教員・教師をやめたい・転職したい。労働環境や生徒・親・教師との人間関係に悩む

JobStep編集部
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教員や教師は、学校授業を通して生徒たちに知識を伝え、学習することの楽しさや有意義さを教えていくという大きな役目があります。それ以外にも進路や悩みなどの相談に乗り、ひとりひとりの問題の解決を手助けをすることもあります。生徒の人間形成にも大きく関わるという意味では、重要な任務を負っているといえます。

しかし拘束時間が長すぎることで、体調を崩す人が多いのもこの職業の特徴。文科省が発表した2016年度の学校教員統計では、2015年度の公立小学校本務教員の病気離職者は540人。同年5月時点の公立小学校本務教員数は41万397人。そのため病気離職率は、1万人あたり13.2人となります。公立中学校本務教員の病気離職率は1万人あたり14.3人。公立高学校本務教員では8.2人となっています。

このデータのように、楽しいことややりがいを感じられるのと同時に、つらいことやきついことも多い職業といえます。そのため転職を考える教員・教師は少なくありません。しかし、教員としての経験を活かすことができる異業種の転職先が分からないため、転職に踏み出すことができない人も多いようです。

教員・教師をやめたい・転職したいと思ったきっかけ

夢と希望を持って教師になったのに、なぜ教師をやめたいと思うようになってしまったのでしょうか。

労働環境が悪く激務

労働環境の悪さがきっかけになることが多いです。たとえば、部活動の顧問をすれば平日は朝早くから夜遅くまで拘束され、土日の休みは全くなくなってしまいます。

また授業の準備だけではなく、受験など進路を悩む生徒に対して資料を作成したり、理解度が低い子に対する指導、問題のある生徒への対応などをおこなう必要もあります。さらに地域のボランティア活動、PTA対応、電話連絡、教育委員会や学校関係の来校者の対応などたくさんの業務があります。

さらに、部活動までしている先生もいます。部活動をしていると手当てがつきますが労働時間と給料が見合っているとはいえず、土日があっても休むことができません。平日も帰るのが遅くなってしまい家族と一緒に過ごす時間はほとんどなく、激務で体調を崩してしまう教師はとても多いです。

モンスターペアレントの対応に疲れた

生徒の親への対応に苦心し、精神的に限界を感じて転職する教員もいます。

とくにモンスターペアレントからのクレームには非常に悩まされます。実際にあった例では、マラソン大会で子供の順位が遅かったからと猛抗議、学校の登校班で子どもの集合場所が遠いから家の近くに変更してほしいという要求、子どもが学校で友達とトラブルを起こしたときに学校や先生の指導が悪いからだという責任転換など。

このようなモンスターペアレントの対応に疲れてしまい、やめたいと思う教師はとても多いです。

生徒たちに慕われない

教師になる前は生徒たちに勉強はもちろん、たくさんのことを教えたいと意気込みます。しかし、生徒たちに慕われずむしろばかにされてしまう、という教師もいます。

自分より年下の子供たちにバカにされるのは精神的にきついときがあります。最悪の場合、子供たちが先生のいうことをまったく聞かずに授業にならないことも。学級崩壊してしまうと教師の威厳を保てなくなり、ストレスで身体を壊してしまいます。

職員同士の人間関係の悪さ

教師は教師全体でおこなう活動がとても多いので、教師同士の考え方の違いでぶつかってしまうことも。また、校長や教頭が全てを押し付けてくることに我慢がならなかったり、教育者であるという自覚が薄れていくのが怖くなったという人もいます。

さらに、教師間でのいじめも多いようです。自分1人にだけ雑務が回ってくるという嫌がらせを受け、精神的に追いつめられてしまい教師をやめた例もあります。

教師のおすすめの転職先

正直、教師の評価は企業からみるとあまり高いとはいえません。一般企業で役立つスキルをアピールしづらいのが理由です。そんな教師におすすめの転職先はどこでしょうか。

塾や予備校の講師

授業や子どもへの指導について、教員として培ったものをダイレクトに活かすことができるのは、塾講師でしょう。塾や予備校の講師は、教える喜びを味わいたい人にはやりがいがあり、授業のプロフェッショナルを目指すこともできます。

