コンサートに関わる仕事5選。表舞台を裏から支える

JobStep編集部
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コンサートプロモーターズ協会がおこなった調査によると、2018年度のライブ市場規模は3448億2322万円にものぼるとされています。これは、2017年度のライブ市場規模と比較すると約103.7%増加しています。今後も増加していくことが見込まれており、コンサートに関わる仕事の需要はさらに高まるでしょう。コンサートは、たくさんの裏方がいて成り立つものです。今回は、いろんな方面からコンサートを支える職業を紹介していきます。

音響スタッフ

音響スタッフは、歌手やアイドルなどのコンサートの音響全般を担当する人です。ミキサー、PAなどと呼ばれることもあります。各現場のステージ上にある音響機材のセッティングや音のバランスの調節が主な仕事です。

大勢の観客が来場するアイドルのコンサートでは、会場内のどの位置にもしっかりと音が届くようにシステムを組むことが要求されます。テレビの音楽番組などでは、質の高い音が求められるため最新の技術を導入することもあります。現場に応じた技術とセンス、そして常に新しくなる機材の知識が求められるでしょう。

音響スタッフは、コンサートのスケジュールに沿って動きます。そのため早朝から深夜まで働く時間はさまざまです。1日がかりのスケジュールもあります。不規則な生活を送ることになるので、体力が必要な仕事です。

働く場所は、音響を専門に扱う会社や番組製作会社、レコード会社など複数あります。

給与は、正社員の場合、年収300~600万程となっています。勤める会社の規模などによって異なるでしょう。アルバイトの場合、時給1000円前後となるのが一般的です。業界全体としては、契約社員や派遣社員といった非正規雇用で働いている人が多いといわれています。

音響スタッフになるためには

音響スタッフになるために必要な資格はありません。しかしさまざまな音響に関する専門的な知識や技術が求められます。

そのため音響に関する資格を取得しておくと役立つでしょう。代表的なものとしては、厚生労働省が認定する「舞台機構調整技能士」・一般社団法人日本音響家協会が認定する「音響技術者能力検定」・一般社団法人日本音楽スタジオ協会が認定する「サウンドレコーディング技術認定試験」・一般社団法人日本ポストプロダクション協会が認定する「映像音響処理技術者資格認定試験」があります。

スタイリスト

スタイリストは、コンサートに出演するアーティストやテレビ番組などに出演するタレントの衣装をコーディネートする人です。衣装だけでなく、身に付ける小物・髪型・メイクまで総合的なコーディネートをおこなうこともあります。

アーティストや現場スタッフの要望を聞き、どのような雰囲気のスタイリングをおこなうかイメージを固め、ブランドやアイテムを選んでいきます。スタイリングの仕事以外にも、アパレルメーカーとの交渉・衣装集め・衣装管理なども仕事のひとつです。

スタイリストとして働く現場は、複数の職種の人とチームとなって取り組むことが多いです。そのためスタイリストとしての能力だけでなく、コミュニケーション能力や協調性も必要となります。撮影の際はカットごとに衣装の乱れをチェックして手直しを加えたり、違う衣装に変更したりと臨機応変に対応できる能力も求められます。

スタイリストは撮影現場やコンサートのスケジュールに沿って仕事をおこなうため、早朝から深夜まで働く時間はさまざまです。休日に働くことも多いでしょう。

活躍の場としては、コンサート・テレビ・映画・雑誌・広告・アパレルショップ・イベントなど複数あります。スタイリストとして事務所に所属するだけでなく、フリーランスとして独立することも可能です。

スタイリストになるためには

スタイリストになるために特別な資格は必要ありません。スタイリスト事務所でアシスタントとして経験を積みながら、知識やスキルを身に付けます。フリーで活躍するスタイリストに弟子入りするして学ぶ人も多いです。

服飾専門学校に通うことで、ファッション全般に関する知識やスキルを習得することも可能です。事務所によっては、服飾系の専門学校を卒業していることが採用の条件となる場合もあります。

スタイリストの仕事に役立つ資格としては、色彩検定・色彩技能パーソナルカラー検定・カラーコーディネーター検定試験・ファッションビジネス能力検定・ファッション色彩能力検定・パターンメーキング技術検定などがあります。スキルアップのためにも取得を目指すと良いでしょう。

振付師

振付師は、ダンスの振付を専門におこなう人のことです。コレオグラファーや振付家と呼ぶこともあります。振り付けをおこなうだけでなく、コンサートに出演するダンサーやアイドルなどに踊りの指導をすることも仕事です。

