保育士の複数担任制のメリット・デメリット:ストレスの対処法も紹介

JobStep編集部
公開, 更新 , 保育士

保育園では1クラスに、担任保育士が複数名配属される、複数担任制が採用されていることが多いです。

小学校・中学校のように、クラスごとに教師1人が担当として就くわけではなく、保育園では子どもの年齢・人数などよって1クラスに複数人が担当として配属されて運営をおこなっていくケースが見られます。

一見すると保育士の負担が軽減される制度のようにも見えますが、実際には複数担任制に関して悩みを感じている人もおり、実際に株式会社ウェルクスが2017年におこなった調査では、複数担任制にストレスを感じたことがある人は97%にも登っています。

一体、複数担任制のどこに不満を感じてしまう保育士が多いのでしょうか?複数担任制のメリット・デメリットを見た上で、ストレスフリーで運用するための工夫を紹介していきます。

保育園では、なぜ「複数担任制」が必要なの?

保育園で、複数担任制が採用されている理由は、厚生労働省が「児童福祉施設最低基準」で定めている児童の年齢・人数に応じて、配置しなくてはいけない保育士の数が法律で決められているためです。

  • 0歳児3人につき、保育士1人
  • 1・2歳児6人につき、保育士1人
  • 3歳児20人につき、保育士1人
  • 4歳児以上児30人につき、保育士1人

その基準は上記の通り。1クラスに0歳児が6人いる場合、2人の保育士が必要になります。赤ちゃんはオムツ交換・食事など1人でできないことが多いため、1人の保育士だけでは、対応しきれないことが多く、複数担任制にしないと仕事が回らなくなってしまうのです。

保育園の入園児数によって、配置保育士が調整され、1クラス3人の担任がいることもあります。ただし基本的には、主任担任が任命されることになり、他の保育士は主任保育士のサポートをおこなうことになります。

複数担任制のメリット

つまり、保育園の児童数が多いと複数担任制を取らざるを得ない状況になります。本来この制度は、国が保育士の負担軽減をおこなうために施行された施策です。複数担任を取ることで、得られるメリットは下記のとおりです。

  • 保育士同士で連携を取れる
  • お互いでカバーしあえるので、万が一の危険も各段に減る
  • 休みが取りやすい
  • 作業の分担ができる

10人の児童を1人で見るよりも2人・3人の保育士で見るほうが負担は少なく、視野も広げられます。保育士はもちろん、児童にとっても安全な環境になり、一人ひとりが充実した時間を過ごせるようになるのです。

複数担任制のデメリット

メリットがありますが、ストレスを感じている保育士が9割に登ることから、それなりのデメリットも生じているのが事実です。

  • 仕事量に違いが出る
  • 働き方に違いが出ることもある
  • うまく連携が取れないと仕事が増えてしまう

複数担任制を採用するデメリットは、人間関係の問題が多くなっています。先輩後輩・保育の考え方・情報共有の取り方など、いずれも業務に支障が出てきてしまうような内容になっています。

転職サイト「保育のお仕事」がおこなったアンケートでも、保育士をやめたい理由の圧倒的1位は、「上司・同僚との人間関係上の問題」で63.9%となっています。女性社会である保育園は、ちょっとしたことで人間関係トラブルが引き起こりやすく、「複数担任制」はいじめや喧嘩の原因になりやすいのです。

「複数担任制」のストレス軽減方法は?

複数担任制のストレスを軽減させるには、人間関係の問題を解決することが肝になります。基本的には、話し合いをおこない、お互いにコミュニケーションを取ることが必要といえます。

関係修復が難しくなってしまう前に、お互いに信頼関係を作っておくことが大切でしょう。

  • 思いやりを持つ
  • 理解し合えるよう心掛ける
  • 常日頃から意見の交換をおこなう
  • 事前に業務をしっかり分担しておく

相手の気持ちを思いやり、理解することで、人間関係のストレスは軽減できるはず。作業・時間分担なども必要ですが、お互いのメンタル改善が1番効果的です。

ストレスを完全にゼロにするのは難しいかもしれませんが、日々の些細な心掛けが、楽しく働けるためには大切な考え方といえます。

複数担任制に耐えられない場合は、転職を

複数担任制により、いじめや喧嘩が深刻化してしまい、働き続けることが難しくなってしまった保育士もいるでしょう。実際、保育士同士のいじめは深刻化しています。

そんな場合は転職をして、気持ちや、人間関係を1度リセットしてみてもいいでしょう。

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