクリニックに復帰

働ける時間もそうですが、ブランクがあると医療も様々なことが日々変わりつつあるので、知識の面や処置の面でも心配になります。

そんな時は任される業務のジャンルが狭いクリニックがいいでしょう。

もちろん最初は先輩看護師さんについて知識のリハビリをしてください。

メリットは比較的先生との距離も近く、業務に復帰しやすい点です。

デメリットはクリニックによっては何から何まで任されることもある点です。少人数で運営するクリニックだとありがちなので、注意しましょう。

総合病院に復帰

夜勤もありややハードルが高い総合病院ですが、もう一度腰を据えて働く気があるのであれば初めから総合病院に復帰するのも良いでしょう。

メリットは総合病院は任されることもたくさんあるので、自身のスキルアップにもつながる点です。

デメリットはとにかく激務になることが多いので、いきなり復帰する際などは自分が体調を崩さないように注意しましょう。

訪問看護として復帰

訪問看護とは、自宅で医療を受けている患者さんをまわり医療処置を行う業態です。

あまり重度な患者さんは最初は任されないので、ブランクがある方も安心して始められる職場もあります。

やることは面接などで確認して、できそうだと思ったらやってみるのもいいでしょう。

訪問看護は比較的シフトが自由なことが多く、またありがちな人間関係のわずらわしさがないのがメリットです。

その代わりデメリットは勤務中は当然ながら移動が多く、場合によっては孤独を感じることもありますので注意しましょう。

介護施設や福祉施設の看護師として復帰

こちらも検温や服薬管理など、簡単な医療処置を任されることがほとんどです。

ブランクがある方も受け入れてくれることが多いので、入社のハードルが低いことはメリットです。

ですが、長期間で見たときに大きなスキルアップは望めないので、キャリアを積みたいと思う人は注意しましょう。

デイサービスの看護師として働いてみる

デイサービスの看護師のいいところは、50~60代の人が多く活躍しており求められるレベルもさほど高くないところです。

仕事内容は利用者さんのバイタルチェックや簡単な医療処置(褥瘡など)、服薬管理などのことが多いので、ブランクがある看護師さんも歓迎しているのです。

デイサービスは日勤のみなので、夜勤がないところが働きやすいポイントです。

デメリットとしては、デイサービスの看護師の場合、レクリエーションや介護業務など看護師としての業務以外も担当することがあったり給与も少し低い傾向があります。

なので、自分がどこまでできるのかを考えて面接に挑みましょう。

クリニックに復帰

少人数での勤務で医師との距離が近いので、わからないことがあっても医師に聞きやすい点がメリットです。

また、日勤のみで残業も少な目の傾向にあり、ブランクがあって復帰する際にはもってこいの環境でしょう。

ですが、医師との距離が近すぎるゆえに医師の発言に振り回されることもありますので

面接の際は医師がどんな人物なのか見極めることが大切です。

派遣会社に登録する

看護師の派遣をやっている会社に登録して、派遣の看護師として働くのもいいでしょう。

病院との間にカウンセラーが入ってくれるので、どんなところに勤めればいいかわからない場合は教えてくれる点がメリットです。単発の派遣先を選べば、現場に復帰する自信はなくても自分のペースで少しずつ感覚を取り戻すことも可能です。

また、訪問入浴サービスなどの派遣先で勤務すれば、一人で行うことはないので、長いブランクがあって不安な方でも気軽に働けるでしょう。

ただし、場合によっては入職時教育がほとんどない場合もあるので詳しく確認してから勤めましょう。

療養型施設に復帰

急性期に比べると急な対応が少ないため、比較的復帰しやすい点がメリットです。ですが、介護も一緒にやりますので体力に自信が無い人は面接などの際に注意して仕事内容を聞きましょう。

また、患者さんが目に見えるくらい回復して…なんてことが殆どないので、看護師としてのやりがいを感じにくいことがデメリットです。

自分の気持ちを大切にしてチャレンジしてみてください。

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