ビジネスの場における「取り急ぎ」の言葉の意味・使い方:注意点は?

JobStep編集部
公開, 更新 , ビジネス用語

ビジネスの場においては、取り急ぎという言葉は頻繁に使われている言葉です。しかし、取り急ぎの本当の意味をきちんと理解している人は多くありません。

適切な言葉の意味を理解しておかないと、ビジネスの場において相手に無礼な印象を与えてしまう可能性もあるので注意が必要です。

この記事では、ビジネスの場における「取り急ぎ」の言葉の意味・使い方・注意点について説明していきます。

ビジネスの場での「取り急ぎ」

「取り急ぎ」という言葉は、ビジネスの場においては頻繁に使われている言葉ですが、日常会話の中でその言葉を耳にすることは少ないのではないでしょうか。

しかし、日常的に使っていない言葉は、いきなり使おうと思っても変な使い方をしてしまったり、相手に無礼な印象を与えてしまう可能性があります。そのため、きちんと言葉の意味を理解しておくことが大切です。

以下では、ビジネスの場における取り急ぎの意味と使い方について詳しく説明した上で、取り急ぎを使う際の注意点を紹介していきます。

「取り急ぎ」という言葉の意味

「取り急ぎ」とは、「取り敢えず、急いで」といった意味をもつ言葉です。取り敢えずとは、「本来なら取るべきものも取ることが出来ないような状況で」ということを辞書的には意味しています。

そのため、取り急ぎといった場合、本来なら取るべきものも取ることが出来ないような状況にあるということを相手にニュアンスとして伝えようとすることになります。

つまり、取り急ぎという言葉は、十分な準備や対応が出来ない中で対応しているということを、相手に許しや理解を求めるというニュアンスがあるのです。

もっともよく使われる「取り急ぎ」の意味

取り急ぎは、重要なメールや荷物を受け取ったことを簡潔にメールで伝えたい場合や、業務で使う報告書などの書類に目を通したことを相手にすぐ伝えたい場合などに使用するのがビジネスの場においてももっともよく使われる意味です。

取り急ぎという言葉には、「とりあえずの急ぎの間に合わせで」という意味合いも含意されているので、簡潔に急いで伝えたいことがある場面に向いています。

「取り急ぎ」の使い方

急を要する用件のときに使う

取り急ぎという言葉がぴったりとはまる状況としては、急を要する用件を伝えたいときです。緊急事態が起きているときには、十分な対応ができていなくとも、何らかの報告や相談をしなければなりません。そのような状況においては、取り急ぎという言葉がぴったりとはまります。

目上の人にも使える

取り急ぎは、本来ならとるべき行動がとれていないことをニュアンスとして含んでいるため、本来であれば目上の人には使うべき言葉ではありません。

しかし、ビジネスの場においてはそのような状況も頻繁に起こることから、上司に対して取り急ぎという言葉を使っても失礼にあたることはありません。

むしろ、急いで対応しているので、ミスなどがあるかも知れませんがまずはご報告だけはしていますというニュアンスを伝えることができる便利な言葉です。

特別な返信を求めない場合にも使える

取り急ぎという言葉は相手から特別返信を求めず、こちらからの言葉を早く相手に伝えたいような場合にも使える言葉です。ただし、この使い方をするのは、主に書き言葉においてです。

ビジネスの場ではメールなどで用いることが多いでしょう。この意味の取り急ぎは、「ひとまず」、「とりあえず」という意味です。

「取り急ぎ」を使う際の注意点

文末を省略しない

取り急ぎという言葉は、「取り急ぎ〇〇まで」といった定型文で使われていることも多く目にします。しかし、このように文末を省略するのは適当な表現ではありません。

「取り急ぎご報告のみ差し上げます」や「取り急ぎご報告のみ失礼します」といったようにきちんと最後まで書くようにしましょう。

顧客には使わない

緊急の用件で連絡をするのは会社の人にだけではなく、顧客に対しての場合もあります。しかし、顧客に対して連絡をする場合には、取り急ぎという言葉はふさわしくありません。

なぜなら、顧客は十分に対応してくれることを望んでいるからです。そのため、取り急ぎで対応することは失礼にあたることをきちんと理解しておきましょう。

感謝を伝えるときには使わない

取り急ぎという言葉は相手によっては冷たい印象を与えてしまうことがあるので、お礼や感謝を伝える連絡をする際には使わないほうが良いでしょう。

「取り急ぎメールにてお礼まで」といった使い方は避け、取り急ぎではなく丁寧にきちんとお礼の連絡をすることが大切です。

「取り急ぎ」の言い換え

取り急ぎの言い換え方としては、「まずは」を使うのが一般的です。「取り急ぎ報告まで」といった表現を避ける場合、「まずは、ご報告のみで失礼いたします」と言い換えましょう。

他には、「一旦、用件のみにて失礼いたします」といった言い換え方もできます。このような言い換えを覚えておくことで、相手に失礼なくビジネスの場にふさわしい表現ができます。

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