ビジネスの場における「ひいては」の言葉の意味・使い方・注意点

JobStep編集部
公開, 更新 , ビジネス用語

「ひいては」という言葉は、普段生活している中ではほとんど使いませんが、ビジネスの場ではよく使われる表現です。しかし、正しい使い方をしていないと相手に誤解を招いてしまうこともあるので注意が必要です。

「ひいては」には前後の文章をつなげる役割がありますが、意味が複数あるのでややこしいと感じる面もあります。言い換え表現などもたくさんあるので知っておいて損はないでしょう。

以下では、「ひいては」の意味や使い方や使うときの注意点などを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

「ひいては」の意味

「ひいては」は、ある物事がおこったあと、さらに別の物事がおこる・おこりうることを意味する言葉です。副詞である「ひいて」を強めたいいときに使います。

大きく3つの意味があり、1つ目が「Aが原因でBが起きた」という「それが原因となって」の意味で、2つ目は「Aが引き金となって、B、Cが起きた」という「それに引き続いて」の意味です。

そして3つ目は「Aを進めるとBになる」という「それを推し進めて」の意味で、「原因となって」よりもさらに発展した状況を指します。

「ひいては」の使い方

「ひいては」は前後にある言葉をつなげる接続詞的な役割がありますが、前の物事が原因で後の物事が起きるといった意味や、前の物事より後の物事のほうがさらに範囲が広がることを意味します。

具体的な例文

  • 進行中のプロジェクトは人々の役に立ち、ひいては自分のためにもなる。

この例文では、進行中のプロジェクトが、A(人々)だけでなく、B(自分)のためにもなるという、対象範囲が拡大することを表現しています。

  • 1人の電話応対の悪さが、ひいては支店全体がそうであるかのように捉えられる。

この例文のように、悪いことが拡大するといったような使い方も可能です。

名言にも使われている

「世の為、人の為になり、ひいては自分の為になるということをやったら、必ず成就します」

これは、パナソニックの前身である松下電器産業の創業者で、1代で大手企業に育てあげた経営の神様 松下幸之助氏の言葉です。

国や地域などの社会やそこで生活する人々のための活動は、自分のためになるという意味合いがあり、今の時代も名言として語りつがれています。

「ひいては」を使う際の注意点

敬語表現はない

「ひいては」は一見かしこまった印象があるので敬語のように思われがちですが、敬語表現ではありません。

ただ、かしこまった印象をあたえる言葉なので、「ひいては」の前後の文章が敬語であれば、目上の人や上司に使用しても失礼にはあたりません。

漢字でも表現できる

「ひいては」を漢字であらわすと「延いては」となり、意味はひらがなの場合と同様です。「引いては」と間違えないようにしましょう。

前文をうけて接続詞的に使い、事柄の範囲がさらに広がることをあらわします。使用する時は、漢字よりひらがなのほうが相手に伝わりやすく、無難といえます。

同義語はたくさんある

「ひいては」と同じような意味をもつ言葉としては、それにより・そのため・そのために・それゆえ・それゆえに・さらに・その結果・それに留まらずなどがあげられます。

いずれも普段よく使うことのある表現で相手にも伝わりやすいことから、「ひいては」より使われていることが多いです。

多用しない

「ひいては」は話し言葉でも書き言葉でも使える便利な言葉です。しかし、多用してしまうと相手に上手く意味が伝わらなかったり、読みにくい文章になってしまいます。

「Aをすることが、ひいてはBのため、ひいてはCのため」といったように連続して使うことも一般的ではありません。1つの文章に1回だけ使うことが適切です。

「しいては」と間違えない

「ひいては」と間違えやすい言葉として、「しいて(強いて)は」が挙げられますが、「無理に・あえて・強引に・むやみに」という意味であり、意味は全く異なります。

たしかに発音は似ていますが、「しいては」という表現は誤用なので、混同しないように注意しましょう。

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