調理師をやめたい・転職したい。時間外労働や残業が多く、過労死することも。

記事の著者:菅野杏子

飲食業界になくてはならない存在である調理師。必要としている企業は数多くあり、調理師免許を持っていれば就職に困ることはありません。

しかしながら、調理師は長時間労働の割に給与が低いと不満を抱え、他業種への転職を希望する調理師も少なくありません。

今回は調理師をやめたい・転職したいと思ったきっかけや、スキル・経験を活かした転職についてなどを紹介していきます。

調理師をやめたい・転職したいと思ったきっかけ

調理師が働く飲食業界は、低賃金にも関わらず、労働時間も長時間になることから、一般的には離職率の高い業界だといわれています。そして飲食店は起業2年以内に50%の確率でつぶれるともいわれています。

実際2017年には、モンテローザが運営する居酒屋わらわらの店長が過労死するという事件が起きており、スマホの記録から福岡中央労働基準監督署は2018年8月労災を認定しました。店長は100時間以上の残業をしており、致死性不整脈で開店準備中に亡くなっています。

このような働き方は飲食業界では決して珍しいことではありません。また基本的にアルバイトを雇ったシフト制で店をまわしていることが多く、アルバイトが欠員した場合は、突然出勤を命じられることもあるようです。

まずは勤務先を変えてみる

調理師になるには資格が必要です。専門学校で学び、この道一筋で頑張ってきた人も多いでしょう。ここにくるまでの道のりは決して楽なものではなかったはず。調理師をやめたい場合でも、勤務先を変えることで悩みが大きく改善されることもあります。

下記のような勤務先であれば、時間外労働や残業などはかなり軽減されるはずです。

学校・病院・社員食堂

調理師は、学校給食や病院食を調理する企業、または社員食堂で働くことができます。これらの仕事は、同じメニューを大量に調理する点が普通の飲食店と異なりますが、調理師としての経験を十分に活かすことができます。

また、これらの仕事は、食事を提供する時間が決まっていますから、普通の飲食店と比べると、労働時間が短いのも特徴です。

クッキングスクール

調理師は、クッキングスクールの講師としても活躍できます。

実際の調理現場で働いた経験を活かして、より実践的なスキルを教えることができるでしょう。また、有名ホテル・有名レストランでの勤務経験は、講師の肩書として使えます。

調理師の経験を活かせる他業種で働く

また、調理師の経験を活かしつつ異業種で働くことも考えられます。ただし、下記のような職業に就くためには、決められたレシピで料理を作るだけでなく、新たなレシピを生み出す創作力が必要となります。

食品メーカー・調理器具メーカー

調理師は、食品メーカー・調理器具メーカーで活躍することができます。食品メーカーでは、自社が販売する食品に適したレシピの開発に、調理師の経験を活かせるでしょう。

調理器具メーカーでは、自社が販売する調理器具の使い方をアピールするクッキングアドバイザーとしての役割を担います。

食に関する情報を発信する企業

インターネットを通じて食に関する情報を発信する企業でも、調理師の活躍の場があります。具体的には、健康レシピ、ダイエットレシピ、働くママ向けのレシピなどを開発したり、作り方を解説する動画に出演したりすることが考えられます。

調理師と関係ない業種で働く

調理師とは関係ない業種で働くことも考えられます。この場合、「料理を作る」という経験は活かせなくても、飲食店での経験を活かせる職種を選択しましょう。

アパレル業

飲食業とアパレル業は、接客業という点で共通します。そのため、飲食店で培った接客能力、アルバイトの管理・育成経験、店長としての管理能力などをアピールすれば、比較的転職がしやすいです。

しかしながら、アパレル業は飲食業と同様に勤務時間が長くて不規則なので、転職しても飲食業と同じ不満を感じる可能性があります。

営業職

営業職は、自社の商品またはサービスをアピールして、客に購入してもらう仕事です。そのため、飲食業で培った接客能力を応用しやすいです。

面接では接客能力に加えて、飲食店で売上アップのために工夫した点などをアピールするとさらに良いでしょう。

転職が有利になる資格2選

1.食品衛生責任者

将来、調理師の免許を活かして店を開きたいと考えている人は多いのではないでしょうか。独立開業に必要なのが食品衛生責任者免許です。

レストランやカフェなど食品を扱う店舗を運営する事業者が必ず持っていなければならない資格なので、独立して店舗を持ちたい人は予め持っておくと転職が有利に働くでしょう。

取得方法は、食品衛生を扱う事業者で3年以上の実績を積んだ上で、現在調理師の免許を持っている人は申請さえすれば取得でき、調理師免許がない人でも6時間の食品衛生協会の食品衛生管理者の講習を受講すれば取得できます。

自分で店を開かなくても、この資格を持っていれば転職先で店舗の責任者として働くことができるので、アピール材料になるはずです。食肉や乳製品を扱わない店舗の場合はこの資格は必要ありません。

2.ふぐ調理免許

高級料亭やふぐ専門店に転職を考えているなら、ふぐ調理免許を取得しておくのがおすすめです。

取扱いが難しいふぐを店舗で扱うためにはこの免許が必ず必要で、いわば専門職のようなもの。無免許でフグを扱うと罰則の規定もあります。今まで調理師として働いてきた経験を活かすことができるでしょう。

取得方法は、各都道府県で実施される試験または講習を受ける必要があり、取得した免許は申請した都道府県でしか使えません。受験資格はふぐ調理免許を持っている人のもとで2年以上の実績や実務経験が必要です。

すぐにふぐ調理免許を取得することはできませんが、専門店で働いてみたい人はまずふぐを扱う店舗で準備をしておきましょう。

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