美容師に就職するには?近年人材不足が深刻化しているため、内定をもらうのは難しくない

JobStep編集部
公開, 更新 , 職業別、なり方・就職の方法

美容師は、カットやパーマー、カラーによって髪型を美しくする職業です。働いている方もおしゃれな人が多く、憧れの職業でもあります。

美容師学校を卒業して、美容師免許を取得した方(見込みも含む)は、美容師として就職活動を始めると思いますが、どのように行動すると美容院への就職ができるのでしょうか。

今回は、美容師の就活方法についてご紹介します。

美容室業界の動向は?

まずは美容室業界の動向から見ていきましょう。

日本には、23万軒ほどの美容室があるといわれています。その数はコンビニ店舗数の約3倍。流行り廃りが激しいので閉店する店舗の数も多いですが、現在、美容室は年に1万店舗オープンしており、その数は増え続けています。

現代の美容室業界では、パーマやカットなどの技術やサービスなどに重点的に提供する付加価値型サロンと、施術メニューやサービスを限定した低価格サロンチェーンの二極化が進んでいます。

各店舗は顧客確保の対策として美容家電の物販販売などの新サービスの提供で対策を打っています。

美容師の数は増加中

厚生労働省が2017年10月発表した調査データによると、2017年3月末現在の美容師数は50万9,279人で施設数と同様、過去最多を更新しています。

1971年には21万6,906人だった美容師ですが、ここ40,50年で、その数は倍増しています。昔に比べると、最近では2,3ヶ月に1回は美容院にいく人が増えており、カットだけではなく、パーマやカラーなどのメニューが増えていることから、1人当たりの美容院代も増加している傾向があることの影響がうかがえます。

一方で美容師の離職率は高いです。その背景には低賃金、残業続きの過酷労働があげられます。また、次の就職先として、メイクアップアーティストやまつげエクステサロンなど他業界・業種への転職がしやすいことも理由となっています。

こうした人材市場の流れの中で、近年は人材不足が深刻化しています。人材確保のために各企業では労働環境やキャリアプランの整備、体系的な人材育成・昇給システム導入など対策をおこなっています。

美容学生の就活状況について

美容学生の大半はサロンに就職しており、そのほかでは他業界・海外のフリーの活動などをしている人が増えているようです。

サロンへの就活期間は、半年~1年前から行っている人がほとんどです。就職するサロン選びの基準はさまざまですが、給与・休暇などの待遇やアットホームな雰囲気など職場環境を重要視している傾向が強いです。

美容学生が就活のさいに、いい企業を見極めるポイント

いざ就活を始めてみて、求人に掲載されているサロン・企業に本当に就職していいのかと不安に思う人も多いでしょう。いい企業を見極めるポイントついて紹介していきす。

店の成長率・売上がいい

繁盛しているサロンはリピーターが多く、当然売り上げもいいです。チェーン店が多い店や口コミで人気の店など、今はSNSでも簡単に調べられることができます。

売上もよく経営が活発な会社は、給与面も好待遇なサロンが多いです。実際にサロン見学の際にオーナーに話を聞くことで正確な情報が得られます。

スタッフの退職率が低い

スタッフの退職率が高いということは、スタッフが何かしら退職したい理由があるということです。たとえば「給与が安いのに、残業が続く」「職場の雰囲気がよくない」「いつまでもスタイリストに上がらせてくれない」など、理由はさまざまです。

逆に、退職率は低いということは、それだけこの企業・サロンで働きたいというスタッフが多くいるということです。退職率については、実際に働いているスタッフに話を聞いたり、学校の先生や先輩にも聞いてみるといいでしょう。

職番の雰囲気

求人誌に「和気あいあい」「アットホーム」と記載しているサロンはたくさんあります。本当の職場の雰囲気そのサロンに行ってみないとわかりません。

インターンシップや実習の制度を活用してサロンの雰囲気をよく観察してみましょう。接客態度・新人指導の様子・来客数に対してのスタッフ数など、見るべきポイントはいろいろあります。実際に客として様子を見に行ってみるのもいいでしょう。

美容師として就活をするまでのステップ

美容師とはいえ、就活方法は一般の職業と同じです。まずは自分が気になる企業を見つけ、履歴書を送り、面接を数回おこなったうえで、合格となるパターンが多いです。

筆記試験や実技試験が実施されることはほとんどありません。また企業探しは、学校からの紹介や、先輩から話を聞く、転職サイトから探すこと、アルバイトから内定をもらうことが一般的です。

転職時期についても、新卒の場合は9月~10月に説明会が開始され、年明け頃から内定がでることが多いです。また中途採用に関しては、明確な時期はありません。企業によってまちまちなので、求人サイトを細かくチェックすることが大切になります。

自己分析をする

これは美容師に限らず、就職活動全般に関わることです。自分の苦手なことやアピールポイントなどをあらかじめ把握しておきましょう。自分の性格・強味をそれぞれ分析し、明確化することは、その後の就職活動をスムーズに進めるためにはとても重要です。