振付師として活躍するためには、卓越した表現力やリズム感、さまざまなダンスを吸収する柔軟性や独創性が求められます。つくった振りを人に教えなければいけないので、コミュニケーション能力も必要です。

アイドルやダンサーにとって、曲中のダンスはグループの世界観を確立させるためにとても重要です。そのグループの個性を作り出すという点で、人をプロデュースする能力も必要になります。

働く場所は、テレビ・映画・舞台・コンサート・CMなどさまざまな場面です。事務所には入らず、フリーとして活動する人がほとんどです。

給与は、1曲あたりの振付料として数万円~数百万円までと幅がかなりあります。中には、年収数千万円という一流の振付師もいます。しかしほとんどの人は、振付師としての仕事だけで生計を立てることは難しいでしょう。そのため普段はダンススクールのインストラクターやダンサーとして活動し、収入を得ている場合が多いです。

振付師になるためには

振付師になるために、特別な資格は必要ありません。しかしダンスの経験や技術が必要な仕事です。ほとんどの場合、現役のダンサーや引退をしたダンサーが振付師になります。そのためまずはダンサーを目指すことが良いでしょう。フリーで活躍する振付師に弟子入りをする人もいます。アシスタントとして働きながら、振付師としての経験を積んでいきます。

照明スタッフ

照明スタッフは、照明を用いたコンサートの舞台演出をおこないます。コンサートの雰囲気や出演者の魅力を最大限に引き出すことができるような照明をあてることが仕事です。

近年では、続々と新しい照明機材が出ています。プロジェクションマッピングもその一つです。時代のニーズや流行に合わせた照明技術を身に付けることが必要になります。

照明スタッフは、コンサートのスケジュールに沿って仕事をおこなうため、早朝から深夜まで働く時間は不確定になります。リハーサルから1日かけておこなうこともあり、肉体的に辛い仕事です。

働く場所は、コンサートや演劇などの舞台・テレビや映画の撮影現場・結婚式・イベントなどさまざまです。

給与は、正社員だと年収300~600万程となっています。勤める会社の規模などによって異なるでしょう。アルバイトの場合、時給1000円前後が一般的です。

照明スタッフになるためには

照明スタッフになるための必要な資格はありません。照明専門の制作会社やコンサートホールなどが募集している照明スタッフの求人に応募し、採用試験に合格することで働くことができます。

しかし照明スタッフの仕事は、光や電気に関する知識から照明機器の操作技術まで、照明に関する専門的なスキルが求められる仕事です。そのため舞台芸術や照明の専門学校や大学を卒業後、制作会社などに就職するケースが多いでしょう。

照明に関する資格としては、一般社団法人照明学会が認定する照明コンサルタント・照明士や一般社団法人ライティングコーディネート協会が認定するライティングコーディネーターなどがあります。資格を取得することで自らの持っているスキルの証明となるため、就職や転職の際に有利です。

コンサートプロモーター

コンサートプロモーターは、コンサートを開催するにあたって宣伝やグッズ販売の促進など、プロモーション活動の企画・運営をおこないます。具体的な仕事としては、コンサートをおこなう会場の確保・コンサートスタッフの手配・コンサートチケットの販売・当日の会場設営・観客誘導・警備・コンサートの進行管理など幅広いです。裏方としてコンサートを成功に導く重要な職種といえるでしょう。

働く場所は、イベント企画会社や制作会社・芸能プロダクション・音楽プロダクション・コンサートホールやライブハウス・レコード会社などがあります。

給与は、正社員として働く場合月収17~25万円程度となります。年収250~350万円程になるでしょう。コンサートプロモーターは、正社員だけでなく契約社員やアルバイトなどさまざまな雇用形態があります。

コンサートプロモーターになるためには

コンサートプロモーターになるために必要な資格はありません。専門学校や大学を卒業後、イベント企画会社などが実施しているコンサートプロモーター募集の求人に応募し、採用試験に合格することで働くことができます。

音楽関係やイベント関係について専門的に学ぶことができる専門学校や大学へ通う人もいます。代表的な学校として、東京スクールオブミュージック専門学校・尚美ミュージックカレッジ専門学校・ESP学園などがあります。コンサートプロモーターには、学歴よりもコンサートに関する専門的な知識や現場経験が求められます。そのため専門学校に通いながら、コンサート会場やイベント制作会社でアルバイトをおこない現場経験を積むことで、就職の際に有利になります。

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