社会人3年目の転職事情。もう新人としては見られない、多少スキルも求められる

社会人3年目の転職事情。もう新人としては見られない、多少スキルも求められる

JobStep編集部
公開, 更新 , 転職

転職するなら、「とりあえず3年働いてから」と、よく言われます。2017年に実施された厚生労働省の調査でも、「とりあえず3年は働いたほうが良い」と思っている人が66.4%います。

社会人3年目は1つの節目であり、新人から卒業し、独り立ちする時期でもあります。同調査によると、1回の転職が1年目の人は17.7%、2年目は23.0%、3年目は25.7%という結果に。3年目に転職を考える人が1番多くなっています。「3年頑張ったから、辞めよう」と転職活動を始める人が多くなっているのでしょう。

しかし果たして3年目に転職するべきなのでしょうか?リスクなども含め、社会人3年目の転職事情について紹介をしていきます。

社会人3年目の転職事情

厚生労働省がまとめた新規学卒者の離職状況をみると、平成26年に卒業した学生で3年以内に退職した人の割合は、中学卒業者が67.7%、高校卒業者が40.8%、大学卒業者が32.2%となっています。

興味深いことに、この割合は30年前からほぼ変わりません。ちなみにバブル世代といわれた昭和62年3月に卒業した学生の3年以内の退職率は、中学卒業者64.5%、高校卒業者46.2%、大学卒業者28.4%でさほど変わりません。

よく最近の若い者は辛抱が足りないなどと言いますが、入社してすぐに退職する若者は、今も昔も同じ割合でいるのです。

産業別に見る入社3年以内の離職状況

同じ新規学卒者の離職状況で入社から3年以内で退職する人の割合を産業別にみると(大卒者)、一番高いのは宿泊業、飲食サービス業で50.2%。実に半分が3年以内で退職してしまいます。

次いで生活関連サービス業・娯楽業の46.3%、教育・学習支援業の45.4%などと続きます。逆に低いのは、電気・ガス・熱供給・水道業の9.7%、鉱業・採石業・砂利採取業の11.9%、製造業の20%などです。

退職を考えるにあたって、現在働いている業界や、希望する業界の退職率も判断材料の一つです。東洋経済新報社が出している就職四季報には、企業ごとの退職(離職)率も掲載されています。

そうした情報を元に、自分が勤めている企業や希望する企業が働きやすい環境なのかを確認することも大切でしょう。

3年目で転職したくなる理由とは?

社会人3年目は、ある程度その会社にも馴染み、仕事内容・関係者との付き合い方なども覚えてきた時期。「とにかく3年」という言葉の通り、やっと慣れてきた時期であると同時に、その会社に見切りをつけ始める頃合いでもあるでしょう。

オープンワーク株式会社が2017年におこなった調査によると、平成生まれの退職理由ランキングは下記のようになっています。

  • キャリア成長が望めない 25.5%
  • 残業・拘束時間の長さ 24.4%
  • 仕事内容とのミスマッチ 19.8%
  • 待遇・福利厚生の悪さ 18.5%
  • 企業方針や組織体制・社風などとのミスマッチ 14.0%
  • 休日の少なさ 10.0%
  • 社内の人間関係の悪さ(上司との関係も含む) 8.8%
  • 企業・業界の将来性のなさや業績不振 8.3%

3年目になると新人ではなくなり、自分のことだけではなく、部下やチーム貢献なども考え始めなくては行けない時期。以前までなら助けてもらっていた失敗も、全て自分の責任になっていくでしょう。新人の登場により、お手本になるよう求められることもあるはずです。

これらがプレッシャーとなり、転職を考えざるを得なくなる、という人も出てくるのです。3年目に差し掛かり、大きなプレッシャーに潰されそうな場合は、転職活動を始めてもいいかもしれません。

入社3年目で転職するのは避けるべき?

