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ビジネスの場における「かたじけない」の言葉の意味・使い方・注意点など

JOBSTEP 編集部
公開, 更新 , ビジネス用語

「かたじけない」という言葉を聞いて真っ先に時代劇を思い浮かべる人もいるかもしれません。武士が「かたじけのうござる」というシーンをよく見かけます。

この「かたじけない」という言葉は、日常生活ではあまり触れる機会は少ないのが現実です。しかし歴史のある言葉であり、死語というわけではなく現代でも使われています。

今回は、ビジネスの場における「かたじけない」の言葉の意味・使い方・注意点などを紹介していきます。

「かたじけない」の意味

「かたじけない」は歴史ある言葉で、古くは平安時代から使用されていたといわれています。千年以上前に生まれて現代まで使われているのは非常に感慨深いです。

「かたじけない」にはたくさんの意味があります。まず、「ありがたい・感謝する」という意味です。現代でよく使われている、「ありがとう」というお礼の言葉の代わりに使われていました。

次に、「恐れ多い、もったいない」という意味です。日常でよく耳にする「恐れ入ります、恐縮です」の気持ちをあらわします。ありがたい、感謝する気持ちがより強く感じられる意味も含んでいます。

さらに、「面目ない」という謝罪の気持ちであったり、「恥ずかしい」という意味です。「かたじけない」という多くの意味を持つ言葉を上手に使いこなすにはそれぞれの意味をしっかり理解しておく必要があります。

書面で使うことが多い

「かたじけない」という言葉は、感謝の気持ちや謝罪の気持ちであったり、恐縮する意味をあらわします。口語で使う機会は少ないですが、手紙などの書面で使う機会が多いでしょう。

漢字で表現する場合は、「忝い、辱い」と書きます。「忝い」は「恐れ多い・もったいない」という気持ちを表し、「辱い」は「恥ずかしい」という気持ちを表した漢字です。しかしひらがな表記をされるほうが一般的なので、「かたじけない」で問題ありません。

「かたじけない」の使い方

ビジネスの場においては、感謝の気持ちを伝えることが多いことと考えられます。相手からの親切や好意に対しては、例えば、「ご配慮、誠にかたじけなく存じます」と表現します。

恐れ多いと思ったとき

「かたじけない」には「恐れ多い」という気持ちの表現方法がありますが、ビジネスシーンで「恐れ多い」という言葉は非常に多く使われています。

相手からの厚意に対して、自分の身にはもったいないくらいの感謝の意を表あらわします。

もったいないと感じたとき

「かたじけない」にはもうひとつ「もったいない」という意味があります。この言葉もビジネスシーンでよく使われる言葉です。「もったいないお言葉」とはよく耳にする表現方法です。

「かたじけない」と言われたときの返し方

感謝の意味で言われたとき

相手から感謝の意味で「かたじけない」と言われた際の返し方としては、「どういたしまして」や「とんでもないです」が適切です。

「ありがとう」と感謝されたときと同様の返しだと思っておけばいいでしょう。状況によっては「お役に立てて光栄です」などいった言葉を添えるのもおすすめです。

謝罪・恥ずかしいといった意味で言われたとき

相手が謝罪や恥ずかしいという気持ちで「かたじけない」と使った際の返し方には、「お気になさらないでください」が適切です。

「気にしないでください」よりも丁寧で柔らかい表現なので、相手の丁寧な言葉づかいにふさわしい返し方といえます。

「かたじけない」の注意点

目上の立場の人に対して、「かたじけない」という言葉をそのまま使うことは失礼にあたります。「かたじけのうございます」と敬語表現を変えて、使用するように注意してください。

歴史ある言葉の表現方法ですので、意味の詳しい人に対面したときには、失礼にあたらないように配慮する必要があります。

使い慣れていない方は、無理をせず「ありがとうございます」と率直に伝えるようにしましょう。

状況によって使い分ける

「かたじけない」には、「ありがたい」と「面目ない」という意味があります。どちらも申し訳ないという気持ちを含みますが、面目ないは恥ずかしくて合わせる顔がないといった意味です。

例えば、「この度は、ご迷惑をおかけしてかたじけない」と表現したい場合、「ご迷惑をおかけしてありがたい」ではおかしいので、「ご迷惑をおかけして面目ない」の意味になります。

ありがとうのお礼の気持ちは、どちらかというと気持ちを前に出して伝えますが、面目ないは少し恐縮した控えめな態度で伝えるので、表現の仕方が異なります。

「かたじけない」とひとくちにいっても、その場に応じた意味の使い分けができていないと、相手への伝わり方によっては、失礼にあたる場合が考えれられるので注意してください。

多用しない

「かたじけない」は、とりわけかしこまった場面で使用します。相手からの身に余る厚意に対して、感謝の意を表明するので、伝える気持ちも大事です。

軽々しい表現になったり、頻繁に使用することは避けるようにしましょう。1回言うだけで十分なので、会話や文章の中でバランス良く取り入れてみてください。

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