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消防士の年収は?怪我や殉職する可能性が0%ではないため、基本給が基本的に高額

JOBSTEP 編集部
公開, 更新 , 職業別、年収・給与事情

消防士は、火災を速やかに消火する警防業務、火災に巻き込まれた人を助ける救急業務、火災がおこらないように呼びかける予防業務の、3つが主な仕事の地方公務員です。

総務省消防局の調べでは、平成29年の総出火件数は39,373件といわれており、火災による総死者数は1,456人といわれています。火災事故はいつ引き起こるかわからないため、消防士は24時間体制で交替勤務をおこなっています。大きな火災が引き起こった場合は、休暇中であっても緊急招集がかかることもあります。

しかし、常に命がけで働いている消防士に憧れを感じる人は多いでしょう。とくに災害大国である日本にとって、消防士は欠かせない重要な存在といえます。そこで今回は消防士の年収を紹介します。

消防士の年収

平均600万円

ボーナス

平均140-200万円

各種手当

66万円

消防士の平均月収・年収

消防士の平均月収は約39万円、年収では600万円ともいわれています。国税庁が2017年に実施した、「民間給与実態統計調査結果」によると、日本人の平均年収は432万円。そのため、消防士の平均年収はかなり高額といえます。

それは、非常に危険を伴う仕事であり、怪我をしたり、ときには殉職するケースもあるためです。1971年に起こった大規模山林火災である呉市山林火災(くれしさんりんかさい)では、呉市消防局配属のベテラン消防士が18名も亡くなっています。2017年にも、千葉県で起きた住宅火災で救助活動中、全身にやけどを負った29歳の男性消防士が亡くなっています。

消防白書によると2017年の殉職数は9名。そのため、殉職率は0.006%程度といわれてはいますが、毎日のように訓練を受けている消防士でも、怪我をしたり死亡するケースはゼロではないのです。

また、危険作業手当・不快作業手当・重勤務作業手当・非常災害業務手当・消防業務手当などの特殊勤務手当てなども支払われることになるため、給与は高額になっています。

消防士のボーナス事情

消防士のボーナスは、年間で140~200万円程度。高卒で採用されて入職した最初の年でさえ、約80万円のボーナスが支給されます。厚生労働省の調査によると、日本人の平均ボーナス額は61万円といわれているため、平均的なボーナスと比較して高い金額が支給されることになります。

消防士は地方公務員であるため、基本的に公務員と同じように給与が支給されることになります。そのためボーナスは、期末・勤勉手当と呼ばれていて、基本給の約4ヶ月分が支給されることが多いです。また、扶養手当がついている消防士の場合は、さらに4~5万円程度、プラスして支払われます。

消防士の昇給事情

消防士の階級は、消防士・消防副士長・消防士長・消防司令補・消防司令・消防司令長・消防監・消防正監・消防司監・消防総監と、消防士から10の階級に分かれていて、階級があがるとともに、年収もアップしていきます。この階級は自動的に上がっていくものではなく、通常は昇任試験を受けて階級があがることになります。ただし各試験ごとに、勤続年数や勤務経験などの受験資格が定められています。

また公務員は一般的に、入庁すると級と号が決められ、毎年4月か1月に昇給することになります。各級は、さらに細かく号として分けられているため、号を上げ続けることで、級が昇格します。号は基本的に毎年4号程度(金額では8,000円程度)あがります。

この公務員の級と号をあげるのと同時に、消防士の位を上げていくことで、大きな給与アップに繋がります。

そして昇進のチャンスは学歴により違ってきます。一般的に、高卒よりも大卒の方が、早く昇進するといわれていて、昇進のスピードに伴い早く昇給することになります。消防士の採用試験を受ける段階で、将来のことを見据えた上で、大卒で受験するのか高卒で受験するのかを決める必要がありそうです。

平均年収推移シミュレーションは?

消防士の平均年収は、20代が約400万円、30代が約600万円、40代で約700万円と推移しています。年齢を重ねるとともに、年収も着実に増えていきます。

また高卒よりも大卒の方が年間約60万円高く、昇進も早いため、その年収の差は、階級と年齢が進むとともに大きくなっていきます。消防士の生涯賃金は2億6千万円ともいわれており、サラリーマンの生涯年収である2億2千万円と比較すると、4,000万円も高いです。

消防士として年収をあげていきたいのであれば、階級をアップさせることが1番の方法です。昇給試験は階級に合わせた基本的な消防に関する問題になるため、独学で勉強を進めつつ、確実に現場で実績を積みながら、スキルと知識を深めていきましょう。ただし、消防士から階級が5つ上がった消防司令長にもなると、人口10万人未満の市町村の消防長になります。

基本的な消防、防災に関する知識はもちろん、人をまとめられるマネジメント能力、リーダーシップ、先見性、柔軟性、コミュニケーション能力なども求められるでしょう。消防士は危険と隣り合わせの仕事です。そのため強い覚悟と、人助けへの熱い気持ちを持って仕事に当たることが大切になります。

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