保育士が妊娠した時の報告方法と注意点:妊娠順番制がある保育園は15%

JobStep編集部
公開, 更新 , 保育士

子ども好きな保育士にとって、妊娠は大きな喜びを感じる瞬間。

しかし激務な労働環境であるからこそ、周囲への配慮・自分の体のことが心配になる保育士も少なくありません。上手な報告・タイミング・伝え方をしないと、マタハラ被害を受けてしまう可能性もあります。出戻りを考えている人は特に慎重に動く必要があります。

今回は、保育士が妊娠した時の報告方法について紹介していきます。

保育士が妊娠した時の報告タイミングと伝え方

もし保育士が妊娠してしまった場合、判明したらすぐ伝えるようにしましょう。いずれは伝えることになるので、妊娠が判明したタイミングで、まずは園長先生・直属の上司に伝えることがベストです。

時期や仕事量はひとまずおいて、身体の状態をまずは話しましょう。

早めに報告すれば、産休の時期・代わりの人員の確保など、その後の対応策を取る猶予が増えます。言いにくいからと、話すのが遅れてしまうと、人員の確保が間に合わなくなり、より迷惑をかけてしまう可能性もあります。

伝える相手と話し方

まずは園長先生に報告しましょう。噂が園長先生の耳に入り、向こうから声をかけられてしまうのは、礼を欠いた行為になるので最悪のパターンです。

そして伝えるタイミングは、忙しいときではなく、ゆっくり話せる夜などがおすすめです。出社したタイミングで「今日お話したいことがあるので、18時より、少しだけお時間いただけますか?」と先に予定を確保しておきましょう。

そして話をするときは、率直に伝えるのがベスト。園長先生も忙しいので、回りくどく話すのではなく「妊娠しました。いま○週目です。○月に出産予定になっています。お忙しいのにすみません」とストレートに話をしましょう。そしてこのとき、寿退社するつもりなのか、出戻りするつもりなのかも伝えるようにしましょう。

妊婦が保育士の仕事を続けるのはきつい?

保育園ではマタハラ問題も多く引き起こっています。本当は嬉しいはずの妊娠も、保育士にとって不安要素になってしまうこともあるでしょう。

実際、仕事への影響は少なくありません。内閣府がおこなった出生動向基本調査によれば、第1子出産後も勤続している女性は53.1%(2010年~2014年の調査)で、このうち、約7割が産休・育休を取得しています。

このように保育士だけではなく、妊娠したことで退職する女性は半数にもおよびます。

ただし女性社会である保育業界は、妊娠をきっかけに退職・産休を取っている女性も多いはず。そのため周りもフォローをしてくれるでしょう。決して仕事を続けられない環境ではないといえます。

子どもがいる環境では、それなりのリスクも

いくら周りがフォローしてくれても、妊娠したことによって、できなくなる業務もあります。

「重い物が持てなくなる」「つわりなど体調不良に見舞われる」「激しい運動ができにくくなる」など、多かれ少なかれ仕事へ影響が出ることは、頭に置いておきましょう。

また、子どもは妊婦がいることを理解できないこともあります。走ってきた子どもとぶつかる、病気が移るなど、子どもがいる環境ではリスクがあることを理解しておきましょう。

ただし、人手不足な業界であるため、妊婦でも仕事をさせてもらえないといったことはありません。

時短や非正規雇用への契約変更をするのもあり

出産する女性は、産前6週間(多胎妊娠の場合は産前14週間)、産後8週間の期間は、産休(産前産後休業)を取ることができます。

ただしこの制度は出戻りをする人のみ対象になります。産後、仕事復帰することを考えているのであれば、産休制度について保育園側と話をしておくのもいいでしょう。

またもし、完全復職するのが難しい場合は、パート保育士など非正規として働けるかを確認してみましょう。出産前も働くことが辛ければ、園と働き方について相談してみてもいいでしょう。

保育士が妊娠したときの注意点

妊婦は、突如身体への不調が現れてしまうときもあります。つわり一つとっても、起き上がれないほどの重度な人もいれば、ほとんど何も感じない軽度の人もいるなど人それぞれ。

シフト制の保育園は、急な体調不良によって欠勤すると、他の保育士に大きな迷惑がかかってしまいます。その点に関しては、園長先生と話し合っておくのがいいでしょう。

また上記でも軽く触れたように、子どもは突発的な動きをします。突然ぶつかってくる子もいるかもしれません。なるべく事務作業に徹する、安定期に入るまでは休むなど、主治医とも相談をおこない、ベストな方法を選択しましょう。

妊娠順番制があるって本当?

保育園によっては「妊娠順番制」という暗黙のルールがある場合も。もちろん求人に、はじめから制度として記載があるわけではありません。あくまでも暗黙の業界内でのルールとして、知られているもののひとつです。

ただし国内の保育園全てにこのルールが適応されているわけではありません。あるアンケートでは、日本にある保育園のうち約15%に、このようなルールが存在しているといわれています。

妊娠のようなプライベートに関わる事柄を職場が制限するのは明らかな人権侵害行為なので、このようなルールはあってはならないものです。妊娠順番制というルールは立派なマタハラなので、こうした被害に遭ってしまった場合は、専門機関に相談することをおすすめします。

マタハラを専門に取り扱うNPO法人マタハラNetや、女性弁護士在籍の弁護団などに相談しましょう。

園からマタハラを受けてしまった場合は

妊娠報告をしたあと、ほかの保育士からマタニティ・ハラスメントを受けてしまうこともあるでしょう。そのような場合は、新しい保育園を探してみてもいいかもしれません。妊娠が発覚しても半年程度は働くことができます。

それに仕事復帰後新しい職場に行くのではなく、産休に入る前にある程度、保育園に慣れておいたほうが、復帰によるストレスも軽減することができるでしょう。

今ではどの保育園でも保育士不足になっているため、妊婦であっても雇ってもらえる可能性は高いです。

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