林業に関わる仕事5選。日本の森林を守る仕事

JobStep編集部
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林業は第一産業のひとつであり、森林の樹木を伐採し木材の生産をおこなう仕事です。切った木を加工して販売することや、森に木を植えることも林業の一つといえます。

従来だと、森林所有者が経営・管理・施業を森林組合や林業専門業者に委託するかたちが一般的でした。しかし近年では、1世帯や1集落など小規模でおこなう自伐型林業も存在しています。自伐型林業は、森林開発やコストも小規模に抑えられるため、環境を守り新規参入しやすいことが特長です。

国土面積の約70%が森林である日本では、林業に関わる仕事は数多く存在し、常に需要がある大切な仕事です。今回は、そんな日本に不可欠な林業の仕事を紹介していきます。

林業作業員

林業作業員とは、国・都道府県・市町村の林業担当部署や、森林組合などに所属し、森の木々を育てる人です。森は、自然のまま放置しておくとすぐに荒れてしまいます。そのため計画的に森林に入り、木々を整備して森林をきれいに保つことが大切です。また伐採によって収穫した材木の有効活用も仕事の一つです。

林業は、1年を通して森に入り作業をおこなう仕事です。林業作業員の1年間のスケジュールは下記のようになります。

  • 2~3月 地ごしらえ:立木を伐採した跡地を整理し、苗木を植えられるように準備をおこなう。
  • 4~5月 植栽:苗木を1本1本植えていく作業。
  • 6~8月 下刈り・つる切り:苗木の成長を邪魔する雑草などを刈り払う作業。
  • 9~10月 枝打ち・除伐:余分な枝を切り落とす作業。
  • 11~12月 間伐:木の成長を助けたり、木材を収穫するために木を切り落とす作業。

このようにさまざまな工程を繰り返しおこない、森を育てていくことが林業の仕事です。

給与は、平均年収330~440万円程です。勤める企業や団体によっても異なります。就職の際は、給与だけでなく福利厚生の面も考慮して検討すると良いでしょう。

林業作業員になるためには

林業作業員になるために必要な資格はありません。森林組合や民間の林業会社などの求人に応募し、採用試験に合格することで働くことができます。未経験でも応募可能な求人も多くあります。

また林業に関する資格で、林業技士があります。林業技師は、森林・林業に関する専門技術者を認定する民間資格です。林業経営・林業機械・森林土木・森林環境・森林総合監理・森林評価・作業道作設の各部門に分かれています。

木材加工の機械オペレーター

木材加工の機械オペレーターとは、木材を加工する工場にある機械を操作する人のことです。木材を機械にセットしてカット・加工・梱包などの作業をおこないます。フォークリフトを操作し、木材を運搬することもあります。

工場内にある機械のメンテナンスもおこないます。簡単なものであれば、オペレーターが修理する場合もあります。工場内の機械の仕組みをしっかりと理解して、常に正しい使い方で操作できる正確性が大切です。

工場内の設備は機械操作で動くため、あまり難しい仕事ではありません。機械によってはボタンひとつで動くものもあり、体力にあまり自信がない女性でも働くことが可能です。

勤める工場の設備によっては、24時間運転を続けることもあります。そのためシフトによっては夜勤に入らなければなりません。夜中に起きていることが苦手な人には向かない仕事でしょう。

給与は、月給20~25万円程です。夜勤の有無や、スキルなどで給与が高くなる場合もあります。

木材加工の機械オペレーターになるためには

木材加工の機械オペレーターになるためには、特別な資格は必要ありません。高卒以上の学歴があれば、未経験でも応募可能な求人は多いです。専門的な知識がないと扱えない機械もありますが、経験や実務を積むことで扱えるようになるでしょう。

フォークリフト運転技能者などの資格を保有していると、即戦力として就職や転職の際に有利です。入社してから資格取得を目指す人も多くいます。

樹木医

樹木医とは、環境汚染や病害虫によって病気になった木を治療する樹木専門の医者です。樹木の診察・治療をおこないます。樹木医の仕事は主に、診察・分析・処置の3種類に分けられます。