自分のなりたい美容師像に合ったサロンをピックアップする

将来どんな美容師になりたいか、それによってサロン選びは大きく変わってきます。モデルや芸能人をお客とした有名な美容師になることを目標とするなら、芸能人ご用達のサロンや有名美容師経営サロンを探すことになると思います。

また美容師以外にもメイクアップアーティストなど、他資格が取りたいと思うなら、資格取得研修制度が充実したサロンなどを選ぶのがいいでしょう。

情報収集をする

希望のサロンを見つけたら、更に詳しく情報収集をしましょう。失敗しない就活をするには、まず情報収集がカギとなってきます。企業ホームページやネットのサロンの口コミやSNSからはもちろん、そこに就職した先輩の話も聞いてみるのもいいです。現場で働いている生の声は、これ以上ないリアルな情報です。

サロンに行く

やはり自分で職場の雰囲気を肌で感じることは重要です。実習やインターンシップなどの機会を積極的に活用しましょう。またサロンに電話をして、サロン見学にいくことも上司の対応や働く立場から見た店の雰囲気も知れて効果的です。

面接対策はどうすればいい?

就職試験において、面接は必ずおこなわれるものです。希望のサロンに見事に就職するためには、念入りに面接対策をしておくことが重要です。

実際にはどんな質問があったかなどは、面接を受けた友人や先輩に聞いてみることが有効です。また面接時に大切なことは、きちんと素直に気持ちを伝えるということです。答えに対してエピソードも沿えて答えられると、具体性が出るのでいいでしょう。

また面接では、社会人としての礼節、マナーもチェックされます。履歴書の書き方や、字の丁寧さも書類審査の時点でみられています。また待合室での待つ態度、他の人と大きな声で話していないか、携帯ばかりいじっていないかもしっかりとチェックが入っています。面接会場に入ったら、試験が始まっていることを忘れないようにしましょう。

自分の気持ちを素直に話すことが大切

まず面接では自己PRから始まることが多いです。注意しておきたいことは、素直な思いを伝えること。作り話や、盛った話、嘘の話は絶対にバレますし、相手に伝わります。素直な思いを伝えられるためにも、きちんと自分を分析しておくことが大切です。

またアピールポイントをたくさん言うのはNGです。「協調性がある」「真面目」「カットの技術には自信がある」などたくさん並べていると、この人の強味は一体どれなのかと面接官に疑問を抱かれてしまいます。

自分がいちばんアピールしたい点をあげ、さらにそこから具体性をもたせるようにエピソードなどを備えるといいでしょう。また学校のコンテストやショーに入賞したといったエピソードもあればそれを交えて話していきましょう。

服装・髪型はナチュラルに

美容師だからといって面接で茶髪や派手なメイクで挑むのはもちろんNGです。面接では社会人としての資質も見られます。服装は基本は黒・紺・グレーのスーツ、女性ならスカート丈は膝下あたりに調節してストッキングも必ず着用しましょう。シャツも白が基本です。ストライプや水玉など色や柄がついたものは避けることが無難です。

髪型はできれば黒髪にし、髪が落ちてこないように一つにまとめて長い前髪はピンでとめるなど表情がはっきりわかるようにします。メイクはナチュラルメイクを心掛け、男性はひげを必ず剃っておきましょう。上記を踏まえ社会人としてのマナーに沿っており、面接官に清潔な印象を与えるように心がけましょう。

美容師の面接でよく聞かれる質問

志望動機

この質問から自社への理解度・キャリアプラン・貢献度・自分の強味などをチェックします。企業理念や創業者の思いをリサーチし、自分の言葉で伝えるように練習をしておきましょう。

どのような美容師になりたいか

自身のキャリアプランを明確化し、それに対して努力をしているかの姿勢を見られています。なんとなくおおざっぱな姿を思い描いている人も、「パーマやカットの技術に特化した美容師になりたい」「地域に貢献できるように○○に力をいれていきたい」など具体的に答えられるように、準備しておきましょう。

美容学校で何を学んだか

この質問の意図は、勉強した内容について自分が何をどのくらいできるのかという強味を知りたいということです。学んだことについて具体的なエピソードを交えて話し、さらにその学びからどう考えるようになったかなど今後の展望についても話すようにしましょう。

今後の美容業界はどうなっていくと思うか

現在の美容師業界は、必ずしも明るい未来とはいえません。美容師の雇用問題や、低賃金化、顧客獲得問題など、いろいろな課題があります。まずはこの課題をしっかり理解することが大切です。

そしてその問題に対し、どうしていけば解決できると思うか、自分で考えておくことが大切でしょう。

どうして前のサロンを退職したのか

これは中途退職者によく聞かれる質問です。これに対しては退職した理由を正直に端的に話すことも大事ですが、退職し原因を分析した上でこのサロンではそれをどう活かしていきたいかを伝えることも重要です。

たとえば退職した理由が「技術研修が少なく、自分の技術を磨いていくことができない」ということであれば「技術研修が充実している御社で技術を磨き、サロンに貢献できるように努力していきたい」などサロンへの貢献にアピールするよう伝えましょう。

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