上記でも紹介をしたように、入社3年以内で転職する人は少なくありません。厚生労働省が発表した「新規大学卒業就職者の産業別離職状況」を見てみると、毎年31.9%の人が3年以内で離職しています。

このデータからもわかるように、社会人3年目で転職するのは決しておかしいことではありません。

社会人3年目になると、部下を見なくてはいけないフェーズにも差し掛かり、これまで以上に大変なことや苦労することも増えるでしょう。自らが先頭にたって仕事を引っ張っていく立場になるため、そこから働くことの楽しさを見つけることができるようになります。

さらに転職をしても、上の立場になることが無くなるわけではありません。そのためもう少し頑張れるのであれば、同じ企業に居続けたほうが、自分の成長には繋がる可能性が高いといえます。

ただしもし精神的・身体的に辛さを感じる瞬間が多くなっているのであれば転職を考えることおすすめします。

仕事も人間関係も、合う合わないがあります。無理して働き続けると、うつ病・自立神経失調・無気力症・不眠症などの病気になってしまう可能性があります。このような病気は、精神疾患のためなかなか治りません。

病気により働きにくい体になってしまうのであれば、そうなる前に転職をするほうがいいでしょう。具体的に入社3年目で転職するメリットとデメリットを見ていきましょう。

3年目で転職するメリット

「とりあえず3年働いてから」という人材が転職を考え始めるため、多くの人がはじめての転職をおこなう時期でもあります。

企業としても、中途採用する場合でも、なるべく若い人材を欲しているのは事実であるため、比較的採用されやすい傾向があるでしょう。

  • 第二新卒として歓迎される
  • 心身ともに身体を壊す前に良い環境の職場を探せる
  • ある程度の経験があり、なおかつ新しい職種でも柔軟に吸収できる
  • 同じ業界なら経験者として扱われる

ある程度の経験値を持ってるほうが、転職では有利になります。「まったくの新人よりも、効率的に動けるのではないか」という期待を持たれることもあるようです。

また前職と同じ業界・職種であれば経験者という扱いになり、新しい職場でもスムーズに職務に励むこともできるでしょう。一方で、まったく新しい職種であったとしても、社会経験と若さによる柔軟性で、仕事に慣れてくれるという期待から、ポテンシャル採用されることも珍しくはありません。

社会人3年目までは、第二新卒扱いしてもらえる

社会人3年目までの転職希望者を、最近は「第二新卒」と呼びます。4年目以降は中途採用です。

なぜ、呼び方が違うのかといえば、採用する側の期待が違うからです。中途採用の場合は、それまでの経験やスキルに期待して採用します。ですから、転職の際には前の会社での給料を保証されることが多く、ときには大幅アップも望めます。

しかし、第二新卒は学校を卒業したばかりの新入社員と同じ扱いです。社会人としてのマナーや常識、仕事の最低限のスキルを身に着けていることを期待されてはいても、それまでの経験やスキルを評価されることはほとんどありません。

給料も最初は初任給から。おそらく最初の数カ月は試用扱いでしょう。社会人3年目までの転職は、一からの出直しだと考えてください。

3年目で転職するリスク・デメリット

3年目の転職にメリットがあるのは確かですが、一度会社を辞めるということは、それなりのリスクがあることを忘れてはいけません。

  • 職務期間の短さの指摘
  • 職歴の増加によるマイナスイメージ
  • 転職の際の募集要項「要業界経験」に満たしていないことも

第二新卒を募集する企業があるのは確かですが、同時に経験者を求める企業も多く存在しています。3年目ということもあり、ある程度の知識・経験は得ていますが、例えば10年勤めた人物と同じ経験かと言われるとそうではないでしょう。

経験はあるが期待できるほどではない、「中途半端」な経験と捉えられることにもなり兼ねないので、いかに前職と同じ職種に転職する場合でも過信は禁物です。

社会人3年目が転職活動するときの注意点

メリットとリスクを理解したうえで転職活動をおこないましょう。良い点も、悪い点もあることを理解していれば、より良い環境の会社を見つけることができるはずです。

そのうえで、さらに細かく社会人3年目が転職活動するときの注意点を見ていきます。

社会人としての最低限のマナーは必要

面接企業も社会人3年目を新人としては採用しません。基本的には経験者扱いになるため、面接でビジネスマナーなどは見られることになります。

さらにスキル・能力も一定レベルのものを求められることは多いです。

すぐ辞めるというイメージを持たれる

前職で勤めた期間が短いとマイナスイメージを持たれることもあります。なぜ辞めたのか、問題に当たったとき、どう対処してきたのか、明確に答えられる必要があります。

そして前職で得た、知識・技術・経験をしっかりアピールすることも大切です。

同じ職種、違う職種で転職方法も異なる

職種が以前と同じなら以前の会社での経験をアピール、違う場合は何故その職種を選んだのかその理由を明確にしておきましょう。経験者を求める企業もあれば、未経験もOKとする企業もあり、企業が何を求めているのかを確認しておくのは必須です。

社会人3年目が転職を成功させるためのコツ

3年目で転職するのであれば、失敗しないためにも、転職エージェントを頼ったほうがいいでしょう。

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