樹木の発病には、さまざまな外的要因が考えられます。まず樹木の状態をじっくりと診察し、分析をしたのちに、専門器具などを使用して検査をおこないます。

樹木は、人間のように痛みや症状を自分で訴えることはありません。そのため病気の原因究明や治療方法の検討には長い期間を要することも多いです。樹木医の業務は主に屋外でおこなわれます。夏は暑い中、冬は寒い中での作業です。力仕事もあるので、かなり体力が必要な職種といえるでしょう。

働く場所は、農林業関係の公益法人・大学・研究所・植栽管理業など複数あります。しかし日本ではまだ樹木医の認知度が低く、需要が低いといわれています。そのため樹木医になるのは非常に難しいです。

給与は、民間の造園会社に勤めた場合、年収300~400万円程度となります。就職するには大卒以上が必須です。

樹木医になるためには

樹木医になるための国家資格はありません。しかし樹木医として働くためには、財団法人日本緑化センターが主催する樹木医認定試験に合格し、登録することが必要です。

樹木医の資格試験を受けるためには、7年以上の実務経験が必要となります。そのため造園会社などで造園工として働きながら、樹木に関する知識と経験を積んでいくことが一般的です。

資格取得後、各企業や法人などが実施している樹木医募集の求人に応募し、採用試験に合格することで働くことができます。

林業の研究者

林業の研究者は、大学や企業の研究室や研究機関で、木々に関する研究をおこないます。研究内容は主に森林の開発利用です。再生可能な天然資源として維持・管理する方法を探しています。また樹木の科学的性質や森林と海との関係など、環境全体を研究テーマとすることもあるため、幅広い知識が必要です。

森林管理署で勤務した場合の仕事は、樹木の生育状況の調査や、それに基づく報告書や計画書の作成です。材木や製紙などの企業に勤める研究者は、木材を有効利用するための研究開発に携わります。

給与は、勤務する場所によって大きく異なります。大学の研究室に勤務する場合は、平均年収800~1000万円程と高収入が見込めるでしょう。林業の関連企業の研究室に就職する場合は、他の職種の社員とあまり変わりません。

林業の研究者になるためには

林業の研究者になるために必要な資格はありません。しかし研究者は、専門性が非常に高い職業です。そのため大学卒業以上の学歴は必須です。頭脳明晰で研究心の強い人が求められます。

林業の研究者の場合、大学の農学系学部の森林科学科や生物環境科学科などで学ぶのが一般的です。大学や国立の研究所の場合は、大学院の修士や博士課程で専門的に学んでいることが求められることもあります。

大学院からそのまま大学専属の研究者になったり、研究者を募集している一般企業に応募したり、さまざまな道から就職は可能です。

木材販売会社の事務スタッフ

木材販売会社の事務スタッフは、ハウスメーカーなどに木材を販売する会社で事務作業をおこなう人です。主に建材や木材の受発注業務をおこないます。作業員の手配業務・見積りの作成・在庫管理・売り上げ報告書の作成・電話や来客対応など、一般企業の事務作業とあまり変わりません。

木材販売会社の事務スタッフは、幅広い業務をこなす必要があります。そのため上司の指示や顧客の要望に応じて、臨機応変に対応できることが重要です。またエクセルなどで見積りや売上データの作成をおこなうため、基本的なパソコンスキルが求められます。

木材販売会社の事務スタッフの仕事は、正社員のほか、派遣社員・契約社員・パート・アルバイトなどさまざまな雇用形態で活躍することができます。

給与は、平均年収250~350万円程です。勤務先や雇用形態などによって年収は変わってきます。

木材販売会社の事務スタッフになるためには

木材販売会社の事務スタッフになるために必要な資格はありません。各企業が実施している事務職や一般事務の採用試験を受け、合格することで就職することができます。

高卒以上の学歴があれば多くの求人があります。しかしエクセル・ワードの基本操作ができることが必須です。そのためパソコンの基本スキルを身に付けておくことは必要でしょう。多くの人が事前に必要なスキルを習得してから就職しています。マイクロソフトオフィススペシャリスト資格や、日商簿記検定試験などの資格を保有していると有利です。

木材販売会社の事務スタッフとしての専門的な業務は、入社後の研修や実務を通して身につけることができます。そのため林業について知識がない人でも就職は可能です。

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