オワハラってどんな意味?就活トラブルを回避するための対処法も紹介

JobStep編集部
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オワハラとは、「就活終われハラスメント」というもので、企業側が学生に対して自社の内定を出す代わりに他の企業の内定を断るよう要求することをいいます。

オワハラは現行の法律に違反するものではありませんが、就活生に選ばれる側の企業という権力関係を使って、就活生に特定の行動を強制させる行為はハラスメントの一種です。

このオワハラには具体的にはどのような事例があり、就活生はどのように対処すればよいのでしょうか。

以下に、その対策方法を紹介します。

オワハラをする企業の心理

まず、企業はどのような心理でオワハラをするのかを確認しましょう。

採用人数を確保したい

まず、オワハラをする企業の心理として、採用人数を早めに確保したいという狙いがあります。

企業には、その年ごとに目標の採用人数が設定されており、人事担当者はその目標の達成がノルマとして必須とされています。企業は事業の成長のために綿密な人員配置計画を立てますが、その人数が採用できなければ、そもそも事業に携わる人員が十分に確保できず、数年単位で計画に狂いが生じてしまうからです。

そうすると、企業としては、優秀な人を採用したいという動機以上に、それなりの能力の人をまずは十分な数だけ確保したいという動機のほうが強くなります。採用人数を確保するには、選考の過程にいる人に自分の会社への入社を確約してもらうことが一番でしょう。

そのため、採用担当者は、内定を出すことを条件に、就活生の選択肢を奪って人員を確保します。

なお、この時に能力の高い人にオワハラをしてしまうと、彼らはその企業を嫌って別の企業を探しにいってしまうため、合否の当落線上にいる人に対してオワハラが行われることが多いです。

競合から人材を奪いたい

オワハラは競合となる企業に人材を渡さないという目的で行われている場合もあります。

先述した理由で、とびきり優秀な就活生にはオワハラは通じませんが、そこそこ優秀な就活生にはオワハラが効果的です。

特に業界で2位につけているような企業の場合、正面から戦うと業界1位の企業に魅力の面で勝てませんが、オワハラで自社の内定を確約することで、就活生に「業界2位の企業に確実に入社できる」という選択肢と、「業界1位の企業に入れるかもしれないけどそちらに落ちたら2位の企業にも入社できなくなる」という選択肢を提示することができます。

人間の心理として(得をするよりも)損することを恐れるという心理がある上に、就活という人生の大きな岐路となるような場面でこのような2択を提示されると、安全のために多くの人は前者の選択肢を取らざるを得ません。

このようにして、特に業界2位以下の企業は優秀な人材を業界内の上に企業から奪おうとします。

就活を狂わせるオワハラの実態

次にオワハラの具体的な例を見ていきましょう。

他社の内定辞退を迫るケース

就活生にとって最終面接は自分が内定をもらえるか否かの重要なシーンです。空気は張りつめて、就活生本人もとても緊張していることでしょう。

張りつめた空気の中で、遠回しに他社の内定辞退をするように促す発言や、その場で内定辞退をしておいた方がいいなど、言葉や条件の強弱はさまざまでも、他社の内定辞退を迫るケースがあります。

緊迫した中で就活生がはっきりと断れる可能性は極めて低く、もしも他の企業に行きたいと考えていたなら、人生そのものが狂い始める瞬間と言っても過言ではないでしょう。

他社の選考をブロックしてくるケース

就活生のスケジュールを確認され、面接の入っている日にわざと自社の研修などをぶつけてくるケースです。特に6月1日の選考開始日以降は、面接ラッシュと言える時期のため、わざと自社関連のイベントをぶつけてくる企業はオワハラ企業だといえます。

また、事前に伝えるべき自社のスケジュールを、1日前、2日前など直前に発表し、参加できない場合は内定が出にくくなるなど、脅迫めいた行動に出る企業もいます。

自社の内定辞退をしようとする人に陰湿な発言を浴びせるケース

内定辞退をしようとした就活生に対して、「第一志望はうちだったよね?」などのように、圧のある発言をすることや、人事の担当者を増やして説得するなど、内定辞退をさせないようにするケースです。

企業によっては暴力的な発言や、人格否定、就活生の周囲の人・サークルに関することを否定するケースも発生しています。

圧のある発言に負けて、内定辞退をしないまま入社した場合、毎日をどんな気持ちで過ごすのかを考えただけでも、就活生の人生が本来のものとは違う方向に向かうような印象を受けます。

就活で失敗しないためのオワハラ対策

ダミーの就活用手帳を持つ

まず、他社の選考をブロックしてくるケースについては容易に対策が可能です。

面接のスケジュールを書き込む手帳として、ダミーの手帳を持つことで、本来のスケジュールを先方の採用担当者に隠すことができます。本命企業の選考日程について適当なスケジュールを書いておけば問題ありません。

オワハラ発言の記録を取る

オワハラを含めハラスメントは、ほとんどの場合は形に残ることがありません。証拠を残すことがオワハラの証明につながるので、できるだけ明確に記録をつけるようにしてください。

簡単なノートでもよく、いつのどの企業の最終面接のとき、こう言われた、脅迫とも受け取れる発言があったなど、自分の感じたままに記録することでOKです。万が一、何らかのトラブルとなった場合に、記録した内容が役立つことがあります。

初めから多業種に興味があることを伝える

企業側としては、同じ業界の他社にいきたいと言われれば、自社の方がいい企業だとアピールするでしょう。結果、オワハラを受けやすくなってしまうこともあります。

しかし多業種に興味があると言われれば、何も言い返せないため、必要以上にオワハラを仕掛けてくることは少なくなるでしょう。企業側としても納得せざるを得ないわけです。

念のために、多少突っ込まれてもいいように、志望する業界の情報や、具体的な理由を考えておくとより安心できます。

オワハラされた場合は誠意をもって辞退する

基本的にオワハラを受けてしまった場合はできるだけ早めに辞退するようにしましょう。

企業の受付や電話対応は、良く企業の顔と言われますが、人事担当者もまた、企業の本当の姿といえる存在ではないでしょうか。就活生に対してオワハラをするような採用担当者がいる企業は、企業全体がハラスメントに溢れている可能性が高いといえます。

就職後もその社員に逃げ道がないと見るや、社員の足元を見て時間外労働や、地方への転勤などを強いてくるでしょう。オワハラに負けてしまえば、就職した企業に居続ける限り、常に言いなりになる生活が待っています。

なお、企業側に内定を辞退すると伝えると、企業によっては今後の就活で学生が在籍する大学からは採用しないなどと、脅迫とも受け取れることを言われることもあります。そんなときは脅し文句を言われても動揺せずに落ち着いて、誠意をもって辞退しましょう。就活生が内定辞退をすることは、法的にも認められていることなので、自信を持って行動することが重要です。

礼儀をわきまえた振る舞いをしていれば、大きなトラブルへの発展は回避できる可能性が高いです。自分では対処できないと感じた場合は、一旦帰宅して両親・大学へ相談をおこないましょう。

日本中に数ある企業の中には、必ず自分らしく働ける企業があるはずです。自分が納得できる判断をして就活を成功させましょう。

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