教師は1人の成績を上げても給料にはなかなか反映されませんが、塾講師の場合はインセンティブが支給される割合が教師より高いので、モチベージョンも維持できます。

学校の教員との違いは、生徒の進学や成績の向上にのみ力を入れることができる点です。塾側としても即戦力であるため、授業の経験がある教員を採用する確率は高いといえます。

しかしこの業界はシビアな実力主義の世界であり、人気のない講師であればどんどん授業を減らされたり、予備校の場合は志望校への合格率がすぐに査定に反映されたりします。学校の授業とはまったくの別物であると考え直す必要があり、自分自身の創意工夫も大事になる職種であるともいえます。

民間企業の営業職

営業職は、生徒や保護者、地域との対応をこなしてきた経験から、人に対する適応力には自信がある場合に有望な職種です。

民間企業は仕事に対して利益の追求や生産性を求められるため、公務員時代の意識のままでは難しいです。しかし学校という閉鎖的な空間から開放されて、社会に対する視野を広げられるという点で、挑戦する価値のある転職先です。

地方公務員の行政職

地方公務員の行政職は、収入面や経験の面で不安がある人には考慮に入れるべき選択肢です。

事務処理能力が問われることになりますが、試験や資格習得によるキャリアアップを目指すことも可能です。地方公務委員としての安定を求める場合には有利でしょう。

出版社

新卒でも募集が少ない出版社の教材編集スタッフですが、教員免許を持っていると歓迎される場合があります。教育に関わるので、分かりやすさと正確性が必要だからです。

そのため元教師なら、教材から学ぶ子供たちの反応や理解度を熟知しているので、編集スタッフとして重宝されるでしょう。

学校の教材は毎年出版されているので、需要がなくなることはありません。安定性を求める人にもおすすめの転職先です。

一般事務

教員の仕事には、生徒に分かりやすい資料作り、事務作業など膨大なもの事務仕事もあります。総務経理や、メーカーの生産管理など事務系総合職や、事務アシスタントなどもおすすめの仕事といえるでしょう。

また事務といってもただパソコンに向かっているだけでなく、人と話す機会もあるため教師として培ったコミュニケーション能力は十分役立ちます。

未経験からでも、比較的応募できやすく人気がある職種です。

教員・教師から転職する前に考えておくこと

教員・教師からの転職を考えるときに注意するべきことは、学校内で通用していた常識は民間では通用しないということです。

企業のなかには、公務員や教諭は与えられた仕事しかこなせないと考えて、採用を渋るところさえあります。自分がアピールできる能力を再確認して、足りないと思えばそれを補っていく努力が必要です。

また教員は公務員であるため「安定」が約束されています。焦って入社したベンチャー企業がすぐに倒産。そんな事態にならないように慎重に見極めてください。

転職をした場合、教員として積み上げたキャリアを一度捨てて、ゼロからの再スタートになります。今後のキャリアをどう積み上げていきたいのか、明確なビジョンを持って転職活動に臨みましょう。転職の時期は、担任のクラスを持っている教員であれば、クラス替えのある3月末が理想的です。ただ精神や体に異常を来している場合はすぐに休職等の相談をしましょう。有給消化や引き継ぎのことを考えて、1か月~3か月前には退職の意思を伝えるとスムーズです。

転職をするなら30歳までするのがベター

転職するなら35歳までにとよく言われますが、最近はそうでもないようです。しかしながら、教師が民間企業へ転職する場合は早い方がいいといえます。できるなら20代のうちに決断した方がいいといえるでしょう。

なぜなら、主な業務内容の異なる教師と民間企業の会社員では働き方が異なるからです。そのため30歳を過ぎて民間企業に転職となってもなかなか厳しいようです。教師としてのキャリアが長いほど民間企業への転職は難しいです。

20代であればまだキャリアは短いといっていいでしょう。

しかし武器を持っていれば30代でも転職はしやすいといえるでしょう。教師として働きながら資格取得などは難しいでしょうが、なにか資格を取得し武器を持っていれば転職しやすくなるでしょう。

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