通訳案内士になるには?フリーランスになるのが一般的だが、仕事を見つけるのは難しい

JobStep編集部
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2018年の訪日外国人は、およそ約3,000万人。この数字は2010年から比べると230%程度増加していることになります。今後も2020年の東京オリンピックの影響で、訪日外国人は増加するとみられています。

そこで欠かせない存在なのが、通訳案内士です。通訳案内士とは、外国人観光客に付き添い、外国語を使用しながら日本の文化や伝統を伝えるのが仕事です。国土交通省によると通訳案内士の数は、およそ2万人いるといわれています。

そんな日本の魅力を、他国に伝えていく通訳案内士になる方法を紹介します。

通訳案内士のなり方

通訳案内士になるには、国家資格である通訳案内士資格を取得後、フリーランスとして、仕事を見つけていくのが一般的な方法になります。

オリンピック組織委員会は、2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、2017年の秋よりボランティアの募集をおこなっています。2018年10月時点で募集人数8万人に対し、5万人のボランティアが集まっており、そのなかには通訳ボランティアも多くなっています。

また2018年12月には、訪日外国人が3000万人を突破したため、これからも通訳のニーズはどんどん上がっていくでしょう。

通訳案内士資格について

通訳案内士になるには、国家資格である通訳案内士資格を取得しなくてはなりません。この資格は、独立行政法人国際観光振興機構(通称:日本政府観光局(JNTO))が実施する試験。

対象となる言語は、英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・中国語・ロシア語・スペイン語・ポルトガル語・韓国語・タイ語の10ヶ国語となっています。試験内容は、筆記試験(マークシート方式)と口述試験となっており、筆記試験に合格した人が口述試験を受けることができます。

筆記では選択外国語の問題だけではなく、日本の地理や歴史についての問題も出題されます。語学で落ちるよりも、理知・歴史問題で点を取れない人が多いといわれています。合格率は毎年およそ約20%程度です。

合格後は、各都道府県に自分の情報を登録します。その後、通訳案内士登録証が発行されます。

この通訳案内士の資格を持たずに観光ガイドとして仕事をしている場合は、違法行為となり処罰の対象になります。ただし、ボランティアで通訳ガイドをするのであれば違法ではありません。

通訳案内士資格を取得したあとは?

通訳案内士は、この国家資格を取得したのち、ほとんどの人が独立して仕事をするようになります。フリーランスとして、企業や旅行会社・観光会社と業務委託の契約を結び仕事をこなすのが一般的です。

ただしフリーランスとして働いていく場合、仕事をもらえなければ収入はありません。資格取得後は経験を積み、仕事の幅や量を増やし、収入を増やしていけるように努力をしなくてはいけません。

しかし観光客の増加に伴い仕事量は増加していますが、通訳案内士の数も増えてきているので、収入を増やしていくのかなかなか難しいのが現状です。

通訳案内士で活躍するために必要な能力

通訳案内士で活躍するために必要な能力は、コミュニケーション能力と、異文化を理解する気持ちです。言語はきちんと話せても、コミュニケーション能力が不足していては、いい通訳をすることができず顧客満足も得られません。

そして、異文化を理解して外国人観光客と接するのはとても大切です。相手国の文化を理解していないことで、大きな問題に発展することもあります。毎日外国人観光客と接する通訳案内士として、日本の文化のみならず、相手国の文化に対する理解も深めておかなくてはいけないでしょう。

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