ビジネスの場における「存じます」の言葉の正しい意味・使い方:注意点は?

JobStep編集部
公開, 更新 , ビジネス用語

日常的に使う敬語の中で、「存じます」は使用頻度の多い部類になるでしょう。「存じます」は上司や取引先など目上の人に使う謙譲語で、「思っている」・「知っている」という意味を表します。

正しく使えば非常にスマートに見えますが、意味の似ている丁寧語も多く、使い方を迷ってしまうときもあるでしょう。社会人数年目であればもう敬語にもなれてしまっていると思いますが、逆に間違えて覚えてしまって変な使い方をしているとも限りません。

今回は「存じます」の意味や正しい使い方、使用時の注意点についてみていきます。

「存じます」の正しい意味

「存じます」は存という漢字が示す通り、存在しているという事です。どこに存在しているかというと、自分の心の中。ここから、「思っている」「知っている」という意味につながります。

謙譲語として扱われ、ビジネスでは自分の目上の方や、取引先によく使います。同僚や後輩には使いません。

「存じます」の使い方・例文

上記の通り「存じます」には、「思っている」というニュアンスで使うときと「知っている」という意味で使うときの2通りあります。ここでは「存じます」のそれぞれの使い方と例文をみていきます。

「思っている」という意味での使い方

「お目にかかりたく存じます」のように、「思っています」を使うところに「存じます」を使うと丁寧な表現を受けます。自分の意見を言うだけでは、不躾だなと感じてしまうようなシーンでは、文末に「存じます」を付け加えるだけで、多少ソフトなニュアンスにもなります。

「存じます」は、自分の気持ちや考えを表現するときに使う言葉なので、身内や部下など第三者の言葉を代弁するときには使えません。他社の気持ちを代弁する場合は、例えば「父もそのように存じます。」ではなく、「父もそのように申しております。」といった表現を使いましょう。

ビジネスシーンでは自分の思いを伝える場面が多々あるので、「存じます」という言葉はよく使われます。たとえば、クライアントに対して「こちらのプランで満足していただけるかと存じます。」、「お客様のおっしゃるとおりだと存じます。」などです。

「知っている」という意味での使い方

「その件については存じています」のように自分が知っている場合と、「この件についてご存じでしょうか?」と相手が知っている場合の2通りに使えるのが「知っている」という意味での「存じます」の特徴です。

ビジネスシーンでは「企画書の変更点を存じております。」、「今後のスケジュールをご存知でしょうか?」という使い方がよくされます。また、電話の取次でも「鈴木は田中様の番号ご存じでしょうか?」といったように使われます。

「存じます」使用時の注意点

「存じ上げます」との違い

「存じ上げます」もよく聞く敬語です。「存じます」に「上げます」がつくことで、より丁寧な表現になります。しかし、人によっては丁寧すぎるという印象を持つ人もいます。「存じます」で十分な丁寧表現ですので、あまり気にしなくていいでしょう。「存じ上げます」と同じような表現には、「申し上げます」という表現があります。

「存じ上げます」というときは、「知っている」という意味で使いましょう。「思っている」という表現では使いません。上記の例を取ると、「鈴木は田中様の番号存じ上げておりますでしょうか?」となります。

ビジネスシーンにおいて

「存じます」は頻出の謙譲語です。頻出であるがゆえに、使いすぎてしまい陳腐な影響を与える場合もあるので、「思います」や「知っています」、「承知しています」などと併用して使いましょう。

「存じます」一辺倒になると、逆に謙譲していないような印象を受けます。

最も使うのはメールの文末

上司や取引先にメールを送る時、「~だと思います」というのは少々稚拙な表現ですし、直接的です。「存じます」という表現で、自身の意見を述べつつも、相手に対する敬意は忘れていないという事を分かってもらいましょう。

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