派遣先の職場でパワハラされたときの対処法。派遣先を変えるのが、1番早い解決法かも

JobStep編集部
公開, 更新 , セクハラ・パワハラ

厚生労働省の「あかるい職場応援団」によると、平成28年度の「いじめ・嫌がらせ」に関する相談件数は7万1,000件にものります。

そのうち、正社員から非正規雇用者に対するパワハラは10.4%。およそ年間7,000件は派遣社員などに対するパワハラが引き起こっていることになるのです。

パワハラとは職場の地位や役職などを背景に、相手に対して、精神的・肉体的苦痛を与えることを指します。もちろん派遣先の職場でパワハラをされたのあれば、訴えることも可能です。

もし派遣先でいじめを受けた場合、どのように対処するべきなのでしょうか?

派遣先で引き起こるパワハラとは?

派遣社員をはじめ、非正規雇用者は、正社員に比べ立場が弱い存在でもあります。そのため、どうしてもパワハラの標的にされやすい存在ともいえます。

「仕事ができないなら辞めてしまえ」「使えないから、契約は更新しない」など、心身ともに傷つくような言葉を言われ、悩みを抱える人も少なくありません。

実際、平成25年大阪高裁で行なわれた判例によると、派遣労働者として就労していた原告は、派遣先の従業員からパワハラを受け、派遣会社を提訴。大阪高裁は、不法行為に基づく損害賠償として、派遣会社側に、慰謝料80万円の支払いを命じています。

作業中に「殺すぞ」という発言があったことや、繰り返し嫌がらせをおこなっていることが、違法性を有すると認めた要因になります。

派遣先の職場でパワハラされたときの相談先は?

まずは、派遣先の相談窓口に相談をしましょう。

派遣元は派遣会社と社員を結ぶ調整役をしています。メインのクライアントは派遣会社になるため、派遣社員の肩を持ってくれる可能性は低いです。あくまで中立な立場で、相談に乗ってくれるだけということがほとんどでしょう。

派遣先は、派遣社員としてあなたを雇った時点で、職場の安全を保つ義務を全社員に対して有していることになります。もし派遣社員とはいえ、社内のパワハラを放置すれば、安全配慮義務違反の責任を負い、慰謝料請求の対象になるでしょう。

派遣先のパワハラは労働基準監督署でも相談

派遣元に相談しても、派遣先に相談しても、全く解決されず、状況がひどくなった場合は、労働基準監督署に相談するという方法もあります。

派遣社員の立場で相談に乗ってくれますし、労働基準監督署から、派遣元、派遣先に指導が入ることもあるでしょう。

ただし派遣社員は、限られた期間の仕事なので、そのことが原因で、派遣期間前に契約終了となることもあるかもしれません。そのことを念頭において、派遣先を数社検討しておきましょう。

派遣先の職場でパワハラされたときにやるべき対応法

まずは証拠を集めよう

会社に訴えるにしても、裁判を起こすにしても、証拠が無くては話は進みません。派遣先の相談窓口に相談したり、労働基準監督署に行く前にある程度、証拠を集めていきましょう。

ベストなのは、パワハラを証明する音声データや動画を残せることです。しかしこれは1人で残すのは難しいかもしれません。

そのため細かくどんな被害にあったのか、時系列ごとに内容をまとめることをしましょう。そのほかメールや傷跡など、どんなに小さなことでもいいため、証拠を集めるようにしてください。証拠が集まったら、次のステップにいくことができます。

誰かに相談しよう

証拠が集まったら、誰かに相談しましょう。派遣先の相談窓口・労働基準監督署・法律事務所など、どこでもいいです。

話をすることで、和解することもあれば、裁判に発展することもあるかもしれません。どちらにしても、誰かに相談をしなければ、パワハラはなくならないでしょう。

派遣先を訴える

証拠を集めて派遣会社に訴えをしたものの、何も動いてくれない場合や、パワハラがひどくなることがあれば、慰謝料請求を検討しましょう。

派遣先には、社員を安全に働かせる安全配慮義務があります。相談しても対処をしてくれないのであれば、これの義務違反にあたります。労働問題に強い弁護士に法律相談すれば、労働審判・訴訟によって、慰謝料請求もらうことができるかもしれません。

派遣先を変更する

仮に派遣会社を訴えたとしても、裁判費用や、弁護士費用がかかるため、大金を手に入れられるわけではありません。むしろマイナスになるケースのほうが多いかもしれません。

そのため、契約更新月などの前の面談のときに、他の派遣先を紹介してもらうという方法もあります。同条件で、勤務できる先があれば、その派遣先を検討するのも1つです。

派遣社員と正社員は立場が違うため、どんなに派遣社員がパワハラを訴えても、なかなか改善されないことが多いのが現状。提訴したことが原因で、派遣の期間を延長してもらえないこともよくある話です。

どのみち派遣社員は3年以上同じ場所にいられません。なので嫌な思いを我慢し続けるよりは、かえって新しい派遣先で心機一転して頑張るのも1つの選択肢ではないでしょうか。

転職して、正社員を目指す

正社員になれば、雇用形態でいじめを受けることはなくなります。そのため、正社員を目指してみるのも1つの方法でしょう。

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